宮崎産業経営大学



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若者とともにTPPと宮崎の農業の将来を考える集いのご案内

 アベノミクスは法人税減税に見られるように、成長のけん引力(トップガン)として大都市・大工業を優先する一方で、地方の農業については、TPP参加とJAの在り方の両面から厳しい改革を迫っています。とりわけ、TPP交渉では、関税制度が維持されても、関税の壁自体は大幅低下になるのではないかと危惧されており、畜産・養豚をはじめとする県内農業が大きな打撃を蒙る事は避けられません。
 世界では、既に、90億人(2050年予想人口)の胃袋を満たすための競争が始まっているにもかかわらず、日本の農業は、担い手の高齢化・耕作放棄地の面積拡大など構造的問題を抱えたままであり、守りの自給率の点でも、攻めの生産力・生産性の点でも、心もとない状況が続いています。
 食と農をめぐる問題は、21世紀最大の課題の一つとなった今、備えは十分か、巨大マーケットを追い風にできるか早急な検討が必要です。日本の食と農は、今まさに蛻変・脱皮し進化を迫られています。
 そこで有識者を交え、将来の宮崎と農業を担う若者とともに、若者にとって魅力ある農業とは何か、これからの農業の活路はどう切り開いていくのか、そして国づくりにおける農業の役割とは何かについて議論していきます。農業を基幹産業とする宮崎県から農業の将来像を全国に発信していくことは極めて大きな意義があると考えます。
 事前申し込み不要で無料です。たくさんの方々のご参加をお待ちしております。

 

テーマ : 若者とともにTPPと宮崎の農業の将来を考える
 
日 時 : 平成26年11月9日(日)12時30分から
場 所 : 宮崎産業経営大学 5号館2階5202教室
出演者 : 《基調講演》  見戸康人(JA宮崎中央会専務理事)
       《パネルディスカッション》
       ・パネリスト:角井智仁(畜産農業経営者)
               菓子野利浩(宮崎県農政水産部地域農業推進課課長補佐)
               長友慶徳(弁護士・農業経営アドバイザー)
               田中賢一(宮崎産業経営大学経営学部准教授)
               堀内愛実(宮崎産業経営大学経営学部3年)
               甲斐康之(宮崎産業経営大学経営学部2年)
       ・コーディネーター:大村昌弘(宮崎産業経営大学学長)
       ・総括しめくくり:郡司 行敏(宮崎県農政水産部次長)

 

 

(主催)宮崎産業経営大学経営学部・社会科学研究所
(協賛)JA宮崎中央会

“わたしが”考える集団的自衛権―女性が若者と語る憲法の集い―を開催しました

 去る10月4日、本学法学部・社会科学研究所と宮崎商工会議所女性会の共催による憲法シンポジウムを本学にて開催しました。

●内 容
 小金丸和代宮崎商工会議所女性会会長が開会の挨拶をいたしました。
 次に、阿部純子法学部准教授が、集団的自衛権に関する争点について、基調講演をおこないました。
 また、法学部3年土谷伸一君と法学部2年吉開萌さんによる集団的自衛権に関連して訪問やインタビューをおこなった諸機関に関する記録映像のスライド上映と解説を行いました。
 引続いて、大村昌弘本学学長がコーディネーターとなり、浜田潤子宮崎商工会議所女性会理事、石田若菜法学部専任講師、澤田昭夫法学部教授、青木誠弘法学部専任講師、法学部3年金泉千夏さん(青木ゼミ)によるパネルディスカッションを行いました。

小金丸会長によるご挨拶の様子。

小金丸会長によるご挨拶の様子。


会場全体の様子。

会場全体の様子。


阿部准教授による基調講演の様子。

阿部准教授による基調講演の様子。

 

 基調講演では、まず、国際法の観点から集団的自衛権の観念について説明が行われました。
 その上で、平成26年7月1日の閣議決定による変更について考えるために、集団的自衛権の行使に関する日本政府の憲法解釈の変遷についての説明がなされました。
 最後に、これからの日本の安全保障政策は、わたしたち国民が考えていかなければならない重要なテーマであることが強調されました。

