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両学部合同ゼミ(廣田、出山、武次、柚原)による 「連合宮崎」研究視察報告!

 去る平成27年8月7日(金)、本学法学部の廣田久美子ゼミ(社会保障法、労働法)、経営学部の出山実ゼミ(財務会計論、情報会計論)、武次玄三ゼミ(演劇論・演劇学、職業教育)、柚原知明ゼミ(経営組織論、経営戦略論)は、参加人数60名規模の合同ゼミによる「日本労働組合総連合会宮崎県連合会」(以下、略称「連合宮崎」)へ研究視察を行ってきました。今回の研究視察においては、引率と写真撮影を兼ねて、山田恭子講師(認知心理学、学習心理学、教育心理学)も参加致しました。

 本研究視察は、宮崎県における労働界の本部である「連合宮崎」の社会的役割、組織規模、具体的な運動方針、活動内容等々に関する実態学習を目的として実施致しました。特に、先日(6/29)訪問させていただいた「宮崎県経営者協会」との社会的役割の違い等を中心とした労使関係の視点から社会の仕組みに関する研究視察を行ってきました。

 「連合宮崎」におかれましては、大変お忙しい中参加者が60名規模の私たちの研究視察のお受け入れ準備とご対応をいただきました。会長の佐藤真様や事務局長の中川育江様をはじめとする関係者の皆様に厚く御礼申し上げる次第です。

 本研究視察に関しては、下記の通り1.研究視察日時・訪問先・ご対応いただいた方々、2.写真集、3.参加したゼミ学生の感想、4. 廣田久美子准教授の研究視察総括、についてご報告いたします。

 

1.研究視察日時・訪問先・ご対応いただいた方々

 ○研究視察日時: 平成27年8月7日(金)14:00~15:30
 ○訪問先(所在地住所):「連合宮崎」
                (宮崎県宮崎市別府町3番9号 宮崎県労働福祉会館4F)
 ○ご対応いただいた方々(ご出身の産業別労働組合):
   会長 佐藤真様(自治労)
   事務局長  中川育江様(UAゼンセン)
   副事務局長 隈元浩二様(電力総連)
   副事務局長 岩倉万太郎様(全労金)


 

2.写真集

写真1. 研究視察の冒頭にご挨拶をしていただいた「連合宮崎」会長の佐藤真様をはじめとする役員の皆様方です。

写真1

 

写真2. 講演していただいた「連合宮崎」事務局長の中川育江様(UAゼンセン、旭化成ご出身)です。日本における労働界のナショナルセンターである連合は、都道府県単位に地方組織が構成されており、全国でただ一人の女性の事務局長です。これまでの長期に渡る労働運動の豊富なご経験を踏まえた非常に分かり易い丁寧なご説明をいただきました。

写真2

 

写真3. 真剣な表情で講演を聞く学生たちです。

写真3

 

写真4. 「連合宮崎」事務局長の中川育江様の講演後、研修視察お受入れの御礼と質問をする経営学部の柚原知明教授です。「連合宮崎」には、1年間に約700件もの労働相談が入るとのことです。働く女性の労働相談比率が、年々高まってきております。ご対応されている「連合宮崎」の役員の方々も大変です。

写真4

 

写真5. 「連合宮崎」に寄せられる相談の中身について質問する大坪冬輝くん(経営学部2年生、出山実ゼミ)です。

写真5

 

写真6. アルバイトの労働問題について質問する鈴木彩莉依さん(経営学部2年生、出山実ゼミ)です。

写真6

 

写真7. 相談アドバイザーについて質問する岡原良奈さん(経営学部2年生、出山実ゼミ)です。とっても、緊張しました!

