宮崎産業経営大学



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本学学生が参加した就活応援番組「みやざき就職ナビ」の放映スタート!

経営学部の浅井ゼミ、日高ゼミ、出山ゼミなどの学生が参加した就活応援番組「みやざき就職ナビ」の放映が10月6日18:55からMRTでスタートします(毎週月曜日の同時刻に放映。全17回)。番組は宮崎県中小企業団体中央会の主催で、「学生が県内企業を体感し、その魅力を発信する、学生目線の県内企業魅力発信番組」をテーマに、学生たちが8月から制作に参加してきました。経営学部からは約30名の学生が、現場体験レポーター、ナレーター、製作スタッフにかかわっています。第1回目は株式会社アラタナ。本学2年生の花村美咲さんがナレーターを務めています。ぜひご覧ください。

詳しい放映予定は、下記みやざき就職ナビホームページをご覧ください。
http://cms.himuka.or.jp/navi/tv/?id=1411094654

経営学部合同ゼミ(出山、柚原、宮永)による 「福岡証券取引所」研究視察報告!

 去る夏休み終盤平成26年9月22日(月)、本学経営学部の出山実ゼミ(財務会計論、情報会計論)、柚原知明ゼミ(経営組織論、経営戦略論)、宮永雅行ゼミ(投資教育、経済教育、FP教育)は、合同ゼミによる「福岡証券取引所」への研究視察を行ってきました。今回の研究視察は、各ゼミから予想を遥かに超える多くの学生諸君が参加を希望する事態となり、貸切りバスを手配するほどの大盛況となりました。

 本研究視察は、「福岡証券取引所」を対象として証券取引所の社会的役割と新興企業向けの市場「Q-Board」を中心とする株式市場への株式上場に向けた実態把握を目的に実施いたしました。近年の我が国株式市場は、リーマンショックや東日本大震災の影響により日経平均株価等の低迷が続いておりましたが、アベノミクスによる景気政策以降徐々に回復に転じてきております。特にIPO(Initial Public Offering;株式新規公開)件数は、景気回復の一つのバロメーターとして徐々に上昇に転じてきております。近年の我が国証券取引所は、統廃合によって「札幌証券取引所」「東京証券取引所」「名古屋証券取引所」「福岡証券取引所」の4取引所になっております。本研究視察は、九州地区に存在する「福岡証券取引所」を対象としてその社会的役割、及び九州地区のベンチャー企業や中小企業が株式上場を目指している新興企業向けの市場「Q-Board」を中心とする実態把握を目的として実施に至りました。

 「福岡証券取引所」におかれましては、大変お忙しい中40名規模の私たちの受け入れ準備とご対応をいただき、関係者の皆様に篤く御礼申し上げる次第です。

 本研究視察に関しては、下記の通り1.研究視察日時・訪問先・ご挨拶者及びご対応いただいた方々、2.写真集、3.参加したゼミ学生の感想、4. 宮永雅行先生の研究視察総括、についてご報告いたします。

 

1.研究視察日時・訪問先・ご挨拶者及びご対応いただいた方々

○研究視察日時: 平成26年9月22日(月)14:00~15:50
○訪問先(所在地住所):「福岡証券取引所」(福岡県福岡市中央区天神二丁目14番2号)
○ご挨拶者及びご対応いただいた方々(名刺をいただいた方々のみ記載)

  • 総務部部長 兼外国株式上場推進室室長 兼福岡証券取引所活性化推進協議会事務局次長 宮崎一夫様
  • 営業部部長 兼外国株式上場推進室室長 兼福岡証券取引所活性化推進協議会事務局 小島隆之様
  • 営業部部長 兼外国株式上場推進室室長 兼福岡証券取引所活性化推進協議会事務局 山口徹様
  • 総務部調査役 松家啓介様
  • 総務部調査役 野田朋美様
  • 営業部参与 久恒潔様

 

2.写真集

写真1.「福岡証券取引所」入り口の様子

写真1.「福岡証券取引所」入り口の様子

写真2.講演をしていただいた野田様

写真2.講演をしていただいた野田様

写真3.講演を熱心に聞く学生たちと教員

写真3.講演を熱心に聞く学生たちと教員

写真4.講演で映し出されたパワーポイントです。「福岡証券取引所」は、 一般市場「本則市場」と新興企業向けの市場「Q-Board」に分かれております。

写真4.講演で映し出されたパワーポイントです。「福岡証券取引所」は、 一般市場「本則市場」と新興企業向けの市場「Q-Board」に分かれております。

写真5.積極的に質問をする古川くん(柚原ゼミ)

写真5.積極的に質問をする古川くん(柚原ゼミ)

写真6.落ち着いた質問態度の坂本さん(宮永ゼミ)

