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法学部・経営学部合同ゼミ(立川、出山、武次、柚原)による 「日向市役所」(JR日向市駅舎建設及び駅前都市開発)研究視察報告!

 去る平成26年7月14日(月)、本学の立川淳一ゼミ(地方自治、産業政策)、出山実ゼミ(財務会計論、情報会計論)、武次玄三ゼミ(職業教育、演劇論・演劇学)、柚原知明ゼミ(経営組織論、経営戦略論)は、両学部合同ゼミによる「日向市役所」(JR日向市駅舎建設及び駅前都市開発)への研究視察を行ってきました。

 JR日向市駅舎は、平成20年鉄道に関する国際的なデザインコンテストであるブルネル賞において「最優秀賞」、平成26年度国土交通省の都市景観大賞都市空間部門において「国土交通大臣賞」等々の幾つかの優れた賞を受賞されております。耳川流域のスギ材をふんだんに使い、独特の見事な建築様式とバリアフリー対応による素晴らしい駅舎です。JR日向市駅舎は、行政が中心となり市民、学識経験者と専門家(建築家・構造家・デザイナー等)で構成される「日向地区都市デザイン会議」を組織化し、10年にも及ぶ検討期間を経て完成しております。また、駅前周辺の都市開発にも見事に成功しており、開放的な素晴らしい景観を実現しております。私達の両学部合同ゼミは、これら地域住民と専門家との協働による地域行政としての政策立案から完成に至る成功事例の経緯、及び地域行政における創造的な政策づくりの魅力と実現に関する研究視察を行ってきました。

 本研究視察の実現に際しては、「日向市」市長の黒木健二様、建設部長の松田洋玄様より本学両学部合同ゼミ活動に対するご理解を賜り、受け入れ許可をいただきました。また、50人規模の私たちの受け入れ準備とご対応いただきました建設部課長補佐の古谷政幸様や黒木康文様をはじめとする関係者の皆様に篤く御礼申し上げる次第です。

 下記の通り、本研究視察に関する1.研究視察日時・訪問先、2.写真集、3.参加したゼミ学生の感想、4. 柚原知明先生の研究視察総括、についてご報告いたします。

 

1.研究視察日時・訪問先

○研究視察日時: 平成26年7月14日(月)15:05~16:45
○訪問先(所在地住所):「日向市役所」(研究視察会場:日向市商工会議所)
                             (宮崎県日向市本町10番5号)

 

2.写真集

写真1
平成20年ブルネル賞「最優秀賞」、平成26年度都市景観大賞都市空間部門「国土交通大臣賞」受賞等々数々の賞に輝いたJR日向市駅舎の概観

 
写真2
冒頭ご挨拶をいただいた松田洋玄様(建設部部長)

 
写真3
司会をご担当していただいた古谷政幸様(建設部課長補佐)

 
写真4
ご説明に熱心に聞き入る学生たちと教員

 
写真5
JR日向市駅を中心とした街づくりのご説明いただいた黒木康文様

 
写真6
最初に積極的に質問する戸高美希さん(法学部4年立川ゼミ)、大きな声で理路整然とした最上級生らしい模範となる質問内容と態度でした!

 
写真7
質問する三森エリカさん(経営学部3年武次ゼミ)、問題意識を踏まえた質問内容と落ち着いた質問態度は大変立派でした!

 
写真8
参加した両学部ゼミ学生全員を代表して御礼挨拶を行っている山崎納津美さん(経営学部4年柚原ゼミ)、さすが4年生です!

 
写真9
講演後は、実地見学を行いました

 
写真10
実地見学においては、駅前イベント施設に関するご説明があり、耳川流域のたくさんの杉材を使った屋根は構造力学の粋を尽くした高度な設計技術の結集とのことでした

 

 

3.参加したゼミ学生の感想

花村美咲さん(経営学部2年生 出山ゼミ)
 今回、日向市へ初めて行き、日向市駅はとても綺麗だということは前から知っていましたが、実際に見ると第一印象はとても感動するような言葉にできないくらいの素晴らしい建物でした。のちに市役所の方々よりお話を伺いましたが、日向市が一丸となって取り組んでいるのだということが伝わってきて本当にすごいと思いました。日向市駅だけでなく、日向市周辺の広場やステージも見学しましたが、ここまで来るのに相当なお金と時間をかけ人々の協力により出来上がり、イベントや取り組みも増えていき、日向が益々活性化していくことが想像できました。
 昔の日向市駅周辺と現在の日向市駅周辺は本当に同じ場所なのだろうかというくらい違っていました。人の手でこんなに変わるのかと思うと感動します。今回日向市へ訪問して良かったです。日向の方々から元気をもらいました。

