宮崎産業経営大学



入学する

学ぶ

調べる

「AIと人間の共生」学生研究発表プロジェクト 中間合同報告会を開催しました ― 高大混成チームで10月15日のシンポジウム本番へ ―

令和8年9月12日(土)10時30分から12時00分まで、5202教室において、「AIと人間の共生」学生研究発表プロジェクト 中間合同報告会を開催しました。

本プロジェクトは、令和8年10月15日に開催予定の経営学部エコノデータサイエンス学科記念シンポジウム「AIと人間の共生」に向けて、本学1年生が4つの班に分かれて研究発表を行う教育・研究活動です。学生は、AIについて単に調べるだけではなく、大学生活、地域、仕事、学び、創作、生活などの現場から課題を見つけ、AIを活用しながら、AIと人間がよりよく共生するための方策を提案することを目指しています。

今回の中間合同報告会は、10月15日のシンポジウム本番に向けて、各班の研究内容、研究問い、調査方法、根拠、AI活用、暫定結論を確認し、今後の修正方針を明確にするために実施したものです。また、今回から県内高校生10名(当日欠席1名)が各班に加わり、大学生と高校生による高大混成チームとして活動を本格化させる節目にもなりました。

当日は、本村信一教授の司会進行のもと、開会しました。冒頭では、大村学長から挨拶があり、続いて本プロジェクトの共催者側である宮崎日日新聞社 編集局次長兼報道部長兼論説委員の黒木様からご挨拶をいただきました。その後、プロジェクト総括責任者である奥村経営学部長から、中間合同報告会の趣旨と高校生参加の位置づけについて説明がありました。

高校生の自己紹介では、各自が所属高校、参加班、AIへの関心や期待、不安、今後考えてみたいことを述べました。高校生の参加により、大学生だけでは気づきにくい学校生活、進路、地域生活、日常的なAI利用に関する視点が加わり、各班の研究をより広い若い世代の視点から深める機会となりました。

その後、A班からD班までの4班が、それぞれ5分程度で中間報告を行いました。
A班は、「AIと人間の役割分担」をテーマに、生成AIを利用する大学生が、AIへの依存度や人間による確認の程度によって、責任の所在をどのように判断するかについて報告しました。アンケート調査をもとに、生成AIの利用頻度、信用・信頼度、確認・修正行動などを整理し、今後は「AIに任せてよい作業」と「人間が担うべき確認・判断・責任」を明確にした役割分担表の作成を目指します。

B班は、「AIと感性・創造性」をテーマに、宮崎観光とAIを題材として報告しました。昭和40年代の新婚旅行で宮崎を訪れた方々に「もう一度宮崎に来てみませんか」と提案する観光プランを想定し、AIが作成したプランと人間が作成したプランを比較しました。AIは短時間で幅広い候補を示せる一方で、移動負担や休憩、気配り、宮崎らしさなどについては人間の判断が重要になることが示されました。

C班は、「AIと倫理・責任の所在」をテーマに、AIが関係する事故や権利侵害が起きた場合に、誰がどのような責任を負うべきかについて報告しました。自動運転、声の無断利用、著作権、AIのハルシネーションなどの事例を取り上げ、AIが便利になる一方で、責任の所在をどのように整理するかが重要な課題であることを示しました。今後は、中心事例を絞り込み、利用者、提供者、事業者、教育機関などの責任分担をより明確にしていく予定です。

D班は、「AIと生活スタイルの変化」をテーマに、大学生活におけるAI活用法について報告しました。大学生を対象としたアンケート調査をもとに、レポート作成、就職活動、メール作成、学習支援などの場面でAIがどのように使われているかを整理しました。D班は、AIを「便利だから使う」だけでなく、自分の学びや能力向上につなげるためには、AIをどのように使うべきかを今後さらに検討していきます。

各班発表後には、メンター教員である坂本教授、本村教授、今枝講師及び雑賀講師およびAI活用アドバイザーである岡夏樹教授から助言がありました。岡教授からは、AIの回答をそのまま結論にするのではなく、AIを何のために使ったのか、どのように問いを深めたのか、AIの出力をどのように検証したのか、どこを人間が判断・修正したのかを明確にすることの重要性についてレビューが行われました。

また、宮崎日日新聞社の黒木様からは、学生の発表を地域社会や今後の公開シンポジウムへどのようにつなげていくかという観点からコメントをいただきました。AIと人間の共生を考えるうえで、学生自身の問題意識を地域社会に向けて分かりやすく発信していくことの重要性が共有されました。

今回の中間合同報告会を通じて、各班の研究は、単なる調べ学習から、AIと人間の共生を実現するための具体的な提案へと進む段階に入りました。今後、各班は9月末までに、研究問い、根拠カード、AI利用記録、発表スライド、報告書を整理し、10月15日のシンポジウム本番に向けて発表内容をさらに磨いていきます。

本学では、本プロジェクトを通じて、学生がAIの答えをそのまま受け取るのではなく、AIと対話しながら問いを立て、根拠を確認し、人間として判断し、自分たちの言葉で提案する力を育成していきます。今回から高校生も加わったことで、大学生と高校生がともにAI時代の学び、仕事、創造、生活、地域社会の未来を考える高大連携型の学びとして、さらに発展していきます。

10月15日のシンポジウム本番では、4班がそれぞれのテーマについて最終結果報告を行い、AIと人間がよりよく共生する社会のあり方について、学生自身の視点から提案する予定です。

<文責 プロジェクト責任者 本村信一>

写真1:中間合同報告会の様子

「AIと人間の共生」学生研究発表プロジェクトの中間合同報告会を開催しました。

写真2:黒木様による挨拶

宮崎日日新聞社 編集局次長兼報道部長兼論説委員の黒木様から、地域社会への発信の意義についてご挨拶をいただきました。

写真3:高校生自己紹介の様子

本プロジェクトに参加する高校生が、AIへの関心や今後考えてみたいことを自己紹介しました。

日南振徳高等学校
外山 結士

鵬翔高等学校
黒木 優愛

宮崎工業高等学校
杉 虎之輔

宮崎商業高等学校
本地川 結梛

鵬翔高等学校
芥田 琥宇

都城商業高等学校
松下 心響

富島高等学校
平部 柑奈

都城商業高等学校
宇野 輝

鵬翔高等学校
坂下 颯汰

写真4:各班による中間報告

A班からD班までの4班が、10月15日の本番に向けて研究の進捗を報告しました。

A班「AIと人間の役割分担」

B班「AIと感性・創造性」

C班「AIと倫理・責任の所在」

D班「AIと生活スタイルの変化」

写真5:岡夏樹教授によるAI活用レビュー

AI活用アドバイザーの岡夏樹教授が、各班のAI利用、AI実験、AI回答の検証方法について助言しました。

写真6:メンター教員からの助言

各班のメンター教員(左から話者の坂本教授、今枝講師、雜賀講師)が、各班のAI利用、AI実験、AI回答の検証方法について助言しました。

学びについて

在学生用

学校法人 大淀学園

JIHEE


本の詳細はこちらから