写真6.落ち着いた質問態度の坂本さん(宮永ゼミ)

写真7.質問に懇切丁寧にお答えてくださった西村様

写真7.質問に懇切丁寧にお答えてくださった西村様

写真8.ゼミ学生全員を代表して御礼挨拶を行っている岩下さん(出山ゼミ)

写真8.ゼミ学生全員を代表して御礼挨拶を行っている岩下さん(出山ゼミ)

 

3.参加したゼミ学生の感想

古川大樹くん(経営学部2年生 柚原ゼミ)
 福岡県に行くのは今回で3回目でしたが、福岡証券取引所には初めて行きました。福岡証券取引所が今チャレンジしているのは、IPOであることを知りました。その他にも単独上場会社33社で「福証単独上場の会」を形成していること、以前は天井を高くして下の階で取引をしていたこと、一極集中化が起きていることなどを知ることができました。改めて日本の各証券取引所に感謝しなければならないと感じました。その理由は、今私たちがこうして暮らせるのは証券会社や証券取引所の取り組みがあるからです。最後に、私は東京証券取引所に負けないくらいの福岡証券取引所に今後発展していってほしいと願っております。貴重な時間をいただき誠にありがとうございました。福岡証券取引所の皆様に深く感謝申し上げます。

迫口祐太朗くん(経営学部2年生 柚原ゼミ)
 本日は、普通に過ごしていてなかなか入る機会のない福岡証券取引所で貴重な説明をしていただきました。そこでは株式会社や証券取引所の仕組みや役割、福岡証券取引所の主な取り組みについて、金融に疎い自分でも理解できるような丁寧な説明をしていただきました。
 今回の説明で2つの驚きがありました。1つ目は、全国の証券取引所の概要です。もちろん東京に上場会社が集中しているのは分かっていましたが、実際の数字を見てみると予想を遥かに上回る差があり驚きました。九州はアジアに近いことを生かし、新たな道を切り開いているのはとても参考になりました。2つ目は、上場することが必ずしもメリットではないことを改めて認識したことです。話を聞いてみると上場までにかかるコストが新興企業にとっては無視できないものであることと、会社がパブリックなものになるため相応の改善が必要であるとのことでした。社長としては、個人的な企業から公的な企業になっていく時の意識改革のようなものが必要なことに気づかされました。今回の研修を自分の中でどう生かせばいいかは見つかってはいませんが、この貴重な体験を必ずどこかで役立てていければと感じました。

岩下佳澄さん(経営学部3年生 出山ゼミ)
 今回の福岡証券取引所での見学を通して、株式会社の仕組みから資金調達の様々な手段、そして証券取引所の仕組みを知ることができました。また、福岡証券取引所の実際の活動、IRフェアや九州IPO挑戦隊など独自の取り組みを知ることができました。授業中に出てきた福岡証券取引所だけではなく、東京証券取引所や札幌証券取引所などのマザーズ、アンビシャスなど授業で習った言葉が実際に使われており、聞き流すだけではなく、しっかり授業を聞いていて良かったなと思える場面もありました。
 その他にも、大発会など証券取引所に見学に行かないと知られない単語も知ることができ、もっと証券取引所の色々な話を聞きたいなと感じました。この福岡証券取引所の見学で気になったことを自分で調べて、今後の就職活動に役立てていきたいと思います。

中田愛珠さん(経営学部3年生 出山ゼミ)
 今回、福岡証券取引所で証券取引所のしくみや役割について、ゼミナールを受講しました。大学の講義で学ぶ株式会社や株式の仕組みについて、丁寧に易しく教えて頂いたとともに、福岡証券取引所の取り組みとして、九州や福岡県の上場を目指す企業に対しての支援や、地域の投資家に対しての投資機会の提供など、地域の振興に力を入れた取り組みに励んでいることを知りました。企業が上場するにあたって、事業の拡大、新株による増資だけでなく、認知度や企業価値の上昇というメリットばかり学んでいましたが、上場することによって、外部からの指摘や買収のリスクが伴ったり、上場する過程で長い年月を要してしまう、コストがかかってしまったりなど、多くのデメリットも抱えていることを学びました。
 福岡証券取引所は、上場を目指すベンチャー企業がスムーズに監査契約を結べるように、知識の習得と企業力を高めるためのサポートとして「九州IPO挑戦隊」というプロジェクトを実施し、企業に訪問しています。私自身就職活動をする上で、地域経済の振興や発展に貢献できるような企業に就職したいと考えていました。今回のゼミを受講して、地域の企業全体の発展を促進していける、サポートしていけるようなアプローチの仕方もあるということを学びました。今後、就職活動をするにあたってとても良い機会となりました。