写真7

 

写真8. 最後に参加したゼミ学生全員を代表して御礼の挨拶を行った板本菜々花さん(法学部3年生、廣田久美子ゼミ)です。大変立派な御礼の挨拶でした。板本菜々花さんは、昨年「連合宮崎」において貴重なインターンシップを経験しております。

写真8


 

3.参加したゼミ学生の感想

藤野光将くん(経営学部2年生 柚原知明ゼミ)
 今回の研究視察は、宮崎県労働福祉会館の「連合宮崎」にお邪魔させていただきました。
大変多くのことを勉強させていただき、労働者を取り巻く環境、「連合宮崎」の社会的な役割など今まで知らなかった事を丁寧に教えていただきました。本当に実のある研修視察になったと思います。私は、就職まではまだ2年ありますが、この研究視察で学んだ事を忘れずに、学んだ事を自分の回りの人たちに少しでも還元できたらと思います。「連合宮崎」は、労働者の心強い見方です!ぜひ何か困った事、気になることがあれば連絡してみる事をお勧めします。
「連合宮崎」の皆さん、今回は本当にありがとうございました。

岡原良奈さん(経営学部2年生 出山実ゼミ)
 前回は、「宮崎県経営者協会」の方に最低賃金を中心としたお話を伺いました。そして、今回は「連合宮崎」の方に「仕事」という話をさまざまな角度から知ることができました。最低賃金の話は前回のお話で学んだこともあり、また深く理解することができました。女性としての働く場の広がりとともに、職場内でのセクシャルハラスメント、パワーハラスメント、育児休暇、そしてその後の会社復帰への問題などまだまだ課題が残っていることも、ある程度知識はありましたが、今回のお話で理解が深まりました。そして、「連合宮崎」では、このような悩みを抱えている働く人を支えるお仕事なのだと思いました。「連合宮崎」の方の言葉を借りると「働く人の代弁者」、かっこいいなと思いました。私たちの暮らしを支える仕事はたくさんありますが、その仕事を支える仕事だと感じました。

大城みのりさん(法学部2年生 廣田久美子ゼミ)
 今回の研修に参加して、事務局長の中川育江さんが仰っていた「人生のターニングポイントがきても、それを理由に仕事を辞めないで欲しい」という言葉がとても印象に残った。人生の中で誰もが通るターニングポイントだが、なかでも女性は結婚や育児など決まったターニングポイントがあり、そこで仕事を辞める人が多いのが一般的だ。私も結婚や赤ちゃんを授かったら自分の仕事を辞め、家庭に従事するものだと考えていた。しかし中川さんはそこで辞めず、また辞めたり休業しても、復職しやすい環境を整える必要があると、女性が仕事を続けられる環境づくりをとても重視していた。全国の事務局長の中でも唯一の女性局長として女性目線から仕事にアプローチをしていて、仕事に対する考えが変わる良い機会になった。就職を考える際に賃金や労働時間と共に、女性が仕事をしやすくて、長く続けることができる環境かどうかを調べることにも重点をおいていきたい。

中村慎太郎くん(法学部2年生 廣田久美子ゼミ)
 労働組合の仕事について、どんな所なのか、どんな仕事をしているのかはあまり知りませんでした。全国と宮崎の推定組織率について、10%台しかないとのことでしたが、全国規模だともっとあってもいいのではないかと思いました。今回の話の中で、労働組合の活動で田植えをしたり、いろんなイベントをやったりといろいろな活動をしていて意外だなと思いました。最近の相談内容で、三大ハラスメントの相談が多いとのことだったので、過去と現在で状況が変わっているなという印象を受けました。本人の意志次第では、様々な支援を行うというような知らないことを聴けて良かったと思いました。

柳田聖菜さん(経営学部3年生、出山実ゼミ)
 今回は労働組合の方のお話を聞かせていただき、労働組合というものが少し身近になりました。
労働組合というと、正社員だけ、労働組合に加入している人だけにしか関係のないものだと思っていました。しかし、今回、アルバイトでも労働組合に加入していない人でも相談することができると聞き、労働組合は大学生の私たちにも身近な存在なのだなと感じました。
 実際に、友人の話を聞いてみると、アルバイトのことで悩んでいる人が多いです。そのことを思い浮かべながら、今回のお話を聞いていましたが、雇う側も経済的に苦しいところがあります。雇う側と雇われる側のどちらも納得いく働き方を考えるのは、多くの視点から見ないといけないですし、とても難しいなと思いました。