高濱拓也くん(経営学部2年生 武次ゼミ)
 7月14日月曜日、私は大学企画の企業の見学研修として日向市駅に行った。日向市駅に行くのは初めてのことだったので大きな期待を胸に現地へと向かった。駅に着いて、周囲を見渡すとそこには駅自体の大部分と駅周辺の建造物が木材をふんだんに用いた今まで見たことのないような素晴らしい景観が広がっていた。駅に勤務している従業員の方のお話を聞くと、この駅のデザインは日向市の環境や地域の特色にあわせ建造されたものであった。しかもこの駅は交通機関としての機能だけではなく、日向市の夏祭りなどの地域活動や学校や市役所といった公共機関などと協力して実施する活動を行うに当たっても一役買っている場所でもあるらしい。このように行事の場所として機能しているだけではなく、行事の場所を提供しイベントを行うことによって町おこしへと繋がり日向市にとっての宣伝活動に繋がっている。山と海に囲まれた日向の独自の雰囲気に合わせ作られたこの駅は街とそこに住まう人々にとって大きな存在であることを直接お聞きすることができた。しかし、この駅は市の力だけで作られた物ではなく駅の周辺住民を含む日向市民の力も合わさって造られたものであることもお話の中で耳にすることができた。駅とその周囲の環境を清潔に保つために毎年市民全員で清掃作業を行い、駅近辺の建物や道路に関しても景観アドバイザーの方々と話し合い駅の景観を損ねない色や建物の位置を話し合い周辺の開発を進めている。このことから市は市民が活動するにあたって、活動場所の提供、行事の宣伝を行う形で援助し、市民はその代わりとして市の象徴である駅の景観維持のために上記のことなどを行っている。そうやってお互いがお互いを支えあう協力体制が成り立っていることもお話から伺うことができた日向市駅はその景観や上記の市民の交流の場になっていることからブルネル賞をはじめとする国外、国内から高い評価を得て様々な賞を受賞している。今回の講義を聞いてこれらのものは日向地区デザイン会議の方々を初めとする、街を管理する市役所の方々やそこに住まう市民の方々のお互いに協力し、互いのことを思いやってできた素晴らしい成果だと思った。
 今回の研究視察を得て、このように互いが互いを思いやり作り上げたWINWINの関係は地域に根づく企業が目指すべき一つの目標ではないのだろうかと思えた。この経験から今後は企業とその周りの人々との地域を通した企業活動に目を向けていきたい。

古川大樹くん(経営学部2年生 柚原ゼミ)
 今回の研究視察に行くことが決まってから、ずっと楽しみにしておりました。駅舎を実際に見てみると、構内やステージ、敷地内すべてが美しかったです。日向市の街づくりに対する市民の方々全員の想いが伝わってきました。「人が主役で、街は舞台」というキャッチフレーズが大変印象に残りました。平成11年度(1999年)から日向市駅周辺土地区画整理事業が始まっていたことなど初めて知ることが多かったです。一番驚いたのは、日向市民を中心とする多くの人々が事業に携わったことです。いつかまた訪れたいと思っています。
 貴重な研究視察の機会をいただき誠にありがとうございました。伏して御礼申し上げます。

松川美紀さん(経営学部3年 出山ゼミ)
 今回、日向市駅周辺の開発事業の話を聞いて300億円近くの費用や、かかった年月もそうですが、目標に向かってこんなにも人々が協力しあえるものなのかと驚きました。どこの施設も大抵、観光客や他の県や町から来る人に喜ばれようと設計されているものが多いという印象を受けます。しかし、日向市ではそれはもちろん、日向市民にも愛されるような街づくりがされていて大変感銘を受けました。こうすればいいのに、こうしたい、と思ってはいてもなかなか行動には移せません。しかし今回一人ひとりが行動に移すことの重要さを知ることができました。話を聞きながら、自分の故郷(高千穂町)はどうだろうかと考えさせられ、同時にもっと良くしたいと強く思いました。沢山の見習うべき点を参考にしつつ自分の生まれ育った町を、観光客などだけでなく、町民からも愛されるような町にするために、私も何か自分から行動していきたいと思います。
 今回は貴重な経験を本当にありがとうございました。

日高未来くん(法学部4年生 立川ゼミ)
 「市民が奏でる“交響”空間」 このキャッチフレーズからも感じられるように、行政が市民の事を第一に考え、街全体で賑わいを見せていこうという意思が伝わります。今回の訪問で、私が一番印象に残ったことは、日向市役所の職員の方々から伝わってきた熱意です。これまでの区画整理事業等によるコンパクトシティへの取り組みや中心市街地の活性化に向けた事業への取り組みの結果、国土交通大臣賞を受賞するなどの成果をあげています。その一方で、郊外の大型商業施設との共存に苦しんでいるとの声も聞かれ、改めて行政の取り組む課題というものは、“果てしなく終わりのないもの”だと感じました。
 今後、日向のみならず宮崎県全土が各々での盛り上がりをみせるためにも、県民一人ひとりが興味・関心を持ち、考え、行動する必要があると思いました。