坂本美咲さん(経営学部3年生 宮永ゼミ)
 私は九州で生まれ育ち、それ故に愛着もあり、いつまでもこの故郷を大切にしたいと思っています。福岡証券取引所は、そう考える私と似ている部分があるように感じました。
「九州IPO挑戦隊」は、地域の企業を積極的にサポートし、上場企業を生み出すという福岡証券取引所の取り組みです。この取り組みのように、地域に重きを置く姿勢が私の眼には魅力的に映りました。
 また、既に学部の科目で学んだことも教えて頂きましたが、実際の現場で、その場の空気に触れながら学ばせて頂いた時間が非常に有意義なものでした。
 福岡証券取引所に訪問させて頂き、多くの九州の企業の魅力を発見しました。これを前向きなきっかけにしたいと思います。

山口恵里佳さん(経営学部3年 宮永ゼミ)
 今回は実際に金融活動を行っている現場の方々のお話を直接聴くことができ、とても勉強になりました。今まで証券に関する仕事に対してほとんど知らないことばかりだったので、自分にとって新鮮な内容ばかりでした。投資家と株式会社の仲介役となり資金を融通するだけでなく、福岡証券取引所内での取り組み「九州IPO挑戦隊」プロジェクトなどによって、地域の新興企業の成長をサポートすることにも重点を置いている部分が印象的でした。また、上場会社の一覧を見ていく中で、まだ自分の知らない魅力のある企業が多くあることに気づきました。このことをきっかけに、来年の就職活動に向けてこれから様々な企業について触れていきたいと思います。

 

4.宮永雅行先生の研究視察総括

 今回の視察は、日米ともに株価水準が上昇しつつある証券市場において、その中心的な存在である証券取引所の機能を学習するとともに、最近再び盛り上がりつつある企業の新規公開(IPO:Initial Public Offering)に向けた取引所の取り組み努力および抱える課題などについて学ぶ事を目的として実施いたしました。当大学の視察は今回が2回目となります。
 福岡証券取引所(以下、福証という)は福岡市の中心である天神交差点から歩いてすぐの位置にありました。建物は一般的なオフィスビルであり、パソコンルームや電子掲示板が象徴的に配置された東京証券取引所とは異なり普通の企業といったイメージでした。
 視察内容としては、まずVTRで、売買価格の決定メカニズム、株式会社組織の機能などを学び、更に直接金融による資金調達に踏み切り株式会社化していく展開をドラマ仕立てで見せていただきました。大変わかりやすい内容でしたので学生も十分に理解できたと思います。次に資料にもとづき資金調達の手段、全国の証券取引所の概要、株式売買の流れ、有価証券の上場と管理、上場審査基準などの説明を受けたあと、IPOに関する福証の取り組みについても言及がありました。
 福証では「九州IPO挑戦隊」というチームを組織し、地域の株式公開希望会社のサポートを続けているとのことです。福証における新興企業向けの市場はQ-Boardといわれていますが、公開希望会社にはQ-Boardへの上場を最終目的とするのではなく、東証上場や世界での活躍を視野にいれた成長戦略をもってアドバイスしているとのことでした。またアジアの企業が日本で上場する外国株式の上場制度にも力をいれるなどグローバルな展開も図ろうとしています。日頃、企業の上場について学ぶことの少ない経営学部の学生たちですが、こうした取引所の取り組みは新鮮な知識としてしっかりと吸収されたと思います。
 質疑応答では古川大樹君(経営学部2年、柚原ゼミ)と坂本美咲さん(経営学部3年、宮永ゼミ)が、しっかりとした口調で質問をしてくれました。特に古川君は複数回の質問および予定時間をいっぱいに使った活気ある質疑応答となりました。最後に全員が起立し、岩下佳澄さん(経営学部3年、出山ゼミ)がお礼の言葉を述べて今回の視察が終了しました。
 最後になりましたが、今回の福証見学には久恒参与様や宮崎総務部長様をはじめ多くのスタッフの皆様が関わっていただきました。またそれぞれが会場に顔を出していただくなど最後まで暖かい心遣いで接していただきました。このような友好的なムードで研究視察を実施できたことを大変ありがたく思っております。またこうした機会が実現できることを心から願っております。本当にありがとうございました。

以上

 
(編集 経営学部/出山実)

【文科省事業】都城商業高校にて第2回対話型授業を開催しました

9月18日(木)、文部科学省委託事業の一環として、前回に引き続き都城商業高校商業科の3年生38名を対象にフューチャーセッション形式の対話型授業を実施しました。今回のセッションは、「超高齢化社会の未来を支える若者像を考えよう」をテーマに設定し、対話プロセスの中で「相手の立場に立つこと」「相手の気持ちを理解すること」を重視したプログラムを立てました。本学からは、文科省委託事業のプロジェクトメンバーである今出敏彦准教授、田中素子准教授、山田恭子講師、出山実講師、深水洋先生、都城商業高校からはクラス担当である中元和博先生、久保良太郎先生が参加しました。

