経営学部長
奥村 憲博
いま社会が本当に求めているのは、「データを読める人」ではありません。データの力を、経済の発展や地域・企業の課題解決へ結び付け、未来創造へ繋げていく“動かせる人”です。本学経営学部は、経営学(現場の意思決定と価値創造)、経済学(社会・市場の仕組みを読む)、データサイエンス(AI・統計・分析で確かめ、改善する)を三本柱に据え、この三つを往復しながら、「考える力」と「創造する力」を鍛え上げ、根拠ある提案と新しい価値の創造を、実際に形にできる人へと育てます。
令和8年度は、エコノデータサイエンス学科を新設する「経営学部の文理融合・学際化元年」です。その基礎は徹底して固めます。経営学総論、マーケティング、ミクロ・マクロ経済学、ゲーム理論、統計、基礎数学、プログラミング、AI活用、情報倫理等。これらは単なる知識の羅列ではありません。AI時代の「読み書きそろばん」であり、皆さんの武器の土台です。さらに2年次からゼミで探究を深め、問いの立て方、検証の仕方、伝え方を磨きます。そして4年次の卒業論文では、統計分析・データ解析・モデル化/シミュレーションのツールを使い、学びの成果を“見える形(可視化)”として社会に示してほしい——私たちは、そこまで到達する4年間を用意します。
加えて、皆さんには“視野の筋力”も鍛えてほしい。ミクロの現場とマクロの構造を往復し、視野を広げ、大局観を養う。世界を広げるだけで終わらせず、広がった世界の「関係性」を問い続ける。何が原因で、何が制約で、何が共通原理なのか——この問いの深さが、未来を切り拓く知性になります。
技術の高度化・社会への浸透が加速し、様々な方面に大きなインパクトを与えつつある生成AIも、本学では「楽をする道具」にはしません。生成AIは、問いを磨き、反例を探し、検証方法を引き出し、思考力・創造力を拡張する上で、共創する相棒(ツール/チューター)です。答えをもらって終わりではなく、自分の頭で考え抜くためにAIを使いこなす。また、読書と対話で視点を増やし、仲間と協働して仮説を磨く経験が、就職にも公務にも起業にも、必ず効いてきます。
4年後、自分の言葉とデータで社会に提案し、未来を創る人へ。——本学経営学部で、今ここから踏み出しましょう。

