山崎納津美さん(経営学部4年生 柚原ゼミ)
 私は今回の研究視察で、日向市役所や市民の方々をはじめとする日向市のまちづくりに関わる皆様の日向市に対する熱い思いを強く感じました。市民を交えてのワークショップ等、先駆的な取り組みは、このまちづくりにおいて重要な役割を果たしています。また「人が主役で、街は舞台」という目的意識を持ち、様々な人々を巻き込んでのまちづくりは、街を新しくするだけではなく、その街を大切に育て幸せに生活していくという意識を持っていたからこそ成功したのだと思いました。
 最後になりましたが、大変お忙しい中、貴重なお時間を割いて頂きました日向市役所の皆様には心より御礼申し上げます。

 

4.柚原知明先生の研究視察総括

 今回の研究視察は、鉄道駅に関する国際的なデザインコンテストであるブルネル賞「最優秀賞」をはじめとする数々の受賞に輝いたJR日向市駅舎、そして駅前周辺の素晴らしい開放的な景観を実現した都市開発に関する創造的な政策立案とその政策実行の事例学習を目的として実施いたしました。

 JR日向市駅舎及び駅前都市開発の研究視察に至った背景は、平成24年度から平成25年度にかけて「日向市公共事業評価委員会」副委員長に就任し、「日向市駅周辺地区都市再生整備計画」に関する様々なご説明を伺う機会を得たことです。ご説明を伺った瞬間、「ぜひ本学の学生へもこの内容を聞かせたい!」という想いが胸中を過りました。その後ただちに、本学両学部の何人かの教員へ研究視察実施の提案を行い、協議を重ねながら日向市のご理解とご協力をいただき実現に至った次第です。今回の研究視察においては、宮崎県の行政に長年に渡って関わってこられた法学部の立川淳一教授(地方自治、産業政策)と立川ゼミ学生にも参加を募り、事前学習を含めて調査への奥行きと厚みが加わり一層の充実さを増すに至りました。

 民間企業においては、経済合理性を基軸としたグローバルな舞台でのプロジェクトや研究・製品開発の見事な成功事例が星の数ほども存在しております。しかしながら、住民と地域行政との協働プロジェクトは、体系的な組織化や厳格な指揮命令による業務遂行が困難な実態にあります。JR日向市駅舎建設及び駅前都市開発は、地域行政としての日向市役所、そして市民と様々な専門家たちが一体となった協働によって成功した世に誇る素晴らしい事例です。耳川流域のスギ材を豊富に用いた独特の建築様式とバリアフリー対応の駅舎、及び駅前の開放的な景観には、大都市の駅ビルにはない何とも言えない安らぎと心地よさを感じるのは私だけではないと思います。私たちは、法学、経営学、経済学等の社会科学の学徒として住民主体による街創りを学ぶ貴重な機会を得ました。学生諸君には、住民参加による地域行政の社会的役割、政策立案とその実現の魅力を十分感じてもらったことと思います。学生諸君の中からは、日向市のこれらの成功事例を卒業研究に取り入れたいとする声も聞こえてきました。

 質疑に際しては、戸高美希さん(法学部4年立川ゼミ)、三森エリカさん(経営学部3年武次ゼミ)、古川大樹くん(経営学部2年柚原ゼミ)がそれぞれの問題意識を踏まえて立派に質問を行ってくれました。終了時には、山﨑納津美さん(経営学部4年柚原ゼミ)が両学部合同ゼミ学生全員を代表して御礼の挨拶を行ってくれました。学生諸君のこれらの経験は、今後における本学での学習、及び将来の職業人生において必ず貴重な財産になるものと思います。学生諸君は、研究視察(本学の授業含む)において常に高い問題意識を持ちながら、質問や意見を整理して積極的に発言する姿勢が重要です。質の高い質問や意見は、訪問先のご対応いただいている関係者の皆様に対する礼儀でもあります。ぜひ、今後においても継続的に研鑽を積み上げていってもらいたいと思います。

 最後になりましたが、私たちの研修視察に対して「日向市」市長の黒木健二様、建設部長の松田洋玄様より本学両学部合同ゼミ活動に対してご理解と受け入れ許可をいただきました。また、大変お忙しい中懇切丁寧な受け入れ準備とご対応いただきました建設部課長補佐の古谷政幸様や黒木康文様をはじめとする関係者の皆様に篤く御礼申し上げる次第です。今後における日向市のご発展とご繁栄を心より祈念申し上げます。