本学学生によるスライド上映の様子。右が土谷君、左が吉開さん。

本学学生によるスライド上映の様子。右が土谷君、左が吉開さん。


パネルディスカッションにてコーディネーターを務める大村学長

パネルディスカッションにてコーディネーターを務める大村学長


パネルディスカッションの様子。

パネルディスカッションの様子。
右から、浜田理事、石田専任講師、青木専任講師、澤田教授、金泉さん。

 

 パネルディスカッションは、大村学長がコーディネーターとなり、「安全保障についての対応の仕方」「国際法と憲法」及び「集団的自衛権の限定的行使容認についての憲法解釈」という3つのテーマで行われました。
 「安全保障についての対応の仕方」では、抑止力を高めるべきとする立場と、戦争に巻き込まれることを警戒する立場との間でそれぞれの主張がなされました。
 「国際法と憲法」では、平成26年7月1日の閣議決定を支持する立場と平和憲法を守る立場との間で議論が交わされました。
 そして、「集団的自衛権の限定的行使容認についての憲法解釈」では、同日の閣議決定を支持する立場とこれに反対する立場との間で、それぞれ討論が行われました。

●参加者総数 約350名

文責 法学部 青木誠弘

霧島酒造へフィールドワークに行きました!

平成26年10月2日、法学部・経営学部の1年生全員が、学生のキャリア形成を支援する目的の科目「進路研究演習1」の取組み「社会と職業」の一環として、県内の有力な焼酎メーカーである「霧島酒造」でフィールドワークを実施しました。この「社会と職業」は、地域社会の産業を理解し、企業活動を分析する力を養うことを目的にしています。今回、事例研究として霧島酒造を取り上げる中で、1年生全員が現場に出向き、酒類業界の動向と焼酎の製造工程に関する講演を受け、さらに工場見学を行いました。今後、今回のフィールドワークと調査研究の成果をまとめ、11月9日(日)の大学祭で研究発表を行うことになっております(5101教室・5102教室にて、10時から12時まで。)。研究発表はどなたでもご参加いただけます。

 


(左:メモを取りながら講演を聞く学生、 中央・右:工場見学を行う学生)

 

進路研究演習運営委員会

本学学生が参加した就活応援番組「みやざき就職ナビ」の放映スタート!

経営学部の浅井ゼミ、日高ゼミ、出山ゼミなどの学生が参加した就活応援番組「みやざき就職ナビ」の放映が10月6日18:55からMRTでスタートします(毎週月曜日の同時刻に放映。全17回)。番組は宮崎県中小企業団体中央会の主催で、「学生が県内企業を体感し、その魅力を発信する、学生目線の県内企業魅力発信番組」をテーマに、学生たちが8月から制作に参加してきました。経営学部からは約30名の学生が、現場体験レポーター、ナレーター、製作スタッフにかかわっています。第1回目は株式会社アラタナ。本学2年生の花村美咲さんがナレーターを務めています。ぜひご覧ください。

詳しい放映予定は、下記みやざき就職ナビホームページをご覧ください。
http://cms.himuka.or.jp/navi/tv/?id=1411094654

経営学部合同ゼミ(出山、柚原、宮永)による 「福岡証券取引所」研究視察報告!

 去る夏休み終盤平成26年9月22日(月)、本学経営学部の出山実ゼミ(財務会計論、情報会計論)、柚原知明ゼミ(経営組織論、経営戦略論)、宮永雅行ゼミ(投資教育、経済教育、FP教育)は、合同ゼミによる「福岡証券取引所」への研究視察を行ってきました。今回の研究視察は、各ゼミから予想を遥かに超える多くの学生諸君が参加を希望する事態となり、貸切りバスを手配するほどの大盛況となりました。

 本研究視察は、「福岡証券取引所」を対象として証券取引所の社会的役割と新興企業向けの市場「Q-Board」を中心とする株式市場への株式上場に向けた実態把握を目的に実施いたしました。近年の我が国株式市場は、リーマンショックや東日本大震災の影響により日経平均株価等の低迷が続いておりましたが、アベノミクスによる景気政策以降徐々に回復に転じてきております。特にIPO(Initial Public Offering;株式新規公開)件数は、景気回復の一つのバロメーターとして徐々に上昇に転じてきております。近年の我が国証券取引所は、統廃合によって「札幌証券取引所」「東京証券取引所」「名古屋証券取引所」「福岡証券取引所」の4取引所になっております。本研究視察は、九州地区に存在する「福岡証券取引所」を対象としてその社会的役割、及び九州地区のベンチャー企業や中小企業が株式上場を目指している新興企業向けの市場「Q-Board」を中心とする実態把握を目的として実施に至りました。