 

1.対話型授業の流れ

今回の対話型授業は、高校の5限と6限にあたる100分間で実施しました。対話型授業の流れは次のとおりです。

&#9312.イントロダクション(20分)

イントロダクションでは、セッションの方法、前回のアイディアの復習、高齢化社会の現状と課題について参加者全員で共有しました。

写真1

 

&#9313.ワールドカフェ(7分×3回:25分)

ワールドカフェでは、若者本人、高齢者、高齢者の家族、地域の人の立場になって、次の3つのテーマについて対話をしました。

テーマ1

超高齢化社会を支える若者とは(どんな特徴、性格、考え方)?それぞれの視点から考えてください。

テーマ2

超高齢化社会を支える若者とは(どんな能力、態度、行動)?それぞれの視点から考えてください。

テーマ3

超高齢化社会を支える若者とは(何を言っている、興味がある)?それぞれの視点から考えてください。

写真2
写真3

 

&#9314.クイックプロトタイピング(30分)

クイックプロトタイピングでは、ワールドカフェで生み出されたアイディアを使って、「共感図法」を行いました。共感図法では、「2020年の若者像のロールモデル」を作ることを課題にしました。

写真4
写真5

 

&#9315.プレゼンテーション(20分)

各グループに作成した2020年の若者の特徴を報告してもらい、アイディアを参加者全員で共有しました。

写真6
写真7

 

&#9316.サークル

振り返りの時間として、教員からのコメント、またグループごとに本日の気づいた点、感動した点、明日から実行した点などを共有してもらいました。

写真8

 

2.参加した生徒からの感想

  • 話合いを通じて相手の意見を聞くことが、自分の考える幅を広げてくれてよかったと思います。他のグループのことも発表で知ることができ、一人ひとりが色々な意見を持っているということが分かりました。たくさん面白いアイディアや想像もしなかったことがアイディアとしてあり、楽しかったです。今回のフューチャーセッションで高齢者に対する考え方が少し変わり、高齢者に目を向けられるようになりました。
  • 前回の7月と今回の9月のセッションで成長したなと思うことは、皆の意見をよく聴いて、物事を考えるようになったことだと思います。たくさんのいろんな視点から意見を聞くことができることが楽しかったです。色々な意見を聞いて、「少し固く考えすぎているなぁ」とか、「あのアイディアって面白いなぁ」とかたくさん考えることのできる良い機会になりました。
  • 7月と今回の2回のセッションを通じて、高齢化社会についての関心が高まったと思います。色々な視点から色々な考えを出すことでたくさんの意見がでて、それをグループのみんなと1つにまとめていくことがとても楽しかったです。セッションをやる前は高齢化社会や私たちの未来について、真剣に考えたことがほとんどなかったので、このような時間を使ってできたことはとても良い経験になりました。前回や今回の結果で、これからの高齢者のために行動することができたらいいなと思います。
  • 2時間の授業の中で、1人だったら絶対にできないようなことをグループで協力して、たくさんの意見を出し合って、最終的に新聞や若者像を考えるところまでできてすごく楽しかったです。いろんな視点から意見を考えることができどんどんイメージが膨らんでいきました。1回目も2回目もあっという間に時間が過ぎて、とても有意義な時間になりました。
  • 今回のセッションも、グループで意見を言い合い、考え方を共有することができました。とても楽しかったです。相手の意見を肯定することでどんどん話が広がっていきました。人の良いところを共有することができるので、自分にとっても考え方が変わっていき、良い成長ができたと思います。

 

3.対話型授業の成果について

今回の目的の1つであった相手の立場に立つことを求めたワールドカフェは、実際に高齢者に触れる機会が少ない高校生にはやや難しそうでした。しかし、2回目のセッションということもあって、高校生らしい多くのアイディアを出してくれました。共感図法にて生まれてきた若者像は、「春のような温かい心と笑顔がある人」「地域の孫」「介護されたい男NO1」など魅力のある8つの若者が描けていました。8つの若者像からは、「自分優先」ではなく「高齢者優先」、何かをしてあげるのではなく「対等な人間関係」を築く、適度なおせっかいも大事、などのキーワードが抽出されました。2020年に求められる人材は、誰もがそれぞれの個性を持ちながらも、何か共通する部分(魅力)を持つ若者像なのかもしれません。参加してくれた生徒たちが、将来このセッションで得たものから、高齢者を支える若者になっていくことを期待します。