以上

 
(編集 経営学部/出山実)

【文科省事業】都城商業高校にて第1回対話型授業を開催しました

7月7日(月)、文部科学省委託事業の一環として、都城商業高校商業科の3年生41名を対象にフューチャーセッション形式の対話型授業を実施しました。その目的は、我々が想定する「地域の問題解決を目的とした生徒主体型授業」モデルが、高校サイドのニーズや高校生のレベルと一致しているかを確かめることにあります。今回の対話型授業では、「高齢化社会の未来-都商の役割、都商生の役割-」をテーマに設定し、フューチャーセッションの対話プロセス(ワールドカフェやクイックプロトタイピング)を通して、望ましい未来像や都城商業高校の生徒たちが取り組めることを話し合いました。本学からは文科省委託事業のプロジェクトメンバーである田中素子准教授、山田恭子講師、出山実講師、都城商業高校からはクラス担当である中元和博先生、久保良太郎先生が参加しました。

 

1.対話型授業の流れ

 今回の対話型授業は、高校の5限と6限にあたる100分間で実施しました。対話型授業の流れは次のとおりです。

&#9312.イントロダクション(20分)

イントロダクションでは、フューチャーセッションの概要、今回のテーマである高齢化社会の問題について参加者全員で共有しました。

 

&#9313.ワールドカフェ(7分×3回:25分)

ワールドカフェでは、3つのテーマについて対話をしました。

テーマ1

身近な生活(地域コミュニティ)において高齢化社会がもたらす困ったことは?

テーマ2

それは誰が対応すること?「行政、企業、専門家、地域の人」などにグルーピングしてください。

テーマ3

都商のみんなが、高校として、高校生として高齢化社会の問題に対してできることは?


 

&#9314.クイックプロトタイピング(30分)

クイックプロトタイピングでは、ワールドカフェで選ばれたアイディアを使って、「未来新聞づくり」を行いました。未来新聞の課題は、「都城市の高齢化問題について地元の商業高校生が中心となって新しい取り組みを始めたことが高い評価を受けて新聞に掲載されました。それは、どのような見出しで、どのような内容が書かれていたでしょうか?」と設定しました。

 

&#9315.プレゼンテーション(20分)

各グループに作成した未来新聞を報告してもらい、アイディアを参加者全員で共有しました。

 

&#9316.サークル

振り返りの時間として、教員からのコメント、またグループごとに本日の気づいた点、感動した点、明日から実行した点などを共有してもらいました。

 

2.対話型授業の成果について

今回の対話型授業では、次の8つの未来新聞が作成されました。

「都商生がお散歩!」
お年寄りと都商生をする取り組み。買い物難民や多発する事故を受けて、都商生が一緒にお散歩を実施する。

「お年寄り向けハンバーガーの開発」
お年寄り向けのファストフードを販売する試み。お年寄りの好きなお漬物などをハンバーガーに挟んで販売する。

「届け、希望の車いす」
都商生がベルマークや販売実習で貯めた資金で、車いすを100台プレゼント。

「都商見守りレンジャー参上」
都商生が地域の孤独なお年寄りのところに出向き、遊び相手や普段勉強している内容を教える。

「LET IT GO クリーン活動」
クリーン活動を都商生やお年寄り、地域の方々と一緒に実施することで、新しいコミュニケーションを生み、地域活性化につなげる。

「都城に新たな伝統」
地域の伝統や文化を後世につなぐため、高校生とお年寄りが新しいお祭りを実施する。

「方言がねごならんように」
都城地区の方言がなくならないように、都商生とお年寄りが交流できるSNSを新設する。

「お年寄り目安箱」
お年寄りが困っていることを目安箱で集めて、高校生が解決していく新しい仕組み。

 

作成された未来新聞は、高齢化社会の問題を「食」、「環境」、「文化」、「地域福祉」に関連付けて考えて、複雑な高齢化社会をより良くしていく内容のものとなりました。もし8つの未来新聞の内容が実現したら、都城エリアは魅力のある都市になるのではないかと期待が持てる内容でした。未来新聞づくりから、生徒たちが積極的に未来に関わっていく思いや姿勢が読み解けました。高齢化社会の問題は、誰しもが当事者意識を持って参画していくことが必要なのかもしれないと推測することができます。今回の未来新聞の内容は、さらに分析をしていき、次回の対話型授業やシンポジウムにて役立てていく予定です。
今回のフューチャーセッション形式の対話型授業では、参加した生徒に「未来志向」や「創意形成」の対話プロセスを経験してもらいました。具体的な社会問題を自らが当事者として対話することで、社会の一員としての意識が生まれたと考えられます。フューチャーセッションの基本的な考え方や対話のプロセスは、これからの社会問題や地域問題に取り組む際に大きな力になると考えられます。次回は、高齢者社会を担う「個人」に焦点を当てて、フューチャーセッション形式の対話授業を実施していきます。