 「福岡証券取引所」におかれましては、大変お忙しい中40名規模の私たちの受け入れ準備とご対応をいただき、関係者の皆様に篤く御礼申し上げる次第です。

 本研究視察に関しては、下記の通り1.研究視察日時・訪問先・ご挨拶者及びご対応いただいた方々、2.写真集、3.参加したゼミ学生の感想、4. 宮永雅行先生の研究視察総括、についてご報告いたします。

 

1.研究視察日時・訪問先・ご挨拶者及びご対応いただいた方々

○研究視察日時: 平成26年9月22日(月)14:00~15:50
○訪問先(所在地住所):「福岡証券取引所」(福岡県福岡市中央区天神二丁目14番2号)
○ご挨拶者及びご対応いただいた方々(名刺をいただいた方々のみ記載)

  • 総務部部長 兼外国株式上場推進室室長 兼福岡証券取引所活性化推進協議会事務局次長 宮崎一夫様
  • 営業部部長 兼外国株式上場推進室室長 兼福岡証券取引所活性化推進協議会事務局 小島隆之様
  • 営業部部長 兼外国株式上場推進室室長 兼福岡証券取引所活性化推進協議会事務局 山口徹様
  • 総務部調査役 松家啓介様
  • 総務部調査役 野田朋美様
  • 営業部参与 久恒潔様

 

2.写真集

写真1.「福岡証券取引所」入り口の様子

写真1.「福岡証券取引所」入り口の様子

写真2.講演をしていただいた野田様

写真2.講演をしていただいた野田様

写真3.講演を熱心に聞く学生たちと教員

写真3.講演を熱心に聞く学生たちと教員

写真4.講演で映し出されたパワーポイントです。「福岡証券取引所」は、 一般市場「本則市場」と新興企業向けの市場「Q-Board」に分かれております。

写真4.講演で映し出されたパワーポイントです。「福岡証券取引所」は、 一般市場「本則市場」と新興企業向けの市場「Q-Board」に分かれております。

写真5.積極的に質問をする古川くん(柚原ゼミ)

写真5.積極的に質問をする古川くん(柚原ゼミ)

写真6.落ち着いた質問態度の坂本さん(宮永ゼミ)

写真6.落ち着いた質問態度の坂本さん(宮永ゼミ)

写真7.質問に懇切丁寧にお答えてくださった西村様

写真7.質問に懇切丁寧にお答えてくださった西村様

写真8.ゼミ学生全員を代表して御礼挨拶を行っている岩下さん(出山ゼミ)

写真8.ゼミ学生全員を代表して御礼挨拶を行っている岩下さん(出山ゼミ)

 

3.参加したゼミ学生の感想

古川大樹くん(経営学部2年生 柚原ゼミ)
 福岡県に行くのは今回で3回目でしたが、福岡証券取引所には初めて行きました。福岡証券取引所が今チャレンジしているのは、IPOであることを知りました。その他にも単独上場会社33社で「福証単独上場の会」を形成していること、以前は天井を高くして下の階で取引をしていたこと、一極集中化が起きていることなどを知ることができました。改めて日本の各証券取引所に感謝しなければならないと感じました。その理由は、今私たちがこうして暮らせるのは証券会社や証券取引所の取り組みがあるからです。最後に、私は東京証券取引所に負けないくらいの福岡証券取引所に今後発展していってほしいと願っております。貴重な時間をいただき誠にありがとうございました。福岡証券取引所の皆様に深く感謝申し上げます。