高濱拓也くん(経営学部3年生 武次玄三ゼミ)
 今回の研修視察では「連合宮崎」を見学することで労働組合の社会的役割と、労働者の権利について詳しく学ぶことが出来ました。
 企業や経営者には社会的な義務が課せられており、それらを守られなければ労働者の人権侵害に繋がることや、また被雇用者を守る為に幾つもの法律や機関が設けられていることを中川事務局長の講演で詳しく知ることが出来ました。
 労働者には働く上で環境、人間関係、雇用形態など幾つもの重要な要素があり、それらが1つでも損なわれることで労働者の労働意識の低下やパワハラ、セクハラなどによる労働者の人権侵害問題などに繋がります。それは今社会で働いている人々だけではなく、アルバイトなどで賃金を得ている私達にも大きく関わりのある問題であると実感すると共に、それらのことが守られていなければならないということを身に染みて思いました。


 

4.廣田久美子准教授の研究視察総括

 今回の研究視察では、連合の活動内容を通して、労働組合と労働者を取り巻く問題状況について理解することを目的として実施しました。

 労働組合は、「労働者が主体となって自主的に労働条件の維持改善その他経済的地位の向上を図ることを主たる目的として組織する団体又はその連合団体」(労働組合法2条)であり、労使間の労働条件の決定における不平等性を改めるために活動を行っています。

 連合は、1989年に結成された日本のナショナル・センター(全国中央組織)であり、個別の産業や地域で解決が難しい課題のみならず、個別の労働問題への取り組みを積極的に行っています。近年、非正規労働者の増加の影響などから、労働組合の推定組織率は低下傾向にあり、特に若者の組合離れが深刻化している状況にありますが、労働者にとって、個々の組合員の解雇や労働条件をめぐる個別労働関係紛争の解決支援は、安心して働くために非常に重要な活動です。
 また、最低賃金の引き上げ、雇用・労働政策の充実などへの取り組みなど、公労使の三者構成の審議会等での労働者側代表として、労働者の声を政策へ反映させる重要な機能も果たしています。

 今回の研究視察では、労働者の権利と労働組合の社会的な意義について、さらに理解を深めることができました。
 宮崎県では、労働組合の推定組織率は非常に低く、私たちの普段の生活からは遠い存在になっているように思います。しかし、そのような労働組合が本来の役割を果たしにくくなっている状況であるからこそ、法的に保障されている労働者の権利や、地域で実際にどのような活動が行われているのかを知る必要がある、と感じました。

 最後になりましたが、私たちの受け入れ準備と丁寧なご対応をいただきました「連合宮崎」の皆様に御礼申し上げます。誠にありがとうございました。

以上

(編集 経営学部/出山実)

女性のための防犯セミナーが開催されました

 7月30日(木)、5202教室において、学生部主催の女子学生・女性教職員を対象に「女性のための防犯セミナー」が開催され、女子学生や教職員約40名が参加しました。「女性を対象とした犯罪から自分を守るためにできること」をテーマに、綜合警備保障株式会社(ALSOK)、レオパレス21の講師の方から、現在の犯罪情勢や宮崎県の犯罪被害状況を踏まえ、実践を交えながら自分で自分の身を守るための心構えや方法をお話してくださいました。
 また、近年急速に普及し、関連する事件も多くなっているSNSの使用について、注意事項を伺うことができました。
 ALSOK、レオパレス21では本学の卒業生も活躍しています。今回、後輩のために参加してくださいました。大学でセミナーを開くのは九州で初の取り組みでしたが、学生の皆さんが安心して学生生活を送れるよう、今後も継続的に開催されます。

 

女性のための防犯セミナーの流れ

  • 女性を対象とした犯罪から自分を守るためにできること
  • 護身術
  • SNSを利用するときの注意点
  • レオパレス21からのアドバイス

 

1.女性向け防犯セミナー

Q 一人暮らしの女性が、家に帰ってすぐ“やってはいけないこと”はなんでしょう?

 「女性の一人暮らしである」ということを周囲に知られないことで、犯罪に遭う「機会」を減らすことだそうです。そのための具体的な方法をレクチャーしていただきました。ちなみに答えは、

A 電気をつける

です。電気をつけると、「あ、あの家だ。しかも一人暮らしだ」とバレてしまいますね。
スキをなくし、犯罪に遭う機会をなくし、いざというときは逃げましょう!