 

「免許更新制高度化のための調査研究事業」プロジェクトチーム

※現在ホームページを更新中です

7月1日より本学ホームページの更新作業を行っております。
一部レイアウト等がおかしい部分がありますが、随時改善してまいりますので今しばらくお待ちください。

文科省「平成26年度免許更新制高度化のための調査研究事業」委託について

この度、宮崎産業経営大学は文部科学省から「平成26年度免許更新制高度化のための調査研究事業」を委託されました。

本学は、「現代的な教育課題に対応するための実践的な講習内容・方法の研究開発事業」として、「地域の問題解決を目標とした生徒主体型授業の構築」に向けた調査研究を計画しています。具体的には、今回の生徒主体型授業において「市民後見制度」を地域問題として設定し、高校生や大学生、地域の方々、専門家を交えて対話型の講義を開催します。この過程を通じて、教育機関、地域、行政がセクターを超えて主体的に一体となる講義モデルを構築することを目指します。

今回の事業では、平成21年度から続けている免許状更新講習(商業、情報、社会、公民など)の実績や、公開講座で対話型授業(フューチャーセッション)を実施し、地域の方々との未来志向の対話を重ねてきた経験を活かしていきます。実際に、事業計画では、下記のスケジュールにあるように地元の高校生や地域の方々と共同して地域課題の解決を図り,ともにステップアップを目指します。

 

<調査研究事業のスケジュール>
7月  第1回都城商業高校・対話型授業の実施(高齢化社会をテーマに)
8月  免許状更新講習の開催(アンケートの実施)
9月  第2回都城商業高校・対話型授業の実施(市民後見制度をテーマに)
11月 対話型シンポジウムの開催

 

11月の対話型シンポジウムは、一般の方々をはじめ多くの参加者を募集します。ぜひ地域課題を解決する新しい対話の場に参加いただければと思います。

「免許更新制高度化のための調査研究事業」プロジェクトチーム一同

(本件に関する問い合わせ:法学部 今出敏彦)

『憲法シンポジウム』(あなたと共に憲法を考える)開催報告

『全国一斉!国民による未来創造プロジェクト~この国のあるべき姿を描こう~』宮崎大会

公益社団法人日本青年会議所(JCI)宮崎ブロック協議会および本学法学部「法学会」共催により、平成26年5月2日午後6時30分から90分間本学5102教室で開催いたしました。遅い時間帯でしたが、聴衆で教室は熱気にあふれていました。 

●内 容
明石秀暢JCI九州地区宮崎ブロック協議会会長の司会により、次の2つの論点についてパネリスト3名がそれぞれの持論を展開しました。

・論点①「憲法改正必要なの?」

・論点②「未来に希望を託すことのできる国家」


(3名のパネリスト 左から澤田教授・阿部准教授・吉見明紘さん))


(会場 5102教室)


(司会者 明石秀暢さん)

●パネリスト
・本学法学部 澤田昭夫教授(日本法制史 担当)
 近代の政治・外交史の視点に基づき、自国民の生命、安全を守るため他国に頼らない政策をとるべきという立場から、改憲論を展開。

(パネリスト 澤田昭夫教授)

・本学法学部 阿部純子准教授(憲法・国際法 担当)
 憲法学、憲法史の視点に基づく護憲論を展開。憲法の意義をよく考えるべき旨、及び、現時点での憲法改正は性急にすぎる旨を主張。

(パネリスト 阿部純子准教授)

・法学部(法律実践コース)3年 吉見明紘さん(憲法ゼミ)
 改憲論の立場から、時代に即した憲法を築いていかなければならない旨、及び、国民が選挙などを通じて積極的に憲法に関する議論に参加することが必要である旨を主張。

(パネリスト 吉見明紘さん)

●参加者総数 201名
(内訳:一般の方48名、学生84名、JCI会員69名)
ご参加いただき誠にありがとうございました。

文責 法学部 青木誠弘

『憲法シンポジウム』(あなたと共に憲法を考える)開催のお知らせ 5月2日(金)

『憲法シンポジウム』(あなたと共に憲法を考える)

開催日時:2014年5月2日(金)18時30分~20時まで

会  場:宮崎市古城町丸尾100番地
     宮崎産業経営大学 5102教室(5号館1階)

主  催:日本青年会議所 九州地区 宮崎ブロック協議会
     宮崎産業経営大学 法学部 法学会

連絡先 :宮崎ブロック協議会 意識醸成委員会(岩谷 090-4773-2668)
     宮崎産業経営大学 法学部 法学会(0985-52-3111)

平成26年度入学式のご案内

1.日時 平成26年4月4日(金)
     開式 午前10時 (受付9時~)

2.場所 本学体育館
      

経営学部合同ゼミ(出山、墨、武次、柚原、日髙)による 「宮崎県工業技術センター&食品開発センター」研究視察報告!