迫口祐太朗くん(経営学部2年生 柚原ゼミ)
 本日は、普通に過ごしていてなかなか入る機会のない福岡証券取引所で貴重な説明をしていただきました。そこでは株式会社や証券取引所の仕組みや役割、福岡証券取引所の主な取り組みについて、金融に疎い自分でも理解できるような丁寧な説明をしていただきました。
 今回の説明で2つの驚きがありました。1つ目は、全国の証券取引所の概要です。もちろん東京に上場会社が集中しているのは分かっていましたが、実際の数字を見てみると予想を遥かに上回る差があり驚きました。九州はアジアに近いことを生かし、新たな道を切り開いているのはとても参考になりました。2つ目は、上場することが必ずしもメリットではないことを改めて認識したことです。話を聞いてみると上場までにかかるコストが新興企業にとっては無視できないものであることと、会社がパブリックなものになるため相応の改善が必要であるとのことでした。社長としては、個人的な企業から公的な企業になっていく時の意識改革のようなものが必要なことに気づかされました。今回の研修を自分の中でどう生かせばいいかは見つかってはいませんが、この貴重な体験を必ずどこかで役立てていければと感じました。

岩下佳澄さん(経営学部3年生 出山ゼミ)
 今回の福岡証券取引所での見学を通して、株式会社の仕組みから資金調達の様々な手段、そして証券取引所の仕組みを知ることができました。また、福岡証券取引所の実際の活動、IRフェアや九州IPO挑戦隊など独自の取り組みを知ることができました。授業中に出てきた福岡証券取引所だけではなく、東京証券取引所や札幌証券取引所などのマザーズ、アンビシャスなど授業で習った言葉が実際に使われており、聞き流すだけではなく、しっかり授業を聞いていて良かったなと思える場面もありました。
 その他にも、大発会など証券取引所に見学に行かないと知られない単語も知ることができ、もっと証券取引所の色々な話を聞きたいなと感じました。この福岡証券取引所の見学で気になったことを自分で調べて、今後の就職活動に役立てていきたいと思います。

中田愛珠さん(経営学部3年生 出山ゼミ)
 今回、福岡証券取引所で証券取引所のしくみや役割について、ゼミナールを受講しました。大学の講義で学ぶ株式会社や株式の仕組みについて、丁寧に易しく教えて頂いたとともに、福岡証券取引所の取り組みとして、九州や福岡県の上場を目指す企業に対しての支援や、地域の投資家に対しての投資機会の提供など、地域の振興に力を入れた取り組みに励んでいることを知りました。企業が上場するにあたって、事業の拡大、新株による増資だけでなく、認知度や企業価値の上昇というメリットばかり学んでいましたが、上場することによって、外部からの指摘や買収のリスクが伴ったり、上場する過程で長い年月を要してしまう、コストがかかってしまったりなど、多くのデメリットも抱えていることを学びました。
 福岡証券取引所は、上場を目指すベンチャー企業がスムーズに監査契約を結べるように、知識の習得と企業力を高めるためのサポートとして「九州IPO挑戦隊」というプロジェクトを実施し、企業に訪問しています。私自身就職活動をする上で、地域経済の振興や発展に貢献できるような企業に就職したいと考えていました。今回のゼミを受講して、地域の企業全体の発展を促進していける、サポートしていけるようなアプローチの仕方もあるということを学びました。今後、就職活動をするにあたってとても良い機会となりました。

坂本美咲さん(経営学部3年生 宮永ゼミ)
 私は九州で生まれ育ち、それ故に愛着もあり、いつまでもこの故郷を大切にしたいと思っています。福岡証券取引所は、そう考える私と似ている部分があるように感じました。
「九州IPO挑戦隊」は、地域の企業を積極的にサポートし、上場企業を生み出すという福岡証券取引所の取り組みです。この取り組みのように、地域に重きを置く姿勢が私の眼には魅力的に映りました。
 また、既に学部の科目で学んだことも教えて頂きましたが、実際の現場で、その場の空気に触れながら学ばせて頂いた時間が非常に有意義なものでした。
 福岡証券取引所に訪問させて頂き、多くの九州の企業の魅力を発見しました。これを前向きなきっかけにしたいと思います。

山口恵里佳さん(経営学部3年 宮永ゼミ)
 今回は実際に金融活動を行っている現場の方々のお話を直接聴くことができ、とても勉強になりました。今まで証券に関する仕事に対してほとんど知らないことばかりだったので、自分にとって新鮮な内容ばかりでした。投資家と株式会社の仲介役となり資金を融通するだけでなく、福岡証券取引所内での取り組み「九州IPO挑戦隊」プロジェクトなどによって、地域の新興企業の成長をサポートすることにも重点を置いている部分が印象的でした。また、上場会社の一覧を見ていく中で、まだ自分の知らない魅力のある企業が多くあることに気づきました。このことをきっかけに、来年の就職活動に向けてこれから様々な企業について触れていきたいと思います。