2015-8-7-1

 

2.護身術

いざというとき逃げるための護身術を、実技を交えて教えていただきました。ここの担当は本学の卒業生の松岡さんでした!
松岡さんの指示に従って、まずデモンストレーション。
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小柄な女性でも、大男(円盤投げの元九州代表)から逃げられます。
そしてみんなで実践しました。

2015-8-7-4

護身術は、安全に逃げるための方法です。間違っても「やっつけてやろう」なんて思わないようにしましょう。

 

SNSを利用するときの注意点

 学生さんが大好きなLINEにも落とし穴があります。LINEは設定によっては個人情報がダダ漏れになってしまいます。そこから大きな犯罪につながってしまうこともあります。自分のLINEアカウントを安易に公表しない、電話帳を自動で追加できるようにしないなど、毎日使うものだからこそ、もう一度LINEの設定を見直してみましょう

 

レオパレス21からのアドバイス

 レオパレス21は暮らしを安全にする取り組みに力を入れています。例えば、鍵のかけ忘れをお知らせする装置、異常が起こったときにすぐにALSOKに連絡が行くしくみなどが準備されています。おうち探しのときには、「お部屋がキレイ、オシャレ」だけでなく、防犯性についても気を配るといいですね。こちらも卒業生の前田さんが担当してくださいました。
 今回の女性向け防犯セミナーでは、たくさんの「すぐにつかえること」をレクチャーしていただけました。まずは防犯意識を高く持つことが大切ですね。
 お話し下さいました講師の皆さま、本当にありがとうございました。今回学んだ内容は、今後の生活に役立ててまいります。

(学生部委員会)

 

テレビ新聞で話題を取り上げて頂きました

 女性のための防犯セミナー
2015-8-7-5

法学部 公開講座 (記紀編さん1300年記念 関連事業 公開講座) のお知らせ

本学法学部では,昨年度に引き続き,古事記・日本書紀編さん1300年記念関連事業として,下記の講師をお招きして公開講座を開催いたします。参加は無料です。多くの方のご参加をお待ち申し上げております。

【日時】
 平成27年(2015年)10月17日(土)
 14:00~17:00

【会場】
 宮崎産業経営大学 5号館 ※駐車場あり

【講演】
 ・西宮 秀紀 氏(愛知教育大学教育学部 教授・副学長)
  「古代の神祇と祭祀―記・紀などの古代史料から見た―」
 ・舘野 和己 氏(奈良女子大学研究院人文科学系 教授)
  「記紀から読み解くミヤケ―日向国府近くの三宅地名に絡んで―」

2015-8-4-1

 

※参加申込みについて

本年の公開講座は,宮崎県・記紀編さん記念事業推進室との連携協力の下,
「神話のふるさと県民大学」のタイトルを冠して開催されます。

参加申込みは「神話のふるさと県民大学」事務局で受け付けております。

■インターネットでのお申し込み

  こちらをクリック(外部サイト)

■お電話・FAXでのお申し込み

 以下をご参照ください

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2015-8-4-3

ITパスポート試験合格!

経営学部1年生の福島啓至君(延岡商業高校出身)が7月18日のITパスポート試験に合格しました。

両学部合同ゼミ(廣田、出山、森田、柚原)による 「宮崎県経営者協会」研究視察報告!

 去る平成27年6月29日(月)、本学法学部の廣田久美子ゼミ(社会保障法、労働法)、経営学部の出山実ゼミ(財務会計論、情報会計論)、森田英二ゼミ(会計学、情報システム論)、柚原知明ゼミ(経営組織論、経営戦略論)は、参加人数60名規模の合同ゼミによる「宮崎県経営者協会」への研究視察を行ってきました。

 本研究視察は、宮崎県の地域社会において非常に大きな役割を担っている「宮崎県経営者協会」の歴史、組織規模、社会的役割、具体的な活動内容等々に関する実態把握を目的として実施致しました。

 「宮崎県経営者協会」におかれましては、大変お忙しい中参加者が60名規模の私たちの研究視察のお受け入れ準備とご対応をいただきました。専務理事の工藤久昭様や業務部長の平吉正人様をはじめとする関係者の皆様に篤く御礼申し上げる次第です。