 去る平成26年2月21日(金)、本学経営学部の出山実ゼミ(財務会計論、情報会計論)、墨昌芳ゼミ(観光政策論、観光経済論)、武次玄三ゼミ(職業教育、演劇論・演劇学)、柚原知明ゼミ(経営組織論、経営戦略論)と日髙光宣ゼミ(広告論、マーケティング・コミュニケーション論)は、合同ゼミによる「宮崎県工業技術センター」及び「宮崎県食品開発センター」への研究視察を行ってきました。

 「宮崎県工業技術センター」は、県内工業技術の振興を図るため、中小企業の技術開発や技術力の向上を支援する公設試験研究機関として、研究開発・技術指導・依頼分析等の支援業務を行っております。また、「宮崎県食品開発センター」は、県内の食品企業、地域の食品加工グループ等への支援する食品の総合試験研究機関として、食品に係わる研究開発・技術指導・依頼分析等の支援業務を行っております。

 本研究視察の実現に際しては、「宮崎県工業技術センター」所長の古賀孝士様及び「宮崎県食品開発センター」所長の森下敏朗様より、本学合同ゼミ活動に対するご理解を賜り、受け入れ許可をいただきました。また、大変お忙しい中ご対応いただきました両センター企画・デザイン部長の清水正高様をはじめとする関係者の皆様に篤く御礼申し上げる次第です。

 下記の通り、本研究視察に関する1.研究視察日時・訪問先、2.写真集、3.参加したゼミ学生の感想、4. 柚原知明先生の研究視察総括、についてご報告いたします。

 

1.研究視察日時・訪問先

○研究視察日時: 平成26年2月21日(金)13:30~15:30
○訪問先(所在地住所):「宮崎県工業技術センター&食品開発センター」
            (宮崎市佐土原町東上那珂16500-2 宮崎テクノリサーチパーク内)

 

2.写真集

写真1 「宮崎県工業技術センター&食品開発センター」の美しい外観です。

 
写真2 ご説明に聞き入る学生たちの様子です。

 
写真3 「宮崎県食品開発センター」研究施設見学の様子です。

 
写真4 「宮崎県食品開発センター」で共同開発された加工食品商品群です。

 
写真5 「宮崎県工業技術センター」設備利用施設見学の様子です。

 
写真6 「宮崎県工業技術センター」にある最新のパーソナル3Dプリンターです。立体物のデータをもとに樹脂加工して、非常に複雑な形状の造形品も出力可能です。

 
写真7 シラス多孔質ガラス(SPG)の研究結果を見せていただきました。

 
写真8 共同開発された「リハビリテーション機器(歩行器)」を試用体験させていただきました。学生諸君の表情と雰囲気が、和らいだひと時でした。

 

 

3.参加したゼミ学生の感想

(経営学部2年生出山ゼミ 松川美紀さん)
 宮崎県工業技術センターと宮崎県食品開発センターについて、見学に伺って話を聞くまでどのような場所なのかよく知りませんでした。県内の中小企業との共同で実施する研究開発についての話を聞き、一つの研究開発が形となって企業の競争力になるまで多くの時間や人が関わっていることが理解できました。さらには、それが洗練されて、市場に普及するまでにはより多くの時間がかかり、研究開発の大変さを実感できました。企業の方々が何か商品を作りたいときに相談すると技術提供から販売補助までをプロモーションしてくれるという場所があるということをもっとアピールすることで、今以上に県の特産品を利用した商品ができるのではないかと思いました。

(経営学部2年生墨ゼミ 岩田海空くん)
 今回、宮崎県工業技術センターと宮崎県食品開発センターを研究視察することができて大変勉強になりました。ずっと、宮崎に住んでいるけど、このような施設があるということは知りませんでした。しかし、研究視察という貴重な場を与えていただいたことで様々なことを知ることが出来ました。宮崎県工業技術センターでは、SPG(シラス多孔質ガラス)の研究でこれを応用することによって環境や食品開発がより発展していくことが出来るとわかりとても興味がわきました。また、宮崎県食品開発センターでは企画デザイン部で話を聞いた際に商品のデザインだけでなく商品の流通などマーケティングも行うということでイメージと違いましたが、いろいろな技術が集まっていてとても面白かったです。
 宮崎県工業技術センターと宮崎県食品開発センターの皆様、大変お忙しい中、貴重なお時間を割いていろいろなことを教えてくださりありがとうございました。