 

4.宮永雅行先生の研究視察総括

 今回の視察は、日米ともに株価水準が上昇しつつある証券市場において、その中心的な存在である証券取引所の機能を学習するとともに、最近再び盛り上がりつつある企業の新規公開(IPO:Initial Public Offering)に向けた取引所の取り組み努力および抱える課題などについて学ぶ事を目的として実施いたしました。当大学の視察は今回が2回目となります。
 福岡証券取引所(以下、福証という)は福岡市の中心である天神交差点から歩いてすぐの位置にありました。建物は一般的なオフィスビルであり、パソコンルームや電子掲示板が象徴的に配置された東京証券取引所とは異なり普通の企業といったイメージでした。
 視察内容としては、まずVTRで、売買価格の決定メカニズム、株式会社組織の機能などを学び、更に直接金融による資金調達に踏み切り株式会社化していく展開をドラマ仕立てで見せていただきました。大変わかりやすい内容でしたので学生も十分に理解できたと思います。次に資料にもとづき資金調達の手段、全国の証券取引所の概要、株式売買の流れ、有価証券の上場と管理、上場審査基準などの説明を受けたあと、IPOに関する福証の取り組みについても言及がありました。
 福証では「九州IPO挑戦隊」というチームを組織し、地域の株式公開希望会社のサポートを続けているとのことです。福証における新興企業向けの市場はQ-Boardといわれていますが、公開希望会社にはQ-Boardへの上場を最終目的とするのではなく、東証上場や世界での活躍を視野にいれた成長戦略をもってアドバイスしているとのことでした。またアジアの企業が日本で上場する外国株式の上場制度にも力をいれるなどグローバルな展開も図ろうとしています。日頃、企業の上場について学ぶことの少ない経営学部の学生たちですが、こうした取引所の取り組みは新鮮な知識としてしっかりと吸収されたと思います。
 質疑応答では古川大樹君(経営学部2年、柚原ゼミ)と坂本美咲さん(経営学部3年、宮永ゼミ)が、しっかりとした口調で質問をしてくれました。特に古川君は複数回の質問および予定時間をいっぱいに使った活気ある質疑応答となりました。最後に全員が起立し、岩下佳澄さん(経営学部3年、出山ゼミ)がお礼の言葉を述べて今回の視察が終了しました。
 最後になりましたが、今回の福証見学には久恒参与様や宮崎総務部長様をはじめ多くのスタッフの皆様が関わっていただきました。またそれぞれが会場に顔を出していただくなど最後まで暖かい心遣いで接していただきました。このような友好的なムードで研究視察を実施できたことを大変ありがたく思っております。またこうした機会が実現できることを心から願っております。本当にありがとうございました。

以上

 
(編集 経営学部/出山実)

【文科省事業】都城商業高校にて第2回対話型授業を開催しました

9月18日(木)、文部科学省委託事業の一環として、前回に引き続き都城商業高校商業科の3年生38名を対象にフューチャーセッション形式の対話型授業を実施しました。今回のセッションは、「超高齢化社会の未来を支える若者像を考えよう」をテーマに設定し、対話プロセスの中で「相手の立場に立つこと」「相手の気持ちを理解すること」を重視したプログラムを立てました。本学からは、文科省委託事業のプロジェクトメンバーである今出敏彦准教授、田中素子准教授、山田恭子講師、出山実講師、深水洋先生、都城商業高校からはクラス担当である中元和博先生、久保良太郎先生が参加しました。

 

1.対話型授業の流れ

今回の対話型授業は、高校の5限と6限にあたる100分間で実施しました。対話型授業の流れは次のとおりです。

&#9312.イントロダクション(20分)

イントロダクションでは、セッションの方法、前回のアイディアの復習、高齢化社会の現状と課題について参加者全員で共有しました。

写真1

 

&#9313.ワールドカフェ(7分×3回:25分)