前回、今回と高校でのフューチャーセッションを実施しました。アンケートでは、1回目よりも「今回の方が多くのアイディアが出せた」「皆の意見をよく聞いて、物事を考えるようになった」「他のアイディアを組み合わせることができるようになった」との意見がありました。この点を踏まえると、教育でフューチャーセッション形式を組み入れていくときは、この繰り返し行うという「継続性」が大事だと考えられます。次回は、シンポジウム形式で、高齢社会を考えるシンポジウムを開催します。こちらは、公開講座となりますので、「フューチャーセッション型の課題解決」や「高齢化社会の未来」に興味がある人は参加してください。詳細は後日発表します。

 

「免許更新制高度化のための調査研究事業」プロジェクトチーム

サッカー部4年生鈴木義宜くんの大分トリニータ(J2)入団が決まりました

このたび、サッカー部4年生の鈴木義宜くんがJ2大分トリニータへの入団が内定し、9月11日に本学で記者会見を行いました。鈴木義宜くんは2014年2月に大分トリニータの特別指定選手に登録され、7月20日のJ2第22節、札幌戦から5試合でベンチ入りを果たしていました。
大分トリニータの柳田伸明強化・育成部長から「守備やカバーリングの技術に長けておりどんな試合でも安定して力を発揮でき即戦力として期待している」との評価をいただきました。
また鈴木義宜くん本人も「大学卒業後もサッカーを続けられることに感謝し、チームの中心として活躍できるように頑張りたい。また、大学生活もあと半年足らずですが、後期リーグもまもなく始まるので昨年のように全国大学サッカー選手権大会出場を目指して頑張りたい」との力強い発言をしてくれました。

柳田伸明強化・育成部長(左)、鈴木義宣くん(中)、大村昌弘学長(右)

“わたしが”考える集団的自衛権―女性が若者と語る憲法の集い―のご案内

 2014年7月1日、政府は、憲法解釈を変更し、集団的自衛権の行使を容認することを閣議決定しました。これまで自衛隊による武力行使は「日本に対する武力攻撃が発生した場合」に限定されていましたが、今回、「日本と密接な関係にある他国への武力攻撃が発生した場合」も可能となりました。この閣議決定により、自衛隊法をはじめとするさまざまな法律の改正が予想されています。
 このような状況下において、「集団的自衛権の行使について」の世論調査において、男性の約半数が「行使できるようにすべきだ」という意見を示したのに対し、女性の約半数は「どちらともいえない」という意見でした(NHK世論調査(2014年5月実施))。また、男女を問わず、どの世論調査をみても、「どちらともいえない」「わからない」といった回答が一定程度見受けられます。
 集団的自衛権を含む我が国の安全保障政策をめぐる問題は、わたしたち一人ひとりの平和観だけでなく、国家観や世界観にもかかわるとても重要なものであり、まさに“わたしが”考えるべきテーマです。
今回のシンポジウムは、人口の半数を占める女性と今後の日本の在り方を決める若者に、まずは基調講演を通じて集団的自衛権について正しく理解してもらい、そして集団的自衛権に対して積極的・消極的な意見をもつパネリストによるパネルディスカッションを通じて集団的自衛権について自らの意見をもってもらうことを目的としています。
事前申し込み不要で無料です。たくさんの方々のご参加をお待ちしております。

 

テーマ : “わたしが”考える集団的自衛権
           ― 女性が若者と語る憲法の集い ―

日 時 : 平成26年10月4日 13:00から
場 所 : 宮崎産業経営大学 5号館2階5202教室
出演者 : 《基調講演》  阿部純子(産経大法学部准教授)
       《パネルディスカッション》
       ・パネリスト:浜田潤子(宮崎商工会議所女性会理事)
              石田若菜(産経大法学部講師)
              澤田昭夫(産経大法学部教授)
              青木誠弘(産経大法学部講師)
       ・コーディネーター:大村昌弘(産経大学長・法学部教授)

 

憲法シンポジウムポスター表 憲法シンポジウムポスター裏
チラシ表面 チラシ裏面

日向のへべす消費拡大プロジェクト会議と業務委託契約を結びました!

 平成26年7月、宮崎産業経営大学と日向のへべす消費拡大プロジェクト会議との間で業務委託契約が結ばれ、「へべす」という日向市特産品の消費拡大・普及に向けた事業を共同で実施することになりました。今回の提携によって、日向市の農家の6次産業化の支援、及び、地域振興・産業振興を進めたいと考えています。また、今回の提携は、学生の単なるボランティア活動ということではなく、12月に開かれるインターゼミナールの研究題材として「へべすブランド化」を取り挙げ、研究成果にまとめることも含まれております。

 

 7月28日、まずは農家の実務と全体を知るため、経営学部の学生17名、法学部の学生2名が現場農作業の体験と支援を行ってきました。午前中は、東臼杵南部農業改良普及センターで露地へべす出荷目揃え会の体験と補助を行い、午後からは19人が5つの農家に分かれて、収穫や摘果・摘葉、剪定枝の片づけ、箱詰めなどの作業を行いました。