 本研究視察に関しては、下記の通り 1.研究視察日時・訪問先・ご対応いただいた方々、 2.写真集、 3.参加したゼミ学生の感想、 4. 出山実准教授の研究視察総括、についてご報告いたします。

 

1.研究視察日時・訪問先・ご対応いただいた方々

 ○研究視察日時: 平成27年6月29日(月)14:00~15:30
 ○訪問先(所在地住所):「宮崎県経営者協会」
                (宮崎県宮崎市錦町1-10 宮崎グリーンスフィア壱番館7F)
 ○ご対応いただいた方々:
   専務理事 工藤久昭様
   業務部長 平吉正人様 


 

2.写真集

写真1. お忙しい中、貴重なお話をいただいた専務理事の工藤久昭様です。

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写真2. 今回の視察の会場は、kitenビル8階の中会議室でした。広くて、きれいな会場です。

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写真3. お話に聞き入る学生たち。

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写真4. 柚原知明教授が、まず御礼と感想を述べました。

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写真5. 最後にゼミ学生を代表して清山美咲さん(経営学部3年生 出山実ゼミ)が御礼を述べました。写真5の表情のように笑顔で明るく、大きな声でとても立派でした。清山美咲さんは、昨年「宮崎県経営者協会」で貴重なインターンシップを体験しました。

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3.参加したゼミ学生の感想

渡邉愛美さん(経営学部2年生 森田英二ゼミ)
 私は経営者協会という組織について全く知らなかったため、一つ一つの話がとても興味深かった。まず、経営者協会とは経済三団体の一つであり、経営者の立場から労働情勢に対する迅速かつ適切な対策の確立をメインテーマに、労働問題を対象とする経営者組織であることが分かった。話を聞いていく中で特に印象に残ったのが、地域別最低賃金について、全都道府県をA~Dの4つのランクに分けて改定額の「目安」を決めているということ、これから先の新規事業としてバイオテクノロジーや人工知能などがメインになっていくということである。今回の研修は、私にとって良い経験となった。就職活動の際には新規事業のことも頭に入れつつ、企業選択の視野を広げていきたい。

長友紘涼くん(法学部3年生 廣田久美子ゼミ)
 今回、最低賃金制度について学んだことはありましたが、県外の最低賃金のことや、特定最低賃金、全国をランク別に分けられて地域別の最低賃金の目安となっていることなど、最低賃金の決定方法についても興味深いお話を伺うことができました。
 また、労働委員会については、労働争議のあっせん・調停・仲裁などについて伺いましたが、宮崎での取扱件数が少ないことに驚きました。
 今回の研究視察を今後の学習や研究に生かしていきたいと思います。

河野琴美さん(法学部3年生 廣田久美子ゼミ)
 今回の研究視察を通して、普段は感じることのできない企業・経営者の考え方を知ることで、新たな発見がありました。
 最低賃金については、労働者にとって上げてほしいものですが、経営者としてはドイツの例のように失業者が増加するなどの問題もあり、兼ね合いが難しいということを改めて感じました。この最低賃金制度について、授業で学習した以上に、理解を深めることができました。これを機会に、身近なところにも労働問題が潜んでいるのではないかとアンテナを張り、学んでいきたいと思います。

内田和哉くん(経営学部3年生 出山実ゼミ)
 今回、宮崎県経営者協会に企業見学に行き、最低賃金がどのようにして決められているのか、決める際には注意点をどこにおいて決めているのか、またこれからの課題など、普段触れることのできない内容を学ぶことができた。私は、宮崎は労働に関するトラブルがほとんど起きていないことに驚いた。トラブルが起きないということはいいことではあるが、その反面、組合員の一人ひとりのスキルアップの向上が課題であるということだった。
 おまけとして話してくださった、これから伸びていくと予想される業種というものにも大変興味を持った。これから就活をする際には、今有力な企業だけを見るではなく、これから先伸びていくと予想される企業にも注目しながら、就活というものに向き合っていこうと思った。
 今回の企業見学では、宮崎の労働に関して知ることができ、また視野を広く持って就活に臨むことが大切だということを学ぶことができた。