ワールドカフェでは、若者本人、高齢者、高齢者の家族、地域の人の立場になって、次の3つのテーマについて対話をしました。

テーマ1

超高齢化社会を支える若者とは(どんな特徴、性格、考え方)?それぞれの視点から考えてください。

テーマ2

超高齢化社会を支える若者とは(どんな能力、態度、行動)?それぞれの視点から考えてください。

テーマ3

超高齢化社会を支える若者とは(何を言っている、興味がある)?それぞれの視点から考えてください。

写真2
写真3

 

&#9314.クイックプロトタイピング(30分)

クイックプロトタイピングでは、ワールドカフェで生み出されたアイディアを使って、「共感図法」を行いました。共感図法では、「2020年の若者像のロールモデル」を作ることを課題にしました。

写真4
写真5

 

&#9315.プレゼンテーション(20分)

各グループに作成した2020年の若者の特徴を報告してもらい、アイディアを参加者全員で共有しました。

写真6
写真7

 

&#9316.サークル

振り返りの時間として、教員からのコメント、またグループごとに本日の気づいた点、感動した点、明日から実行した点などを共有してもらいました。

写真8

 

2.参加した生徒からの感想

  • 話合いを通じて相手の意見を聞くことが、自分の考える幅を広げてくれてよかったと思います。他のグループのことも発表で知ることができ、一人ひとりが色々な意見を持っているということが分かりました。たくさん面白いアイディアや想像もしなかったことがアイディアとしてあり、楽しかったです。今回のフューチャーセッションで高齢者に対する考え方が少し変わり、高齢者に目を向けられるようになりました。
  • 前回の7月と今回の9月のセッションで成長したなと思うことは、皆の意見をよく聴いて、物事を考えるようになったことだと思います。たくさんのいろんな視点から意見を聞くことができることが楽しかったです。色々な意見を聞いて、「少し固く考えすぎているなぁ」とか、「あのアイディアって面白いなぁ」とかたくさん考えることのできる良い機会になりました。
  • 7月と今回の2回のセッションを通じて、高齢化社会についての関心が高まったと思います。色々な視点から色々な考えを出すことでたくさんの意見がでて、それをグループのみんなと1つにまとめていくことがとても楽しかったです。セッションをやる前は高齢化社会や私たちの未来について、真剣に考えたことがほとんどなかったので、このような時間を使ってできたことはとても良い経験になりました。前回や今回の結果で、これからの高齢者のために行動することができたらいいなと思います。
  • 2時間の授業の中で、1人だったら絶対にできないようなことをグループで協力して、たくさんの意見を出し合って、最終的に新聞や若者像を考えるところまでできてすごく楽しかったです。いろんな視点から意見を考えることができどんどんイメージが膨らんでいきました。1回目も2回目もあっという間に時間が過ぎて、とても有意義な時間になりました。
  • 今回のセッションも、グループで意見を言い合い、考え方を共有することができました。とても楽しかったです。相手の意見を肯定することでどんどん話が広がっていきました。人の良いところを共有することができるので、自分にとっても考え方が変わっていき、良い成長ができたと思います。

 

3.対話型授業の成果について

今回の目的の1つであった相手の立場に立つことを求めたワールドカフェは、実際に高齢者に触れる機会が少ない高校生にはやや難しそうでした。しかし、2回目のセッションということもあって、高校生らしい多くのアイディアを出してくれました。共感図法にて生まれてきた若者像は、「春のような温かい心と笑顔がある人」「地域の孫」「介護されたい男NO1」など魅力のある8つの若者が描けていました。8つの若者像からは、「自分優先」ではなく「高齢者優先」、何かをしてあげるのではなく「対等な人間関係」を築く、適度なおせっかいも大事、などのキーワードが抽出されました。2020年に求められる人材は、誰もがそれぞれの個性を持ちながらも、何か共通する部分(魅力)を持つ若者像なのかもしれません。参加してくれた生徒たちが、将来このセッションで得たものから、高齢者を支える若者になっていくことを期待します。

前回、今回と高校でのフューチャーセッションを実施しました。アンケートでは、1回目よりも「今回の方が多くのアイディアが出せた」「皆の意見をよく聞いて、物事を考えるようになった」「他のアイディアを組み合わせることができるようになった」との意見がありました。この点を踏まえると、教育でフューチャーセッション形式を組み入れていくときは、この繰り返し行うという「継続性」が大事だと考えられます。次回は、シンポジウム形式で、高齢社会を考えるシンポジウムを開催します。こちらは、公開講座となりますので、「フューチャーセッション型の課題解決」や「高齢化社会の未来」に興味がある人は参加してください。詳細は後日発表します。