(経営学部2年武次ゼミ 三森エリカさん)
 今回は、宮崎県工業技術センターと宮崎県食品開発センターを訪問し、県内産業の振興を図る活動等を知ることが出来ました。宮崎県工業技術センターでは、研究開発に関して資源環境部、材料開発部、機械電子部の3つに分かれており、センターオリジナルの開発であるSPG(シラス多孔質ガラス)について詳しくお話を聞きました。宮崎の地域資源であるシラスを生かしたもので、細かい粒子(泡)を作るものです。東京の企業と提携し商品開発を行っているそうです。また、宮崎県技術センターでは、福祉にも貢献しており脳梗塞で半身麻痺になった方に優しい補助器具を開発していました。宮崎県食品開発センターでは、宮崎の特産物を使い独自の製法で商品を作っていました。焼酎も作っており、デザインも各企業と提携しながら作っているとのことでした。サザエさんの波平の兄である海平のお酒もあり、興味を惹かれました。デザインをするところでは、企業のトータルデザインをしており、企業の方と話し合い商品開発に対するアドバイスを行っているそうです。3Dプリンターで作ったものを実際に見たのですが、試作品には可動性もあり、その可能性に驚きました。
 今回の見学では、宮崎の特産物や資源を使い宮崎の中小企業を支援するセンターがあることを初めて知りました。両センターの行っている支援が広がり、中小企業がもっと活躍出来るように自分たちにできることを考えていきたいです。

(経営学部3年生出山ゼミ 渡辺博くん)
 今回の見学により企業の研究開発のプロセスと、県内企業の研究開発のフォローする宮崎県工業技術センターと宮崎県食品開発センターの役割について理解することができました。両センターは、県の施策として資金や技術的な理由から研究開発ができない中小企業をサポートし、ゴボチや缶詰のたくあん等の素晴らしい商品を生み出しています。中小企業にとっては、自社の優位性を高めるために活用できる機関だと思います。県内においては、両センターがこれまで以上に活用され、様々なアイディアや技術、優れた商品が生み出されることを期待しています。

(経営学部3年生柚原ゼミ 山﨑納津美さん)
 施設見学の中で紹介していただいた「ゴボチ」や「たくあんの缶詰」などの商品は、メディアでも紹介された商品も多くありました。さらに食品だけでなく、医療・福祉分野では病院などと共同研究開発し、リハビリ機器等を開発しており、様々な分野において支援が可能であることが分かりました。 研究開発にはコストがかかり、特に中小企業にとっては大きな負担となりますが、宮崎県工業技術センター・食品開発センターと共同研究することで低コストでの研究開発が可能となり、企業の発展における重要な役割を担う施設だと感じました。
 就職を控えた私達にとって、この両センターの存在を知る良い機会となりました。お忙しい中、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。

 

4.柚原知明先生の研究視察総括

 今回の研究視察は、宮崎県における科学技術のシンクタンク(think tank)として重要な役割を担っている「宮崎工業技術センター」、及び「宮崎県食品開発センター」への訪問となりました。両センターは、宮崎テクノリサーチパーク内の緑あふれる美しい環境の中に位置し、厳しい地域間競争と国際競争に晒されている宮崎県内の工業・食品企業を対象に科学技術的側面からの研究支援を行っている研究所です。具体的な研究支援としては、研究開発・共同研究、依頼試験・設備利用、技術相談・技術指導、技術交流・情報提供等を行っております。宮崎テクノリサーチパーク内の敷地内には、現在4企業が研究支援を受けながら研究開発を行っております。また、「宮崎県食品開発センター」が共同開発した商品群には、私たちの身近な人気商品であるゴボウのチップ菓子「ゴボチ」、ブルーベリーの葉茶「べリーフ」、芋のヨーグルト「たろヨーグルト」等が存在しております。

 具体的な研究視察としては、様々な研究開発の実態と研究設備、開発された商品群、設備利用に関する見学をさせていただきました。特に研究開発としては、病院や企業からの依頼に基づくリハビリテーション機器(歩行器)開発の実態についてご説明いただき、開発された機器のご紹介と実際の試用体験もさせていただきました。また、設備利用の事業については、大型プリンターからの横断幕の出力、現在話題の立体物を表すデータをもとに樹脂を加工して造形する装置である「3Dプリンター」による設計・製造プロセスと複雑な形状の造形試作品のご紹介をいただきました。多くの学生諸君にとっては、科学技術に関する研究開発の現場見学は初めての経験であり、非常に新鮮な印象と大きな驚きを感じたことと思います。