古川大樹くん(経営学部3年生 柚原知明ゼミ)
 私は、今回の研究視察によって初めて「宮崎県経営者協会」を知りました。商工会議所と同じ建物内にあり、経済三団体の一つであることも分かりました。商工会議所、経団連、経済同友会が経済三団体ですが、経営者協会は中央の経団連にあたります。「宮崎県経営者協会」の最大の特徴が、県内で唯一使用者という位置づけから人事・労働問題に取り組んでいるということ、また経営者協会ができた背景には労働組合に対峙するためであったことなど経営管理論で学んだことを復習することができました。特に面白かったのは、最低賃金の話です。私は、廣田久美子先生の労働法を履修しており、先々週まで賃金のことを勉強していました。その意味でも良い復習になったと感じております。私たち3年生は来年就職活動に入りますが、就活と企業入社後に向けての予習にもなったと思っております。専務理事の工藤久昭様をはじめとする「宮崎県経営者協会」の皆様には、深く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 

*上述の本学ゼミ学生の感想に対しては、「宮崎県経営者協会」専務理事の工藤久昭様より『労働委員会への労働相談は、平成25年は146件、平成26年は117件ありまして、講演でお話したのは、その中から労働委員会があっせん等で取り扱った件数です。労働相談件数については、当日お話していませんので誤解されているように思います。』とのコメントが入りました。


 

4.出山実准教授の研究視察総括

 今回で10回目となる研究視察は、地元の経済団体の1つである宮崎県経営者協会にて実施しました。研究視察は毎回、経営の現場における生の声を聴き、現場の雰囲気を体感することを目的としてきました。今回の研究視察においては、経済団体としての宮崎県経営者協会がどのような役割を持っており、どのような枠組みをもって企業と社会の関係を支えているのかを学ぶことを狙いとしました。

 全国にも設置されている経営者協会は現在、経済三団体の1つである日本経済団体連合会(経団連)の地方組織となります。戦後、GHQの指導のもと組合活動が活発になったことに対応するために日本経営者団体連盟(日経連)が設立されました。経営者協会は当時の日本経営者団体連盟の地方組織として立ち上がり、地域における労使問題を中心に役割を担ってきました。その後、業務の重複の回避や労働争議の減少を理由に、2002年に経団連と日経連が統合して今の組織体制となります。経営者協会の主な活動は経営者(使用者)の代表として地域別最低賃金審議会や労働委員会へ参加し、労働側の連合とともに労使問題の解決を図ることです。企業と社会の観点から見れば、経営者協会の取り組みは企業と労働者の関係性に欠かせない重要な社会的インフラであるといえます。

 近年は、労働組合の組織率の低下、個人の働き方の多様化、雇用形態の複雑化などを背景に、個人と企業のトラブルが目立つようになってきました。経営者協会が関わる労働委員会でも個別労働争議が増えてきています。宮崎県経営者協会は、時代によって変わっていく労働環境の中で、「労使が良い関係にあるべきとの考え方を持って活動している」とのことでした。多様な働き方が求められる時代において、宮崎県経営者協会では企業と労働者の関係性をより良くしていくために、働きがいのある会社、活力のある企業を目指した支援にも力を入れています。

 社会科学を学ぶ際は、歴史的な文脈から物事を捉えていく必要があります。経営者協会が担ってきた労使問題もまた史的な文脈を持つと考えられます。現在、ブラックバイト、ブラック企業と言われるように労働問題を引き起こしている企業もあれば、企業の社会的責任(CSR)を重視したワークライフバランスやダイバーシティなどの施策を実施している企業もあります。これから就職していく学生たちから見れば、労働環境は二極化していると思うのではないでしょうか。今回の研究視察では、経営者協会の役割を通じて、労使関係の歴史的な文脈を理解することにつながりました。学生たちには歴史的な文脈にたって「どのような企業で働きたいのか」、「20年後にどのように働いていたいのか」などの問いを持ち帰り、これからの学習を深めてもらいたいと思います。

 最後になりましたが、私たちの受け入れ準備と丁寧なご対応をいただきました「宮崎県経営者協会」の皆様に御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

以上

(編集 経営学部/森田英二)

フューチャーセッション「震災に強い未来を考えよう」を開催しました!