 

「免許更新制高度化のための調査研究事業」プロジェクトチーム

サッカー部4年生鈴木義宜くんの大分トリニータ(J2)入団が決まりました

このたび、サッカー部4年生の鈴木義宜くんがJ2大分トリニータへの入団が内定し、9月11日に本学で記者会見を行いました。鈴木義宜くんは2014年2月に大分トリニータの特別指定選手に登録され、7月20日のJ2第22節、札幌戦から5試合でベンチ入りを果たしていました。
大分トリニータの柳田伸明強化・育成部長から「守備やカバーリングの技術に長けておりどんな試合でも安定して力を発揮でき即戦力として期待している」との評価をいただきました。
また鈴木義宜くん本人も「大学卒業後もサッカーを続けられることに感謝し、チームの中心として活躍できるように頑張りたい。また、大学生活もあと半年足らずですが、後期リーグもまもなく始まるので昨年のように全国大学サッカー選手権大会出場を目指して頑張りたい」との力強い発言をしてくれました。

柳田伸明強化・育成部長(左)、鈴木義宣くん(中)、大村昌弘学長(右)

“わたしが”考える集団的自衛権―女性が若者と語る憲法の集い―のご案内

 2014年7月1日、政府は、憲法解釈を変更し、集団的自衛権の行使を容認することを閣議決定しました。これまで自衛隊による武力行使は「日本に対する武力攻撃が発生した場合」に限定されていましたが、今回、「日本と密接な関係にある他国への武力攻撃が発生した場合」も可能となりました。この閣議決定により、自衛隊法をはじめとするさまざまな法律の改正が予想されています。
 このような状況下において、「集団的自衛権の行使について」の世論調査において、男性の約半数が「行使できるようにすべきだ」という意見を示したのに対し、女性の約半数は「どちらともいえない」という意見でした(NHK世論調査(2014年5月実施))。また、男女を問わず、どの世論調査をみても、「どちらともいえない」「わからない」といった回答が一定程度見受けられます。
 集団的自衛権を含む我が国の安全保障政策をめぐる問題は、わたしたち一人ひとりの平和観だけでなく、国家観や世界観にもかかわるとても重要なものであり、まさに“わたしが”考えるべきテーマです。
今回のシンポジウムは、人口の半数を占める女性と今後の日本の在り方を決める若者に、まずは基調講演を通じて集団的自衛権について正しく理解してもらい、そして集団的自衛権に対して積極的・消極的な意見をもつパネリストによるパネルディスカッションを通じて集団的自衛権について自らの意見をもってもらうことを目的としています。
事前申し込み不要で無料です。たくさんの方々のご参加をお待ちしております。

 

テーマ : “わたしが”考える集団的自衛権
           ― 女性が若者と語る憲法の集い ―

日 時 : 平成26年10月4日 13:00から
場 所 : 宮崎産業経営大学 5号館2階5202教室
出演者 : 《基調講演》  阿部純子(産経大法学部准教授)
       《パネルディスカッション》
       ・パネリスト:浜田潤子(宮崎商工会議所女性会理事)
              石田若菜(産経大法学部講師)
              澤田昭夫(産経大法学部教授)
              青木誠弘(産経大法学部講師)
       ・コーディネーター:大村昌弘(産経大学長・法学部教授)

 

憲法シンポジウムポスター表 憲法シンポジウムポスター裏
チラシ表面 チラシ裏面

日向のへべす消費拡大プロジェクト会議と業務委託契約を結びました!