 

(目揃え会の様子:学生がへべすの果汁の割合をチェックしています)

 

(左:へべす園地での作業の様子(経営学部3年 川﨑翔太君)、右:黒木覚市さんの園地にて)

 参加した学生の感想(経営学部3年 松尾知美)として、広い園地での収穫も確かに大変でしたが、農家の方は、出荷する前までに果実のチェックを定期的に行い、きちんと規格を揃えて、きれいに箱詰してから出荷する、その一連の大変さを実感することができた、と述べています。へべす消費拡大プロジェクト会議の会長でもある成合利浩様(成合へべす園)をはじめ、快く受け入れて下さいました農家の皆様に厚く御礼を申し上げます。

 

(左:成合へべす園にて、右:集合写真(下段右から2人目が成合会長)

 また、8月2日、「へべすトリートin日向ひょっとこ夏祭り」において、経営学部の学生19名、法学部の学生2名が会場設営・装飾・販売・接客などの各種サポート、「へべすファン倶楽部」の勧誘活動、「へべす」拡大のためのアンケート調査などを実施しました。「へべすトリート」のオープニング・セレモニーでは、へべす大使の大橋田香子さんに続き、大学を代表して浅井経営学部長が挨拶を行いました。

  

(左:へべす大使(魚忠女将大橋田香子さん)、中央:浅井経営学部長、 右:ひょっとこの様子)

 販売・接客は、地元のお祭りで身に付けたおもてなしの心で対応していました。また、多くの人にへべすファン倶楽部に入ってもらうため、インパクトのある格好で会場全体を回っていました。その結果、新たに80名ほど、「へべファン」が増えました。さらに、悪条件の中、今後の調査・研究(へべす購入者の要因分析)に必要なアンケートを多くの方に協力いただきました。「へべファン」第1号である黒木市長からも学生に対してねぎらいの言葉をいただき、今後もより一層へべすを拡大させるための活動を進めていく所存です。

 

(左:アンケート調査を実施する学生、 右:黒木市長(左から2人目)もへべすをアピール)

文責 経営学部 墨昌芳

法学部 公開講座(記紀編さん1300年記念 関連事業 公開講座)のお知らせ

 本学法学部では,昨年に引き続き,日本書紀・古事記編さん1300年記念関連事業として,下記の講師をお招きして公開講座を開催する運びとなりました。また本年は,宮崎県「神話のふるさと県民大学」とタイアップし,古事記・日本書紀をより深く学んでいく機会を提供したいと存じます。
 参加は無料です。多くの方のご参加をお待ち申し上げております。

公開講座チラシ(表) 公開講座チラシ(裏)
チラシ表面 チラシ裏面

 

参加申込みフォームはこちら→ 申込み

<日時>

平成26年(2014年)10月18日(土)
13:30~16:30

<会場>

宮崎産業経営大学 5号館 ※駐車場あり

<講演>

■渡部 育子 氏(秋田大学教育文化学部 教授)

「母娘女帝とその時代-『古事記』『日本書紀』を完成させた元明天皇・元正天皇」

【概要】
『古事記』と『日本書紀』を完成させたときの天皇はどちらも女性でしたが、それはどのような時代だったのでしょうか。律令国家の形をつくり発展させた母と娘、その時代の実像に迫ります。

 

■瀬間 正之 氏(上智大学文学部 教授)

「日向三代と『古事記』垂仁天皇条の連関」

【概要】
降臨したニニギから、ヤマサチ、そしてウガヤフキアヘズまでを「日向三代」といいますが、この神話にはどのような特徴があるのでしょうか。『古事記』垂仁天皇条にも、「日向三代」の話型が繰り返されます。両者の特徴を漢文訳された仏教経典の利用などから論じます。

 

■コーディネーター:柴田 博子氏(宮崎産業経営大学法学部 教授)

2014秋のオープンキャンパス 詳細情報と申込フォームをUPしました!

オープンキャンパスチラシ
チラシを見る

 2014秋のオープンキャンパスを、9月14日()10:00~14:00(受付9:30~)に開催します。
 法学部・経営学部によるイベント(模擬講義)をはじめ、学部学科コース紹介コーナー・Wスクール紹介コーナー・入試相談コーナー・キャンパスツアーなど、進路決定に役立つ内容が満載!
 また、保護者や先生方を対象に、学長が本学の研究成果やこれからの取り組みについてわかりやすく説明する「保護者・教員対象説明会」も開催します。
 フリードリンク、ランチ無料、オリジナルグッズのプレゼントを用意して、皆さんの参加をお待ちしています。お友達や保護者と一緒に、お気軽にお越しください。
 なお、参加希望の方は下記申込フォームでご連絡をお願いします。

≪参加申込はコチラ≫

申込フォーム

【タイムスケジュール】

秋のオープンキャンパススケジュール
↑クリックすると拡大で表示されます

【イベントブースのご紹介】

学び・学生生活・奨学金・入試などについて、職員や在学生がわかりやすく説明します!