経営学部はこれまでアクティブラーニングとしてフューチャーセッションの取り組みを続けてきました。6月には、これまでの取り組みの一環として、学生が主体となってフューチャーセッションを実施する「産経大フューチャーセッションサークル」も立ち上がりました。

6月27日(土)、フューチャーセッションサークルの学生4名(経営学部3年:清山さん、内田君、柳田さん、花村さん)が、キックオフイベント「震災に強い未来を考えよう」を開催しました。ファシリテーターはサークルのメンバーである4人が務めました。参加者は、本学経営学部1年生から4年生までの30名でした。

フューチャーセッションでは、震災に強い未来シナリオを作成し、自分たちにできる初めの一歩を共有することを目的としました。対話の流れは、震災に対するストーリーテリングからグループ対話に入り、マグネットテーブルによるグループ分けを経て、望ましい未来シナリオを作成するというプロセスでした。生み出された6つの未来シナリオは誰もが共有したくなる未来が描けていました。

今回のフューチャーセッションは、企画から当日のファシリテーションをした学生にとっても、参加してくれた学生にとっても、これからの時代に求められる課題解決力や未来志向の対話力を伸ばすことにつながったと思います。フューチャーセッションは、解のある問いではなく、「解のない問い」に対してみんなで協働して解決していく力をつける学習の場です。

今後も、経営学部では、アクティブラーニングの場としてフューチャーセッションを開催していきます。

なお、フューチャーセッションサークルの学生4名は、7月19日のオープンキャンパスにて経営学部イベント「フューチャーセッションを体験してみよう」のファシリテーションを行います。興味のある高校生はぜひ参加してみてください。

 

<フューチャーセッションの写真>


①ストーリーテリング:参加者全員で震災に対する知識を共有します


②グループ対話:震災対策の成功要因は何だろう?


③グループ対話:成功するまでの障害は何だろう?


④未来シナリオの軸を作ります


⑤未来シナリオ作り:無敵社会


⑥未来シナリオ作り:キラキラドキドキ社会


⑦プレゼンテーション:6つの未来シナリオができました


⑧プレゼンテーション:各グループのアイディアを共有します


(本件に対するお問い合わせ)
経営学部 出山、山田

献血へのご協力、ありがとうございました!

6月5日(金)に実施された献血へのご協力、ありがとうございました!
あいにくの天候にも関わらず、69名もの方が協力してくださいました。
せっかく来てくださったのに、時間の都合や体調などでお断りした6名の方、本当に申し訳ありませんでした。

2015-6-15-1

 

今回の献血には、たくさんの初めての方が来てくれました。
今後も初めての方にどんどん来てもらうために、実際どんなことをするのかを知ってもらいたいと思います。
献血の流れは次の通りです。

 

①まず受付。体調やごはんを食べた時間などもお聞きします。朝ごはんを食べていない人には、その場でパンやバナナを食べてもらいます。パンやバナナは、宮崎はまゆうライオンズクラブ様のご提供です。



 

②問診。体調、病歴、海外への渡航歴などをお聞きします。



 

③医師による問診の後、手前のテーブルで検査を受けて、問題なければ献血を開始します。献血バスの中はこんな感じです。


 

④献血後はしっかり水分補給をして休んでください。献血のあとには、宮崎はまゆうライオンズクラブ様からの処遇品を配っています。

 

血液は、現代の医学では人工的に作ることができません。
みなさんに支えられています。
次回の学内での献血は、12月を予定しています。
初めての方もリピーターの方も、ぜひ参加してくださいね。

報告者 山田恭子(経営学部/もくもく会顧問)

【新体操部】第65回西日本学生体操選手権大会(新体操の部)報告

 平成27年5月26日(火)~28日(木) 北九州市立総合体育館にて第65回西日本学生体操選手権大会(新体操の部)が開催され、本学新体操部部員6名が出場致しました。日頃から、ご支援して下さっている皆様に大変感謝申し上げます。

 

【出場選手】

  • 経営学部4年  松永 美咲
  • 経営学部3年  花田 かすみ
  • 経営学部3年  原 古都里
  • 経営学部2年  小川 みなみ
  • 経営学部2年  福永 未来
  • 経営学部1年  蛯原 綾夏
2015-5-13-5


 

2015-5-13-6
【大会結果】

  • 総合第14位  原 古都里
  • 総合第21位  花田 かすみ
  • 総合第28位  小川 みなみ
  • 総合第32位  松永 美咲
  • 総合第38位  福永 未来
  • 総合第39位  蛯原 綾夏


 

本大会の結果より、経営学部3年 原古都里・花田かすみは全日本学生新体操選手権大会への出場が決定致しました!!!