 本学の学生諸君は、日頃社会科学や人文科学を学ぶ学徒として法学、経営学、経済学、語学、歴史学、哲学、心理学等を中心に学んでおります。私たちの社会にとって社会科学や人文科学は、非常に重要な学問領域です。しかしながら、社会科学や人文科学の学問領域だけでは、様々な矛盾・歪・対立・格差等の課題を包含しながらも今日の高度化した豊かな近代社会を形成・発展させることができるわけではないのです。例えば、私たちの社会の課題である地域経済の発展や地域振興は、科学技術の存在・発展と密接に関わりながら今日に至っております。科学技術に関する主な学問領域としては、自然科学(数学、物理学、化学、生物学、医学、薬学等)や応用科学である工学(電気・電子工学、機械工学、情報工学、化学工学、生命工学、原子力工学等)が存在します。今年度の「特別講義」(平成25年11月21日)においては、両センター企画・デザイン部長としてご活躍の清水正高様より“宮崎県工業技術センター・食品開発センターの社会的役割と今後の展望”というタイトルで科学技術に関する大変興味深いご講演をいただきました。本学の学生諸君が、日頃学んでいる社会科学や人文科学の学問領域をベースとして科学技術の領域に対してもより一層の興味や問題意識を持ってもらいたいと思います。幅広い学問領域に対する興味と知見は、必ずや将来に向けて私たちを取り巻く社会の発展に貢献し、学生諸君の職業人生へ充実と豊かさをもたらすものと思います。

 本研究視察終了時には、渡辺博くん(出山ゼミ3年生)が合同ゼミ学生全員を代表して立派に御礼の挨拶を行ってくれました。これらの経験は、今後における本学での学習、及び将来の職業人生において必ず貴重な財産になるものと思います。学生諸君は、研究視察(本学の授業含む)において常に高い問題意識を持ちながら、質問や意見を整理して積極的に発言する姿勢が重要です。質の高い質問や意見は、訪問先のご対応いただいている関係者の皆様に対する礼儀でもあります。ぜひ、今後においても継続的に研鑽を積み上げていってもらいたいと思います。

 最後になりましたが、私たちの研修視察に対してご理解とご許可をいただきました「宮崎県工業技術センター」所長の古賀孝士様、「宮崎県食品開発センター」所長の森下敏朗様、及び受け入れ準備と懇切丁寧なご対応をいただいた両センター企画・デザイン部長の清水正高様をはじめとする関係者の皆様に篤く御礼申し上げる次第です。今後における両センターの工業・食品企業をはじめとする地域社会へのご貢献とご発展を心より祈念申し上げます。

以上

 
(編集 経営学部/出山実)

ご来店ありがとうございました!!

 宮崎県中小企業団体中央会が設けた、新規創業への理解と次世代を担う創業者を育成することを目的とした学生チャレンジショップに、経営学部の日髙光宣教授のゼミ生がチャレンジしました。
 市内中心部の橘通3丁目の空き店舗を利用し、1月18日(土)から2月1日(土)までの期間限定で、販売する商品の選定や陳列・接客など創業・運営のノウハウを実践的に学びました。現場で体験を通じて学ぶ手法は、経営学部の実践する“アクティブラーニング(受け身の勉強ではなく自主的に活動し体験を通じて学ぶ手法)”でもあり、参加したゼミ生は貴重な体験をすることができました。
 貴重なチャンスをいただきました宮崎県中小企業団体中央会の皆様、ご来店いただきました皆様、ありがとうございました!!

いらっしゃいませ~!!

いらっしゃいませ~!!

ご来店ありがとうございます!!

ご来店ありがとうございます!!

お買い上げ ありがとうございます!!

お買い上げ ありがとうございます!!

平成25年度学位記授与式(卒業式)のご案内

平成25年度学位記授与式及び卒業祝賀パーティーを下記のとおり行います。

学位記授与式

日時:

平成26年3月19日(水)
受付 午前9:00~
開式 午前10:00
※9:50までにご入場ください。

会場:

ニューウェルシティ宮崎
宮崎市宮崎駅東1丁目2番地8
℡ 0985-23-3311

卒業式地図1クリックをすると拡大表示されます

 
お問い合わせ
宮崎産業経営大学 教務課
℡ 0985-52-3199 [直通]

 

卒業祝賀パーティー

日時:

平成26年3月19日(水)
受付 午後12:00~
開宴 午後12:30

会場:

宮崎観光ホテル
宮崎市松山1-1-1
℡ 0985-27-1212

卒業式地図2クリックをすると拡大表示されます

 

※会場駐車場は台数に限りがありますので、できるだけ公共交通機関を利用してください。

 
お問い合わせ
宮崎産業経営大学 学生支援課学生係
℡ 0985-52-3202 [直通]

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