  • 法学部 学科・コース紹介コーナー
  • 経営学部 学科・コース紹介コーナー
  • 学長フリートークコーナー
  • 在学生フリートークコーナー
  • Wスクール紹介コーナー
  • 教職課程紹介コーナー
  • 資格取得相談コーナー
  • クラブ・サークル紹介コーナー
  • 入試相談コーナー
  • 学生生活相談コーナー
  • 就職相談コーナー
  • キャンパスツアー


【特別企画のご案内】

 株式会社進研アドとの共催により、有名講師を迎え“大学入試「小論文」対策セミナー”を開催します。受験で小論文が課される受験生には見逃せないセミナーです。
 なお、セミナー受講希望の方は下記申込フォームでご連絡をお願いします。

≪参加申込はコチラ≫

申込フォーム

2014年3月卒業生 全国大学の“学部系統別実就職率ランキング”で上位にランクイン!

 2014年3月卒業生の就職率が、“学部系統別実就職率ランキング(サンデー毎日2014.08.10号)”で、経営学部4年連続九州1位!(全国20位)、法学部4年連続ベスト4!(全国36位)にランクインしました。
 「日本一就職に強い大学」「日本一のキャリア教育」「日本一面倒見の良い大学」の三大目標に取り組む、本学の成果が証明されました。

 

2011年~2014年 学部系統別実就職率ランキング

 

経営学部

法学部

2014年

全国20位 九州1位!

全国36位 九州4位

2013年

全国8位! 九州1位!

全国13位 九州1位!

2012年

全国24位 九州1位!

全国34位 九州2位

2011年

全国23位 九州1位!

全国39位 九州4位

サンデー毎日2014.8.10号/2013.8.11号/2012.8.12号/2011.8.7号より

 

[参考]全国の大学数782校(国立大学86校、公立大学90校、私立大学606校)平成25年度学校基本調査より

法学部・経営学部合同ゼミ(立川、出山、武次、柚原)による 「日向市役所」(JR日向市駅舎建設及び駅前都市開発)研究視察報告!

 去る平成26年7月14日(月)、本学の立川淳一ゼミ(地方自治、産業政策)、出山実ゼミ(財務会計論、情報会計論)、武次玄三ゼミ(職業教育、演劇論・演劇学)、柚原知明ゼミ(経営組織論、経営戦略論)は、両学部合同ゼミによる「日向市役所」(JR日向市駅舎建設及び駅前都市開発)への研究視察を行ってきました。

 JR日向市駅舎は、平成20年鉄道に関する国際的なデザインコンテストであるブルネル賞において「最優秀賞」、平成26年度国土交通省の都市景観大賞都市空間部門において「国土交通大臣賞」等々の幾つかの優れた賞を受賞されております。耳川流域のスギ材をふんだんに使い、独特の見事な建築様式とバリアフリー対応による素晴らしい駅舎です。JR日向市駅舎は、行政が中心となり市民、学識経験者と専門家(建築家・構造家・デザイナー等)で構成される「日向地区都市デザイン会議」を組織化し、10年にも及ぶ検討期間を経て完成しております。また、駅前周辺の都市開発にも見事に成功しており、開放的な素晴らしい景観を実現しております。私達の両学部合同ゼミは、これら地域住民と専門家との協働による地域行政としての政策立案から完成に至る成功事例の経緯、及び地域行政における創造的な政策づくりの魅力と実現に関する研究視察を行ってきました。

 本研究視察の実現に際しては、「日向市」市長の黒木健二様、建設部長の松田洋玄様より本学両学部合同ゼミ活動に対するご理解を賜り、受け入れ許可をいただきました。また、50人規模の私たちの受け入れ準備とご対応いただきました建設部課長補佐の古谷政幸様や黒木康文様をはじめとする関係者の皆様に篤く御礼申し上げる次第です。

 下記の通り、本研究視察に関する1.研究視察日時・訪問先、2.写真集、3.参加したゼミ学生の感想、4. 柚原知明先生の研究視察総括、についてご報告いたします。

 

1.研究視察日時・訪問先

○研究視察日時: 平成26年7月14日(月)15:05~16:45
○訪問先(所在地住所):「日向市役所」(研究視察会場:日向市商工会議所)
                             (宮崎県日向市本町10番5号)

 

2.写真集

写真1
平成20年ブルネル賞「最優秀賞」、平成26年度都市景観大賞都市空間部門「国土交通大臣賞」受賞等々数々の賞に輝いたJR日向市駅舎の概観

 
写真2
冒頭ご挨拶をいただいた松田洋玄様(建設部部長)

 
写真3
司会をご担当していただいた古谷政幸様(建設部課長補佐)

 
写真4
ご説明に熱心に聞き入る学生たちと教員

 
写真5
JR日向市駅を中心とした街づくりのご説明いただいた黒木康文様

 
写真6
最初に積極的に質問する戸高美希さん(法学部4年立川ゼミ)、大きな声で理路整然とした最上級生らしい模範となる質問内容と態度でした!