 

第67回全日本学生新体操選手権大会
日時:平成27年8月23日(日)~27日(木)
会場:新潟県 リージョンプラザ上越

 

【今大会の感想】

最後の西日本インカレ、私らしく楽しく演技が出来ました!
今まで応援、指導に関わって下さった方に感謝しています。これからは自分の進路と向き合いながら、後輩の為に卒業まで頑張りたいです!

(キャプテン・4年 松永)

 

今大会は自分のメンタルとの戦いでした。なんとか全日本の切符を手にすることが出来ましたが、まだまだ努力不足で、たくさんの課題が見つかりました。全日本までの3か月間更に努力し、全日本では、全種目で納得のいく演技ができるように頑張ります。

(3年 花田)

 

昨年、部員のほとんどが全日本インカレに出場出来たのに対し、今年は3分の1という年々変わっていくルールの厳しさを痛感しています。今回に西日本インカレで種目ごとの課題が明確になったので、全日本インカレまでに徹底的に練習し、その課題を克服して西日本インカレ以上の演技を全国ではしたいと思います。全日本インカレに出場することができない皆の分まで頑張ります!!

(3年 原)

 

今大会ではあと少しのところで全日本を逃してしまいました。結果に対しては、とても悔しいですが、演技では自分らしく力を出し切ることが出来たので悔いはありません。また来年に向けて、今年以上に自分らしい演技が出来るように課題としっかり向き合いながら練習を頑張りたいと思います。この悔しさを忘れず、来年こそは絶対に全日本に出場します!!

(2年 小川)

 

今大会は、ミス等もありましたが、今後の課題を見つけることのできた大会でした。今後は、全日本インカレに出場する先輩方のサポートをしながら、私自身も次の大会に向けて成長できるように練習していきたいと思います!

(2年 福永)

 

九州大会よりも得点が伸びていて、自分としてはとても良い演技をすることが出来たと感じています。しかし、他の選手の演技を見て、まだまだ頑張らなければ!と思いとても良い勉強になりました。また、次の大会に向けて難度を確実にし、表現力や自信を付けていきたいと思います。

(1年 蛯原)

 

 悔しい思いの残った九州大会から3週間、全国の舞台に立ちたい!と強い気持ちで選手たちは一生懸命練習に取り組んできました。結果としては、全国への切符を手にした選手、悔しい思いをした選手、それぞれですが6名全員が九州大会からの短い期間に演技も心も大きく成長することができたのではないかと感じています。出場する2名の選手が全国の舞台で輝ける様、全員で今後も頑張っていきたいと思います。今後とも応援よろしくお願い致します。

(監督 竹澤恵菜)

献血,してみよう!

6月5日(金)に本学に宮崎県赤十字献血センターの献血バスがやってきます。
ボランティアサークルのもくもく会、野球部、サッカー部がお手伝いします。献血を受けたことのある方はもちろん、まだ受けたことのない方も、どんなものかぜひ経験してみてください。

日時 6月5日(金) 9:30~12:00、13:30~16:30
場所 体育館前

● 男性は体重45kg以上、女性は体重40kg以上の人が献血をすることができます。
● 献血の前に検査があります。時間に余裕を持って来てください。
● 待ち時間の間に、簡単なアンケートにご協力ください。

みなさんの「善意」をお待ちしています!

(もくもく会顧問・経営学部 山田恭子)

就職率が過去最高の98.8%を達成!!

平成27年3月卒業の学生の就職率が過去最高の98.8%を達成しました。
各方面で卒業生が頑張っている中、今年も新しい力が社会で活躍します。
本年度の地域別就職状況はグラフのようになっています。

■ 地域別就職状況(大学全体)
2015-5-26-4

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