 平成26年7月、宮崎産業経営大学と日向のへべす消費拡大プロジェクト会議との間で業務委託契約が結ばれ、「へべす」という日向市特産品の消費拡大・普及に向けた事業を共同で実施することになりました。今回の提携によって、日向市の農家の6次産業化の支援、及び、地域振興・産業振興を進めたいと考えています。また、今回の提携は、学生の単なるボランティア活動ということではなく、12月に開かれるインターゼミナールの研究題材として「へべすブランド化」を取り挙げ、研究成果にまとめることも含まれております。

 

 7月28日、まずは農家の実務と全体を知るため、経営学部の学生17名、法学部の学生2名が現場農作業の体験と支援を行ってきました。午前中は、東臼杵南部農業改良普及センターで露地へべす出荷目揃え会の体験と補助を行い、午後からは19人が5つの農家に分かれて、収穫や摘果・摘葉、剪定枝の片づけ、箱詰めなどの作業を行いました。

 

(目揃え会の様子:学生がへべすの果汁の割合をチェックしています)

 

(左:へべす園地での作業の様子(経営学部3年 川﨑翔太君)、右:黒木覚市さんの園地にて)

 参加した学生の感想(経営学部3年 松尾知美)として、広い園地での収穫も確かに大変でしたが、農家の方は、出荷する前までに果実のチェックを定期的に行い、きちんと規格を揃えて、きれいに箱詰してから出荷する、その一連の大変さを実感することができた、と述べています。へべす消費拡大プロジェクト会議の会長でもある成合利浩様(成合へべす園)をはじめ、快く受け入れて下さいました農家の皆様に厚く御礼を申し上げます。

 

(左:成合へべす園にて、右:集合写真(下段右から2人目が成合会長)

 また、8月2日、「へべすトリートin日向ひょっとこ夏祭り」において、経営学部の学生19名、法学部の学生2名が会場設営・装飾・販売・接客などの各種サポート、「へべすファン倶楽部」の勧誘活動、「へべす」拡大のためのアンケート調査などを実施しました。「へべすトリート」のオープニング・セレモニーでは、へべす大使の大橋田香子さんに続き、大学を代表して浅井経営学部長が挨拶を行いました。

  

(左:へべす大使(魚忠女将大橋田香子さん)、中央:浅井経営学部長、 右:ひょっとこの様子)

 販売・接客は、地元のお祭りで身に付けたおもてなしの心で対応していました。また、多くの人にへべすファン倶楽部に入ってもらうため、インパクトのある格好で会場全体を回っていました。その結果、新たに80名ほど、「へべファン」が増えました。さらに、悪条件の中、今後の調査・研究(へべす購入者の要因分析)に必要なアンケートを多くの方に協力いただきました。「へべファン」第1号である黒木市長からも学生に対してねぎらいの言葉をいただき、今後もより一層へべすを拡大させるための活動を進めていく所存です。

 

(左:アンケート調査を実施する学生、 右:黒木市長(左から2人目)もへべすをアピール)

文責 経営学部 墨昌芳

法学部 公開講座(記紀編さん1300年記念 関連事業 公開講座)のお知らせ

 本学法学部では,昨年に引き続き,日本書紀・古事記編さん1300年記念関連事業として,下記の講師をお招きして公開講座を開催する運びとなりました。また本年は,宮崎県「神話のふるさと県民大学」とタイアップし,古事記・日本書紀をより深く学んでいく機会を提供したいと存じます。
 参加は無料です。多くの方のご参加をお待ち申し上げております。

公開講座チラシ(表) 公開講座チラシ(裏)
チラシ表面 チラシ裏面

 

参加申込みフォームはこちら→ 申込み

<日時>

平成26年(2014年)10月18日(土)
13:30~16:30

<会場>

宮崎産業経営大学 5号館 ※駐車場あり

<講演>

■渡部 育子 氏(秋田大学教育文化学部 教授)

「母娘女帝とその時代-『古事記』『日本書紀』を完成させた元明天皇・元正天皇」

【概要】
『古事記』と『日本書紀』を完成させたときの天皇はどちらも女性でしたが、それはどのような時代だったのでしょうか。律令国家の形をつくり発展させた母と娘、その時代の実像に迫ります。

 

■瀬間 正之 氏(上智大学文学部 教授)

「日向三代と『古事記』垂仁天皇条の連関」

【概要】
降臨したニニギから、ヤマサチ、そしてウガヤフキアヘズまでを「日向三代」といいますが、この神話にはどのような特徴があるのでしょうか。『古事記』垂仁天皇条にも、「日向三代」の話型が繰り返されます。両者の特徴を漢文訳された仏教経典の利用などから論じます。

 

■コーディネーター:柴田 博子氏(宮崎産業経営大学法学部 教授)

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