 
写真7
質問する三森エリカさん(経営学部3年武次ゼミ)、問題意識を踏まえた質問内容と落ち着いた質問態度は大変立派でした!

 
写真8
参加した両学部ゼミ学生全員を代表して御礼挨拶を行っている山崎納津美さん(経営学部4年柚原ゼミ)、さすが4年生です!

 
写真9
講演後は、実地見学を行いました

 
写真10
実地見学においては、駅前イベント施設に関するご説明があり、耳川流域のたくさんの杉材を使った屋根は構造力学の粋を尽くした高度な設計技術の結集とのことでした

 

 

3.参加したゼミ学生の感想

花村美咲さん(経営学部2年生 出山ゼミ)
 今回、日向市へ初めて行き、日向市駅はとても綺麗だということは前から知っていましたが、実際に見ると第一印象はとても感動するような言葉にできないくらいの素晴らしい建物でした。のちに市役所の方々よりお話を伺いましたが、日向市が一丸となって取り組んでいるのだということが伝わってきて本当にすごいと思いました。日向市駅だけでなく、日向市周辺の広場やステージも見学しましたが、ここまで来るのに相当なお金と時間をかけ人々の協力により出来上がり、イベントや取り組みも増えていき、日向が益々活性化していくことが想像できました。
 昔の日向市駅周辺と現在の日向市駅周辺は本当に同じ場所なのだろうかというくらい違っていました。人の手でこんなに変わるのかと思うと感動します。今回日向市へ訪問して良かったです。日向の方々から元気をもらいました。

高濱拓也くん(経営学部2年生 武次ゼミ)
 7月14日月曜日、私は大学企画の企業の見学研修として日向市駅に行った。日向市駅に行くのは初めてのことだったので大きな期待を胸に現地へと向かった。駅に着いて、周囲を見渡すとそこには駅自体の大部分と駅周辺の建造物が木材をふんだんに用いた今まで見たことのないような素晴らしい景観が広がっていた。駅に勤務している従業員の方のお話を聞くと、この駅のデザインは日向市の環境や地域の特色にあわせ建造されたものであった。しかもこの駅は交通機関としての機能だけではなく、日向市の夏祭りなどの地域活動や学校や市役所といった公共機関などと協力して実施する活動を行うに当たっても一役買っている場所でもあるらしい。このように行事の場所として機能しているだけではなく、行事の場所を提供しイベントを行うことによって町おこしへと繋がり日向市にとっての宣伝活動に繋がっている。山と海に囲まれた日向の独自の雰囲気に合わせ作られたこの駅は街とそこに住まう人々にとって大きな存在であることを直接お聞きすることができた。しかし、この駅は市の力だけで作られた物ではなく駅の周辺住民を含む日向市民の力も合わさって造られたものであることもお話の中で耳にすることができた。駅とその周囲の環境を清潔に保つために毎年市民全員で清掃作業を行い、駅近辺の建物や道路に関しても景観アドバイザーの方々と話し合い駅の景観を損ねない色や建物の位置を話し合い周辺の開発を進めている。このことから市は市民が活動するにあたって、活動場所の提供、行事の宣伝を行う形で援助し、市民はその代わりとして市の象徴である駅の景観維持のために上記のことなどを行っている。そうやってお互いがお互いを支えあう協力体制が成り立っていることもお話から伺うことができた日向市駅はその景観や上記の市民の交流の場になっていることからブルネル賞をはじめとする国外、国内から高い評価を得て様々な賞を受賞している。今回の講義を聞いてこれらのものは日向地区デザイン会議の方々を初めとする、街を管理する市役所の方々やそこに住まう市民の方々のお互いに協力し、互いのことを思いやってできた素晴らしい成果だと思った。
 今回の研究視察を得て、このように互いが互いを思いやり作り上げたWINWINの関係は地域に根づく企業が目指すべき一つの目標ではないのだろうかと思えた。この経験から今後は企業とその周りの人々との地域を通した企業活動に目を向けていきたい。

古川大樹くん(経営学部2年生 柚原ゼミ)
 今回の研究視察に行くことが決まってから、ずっと楽しみにしておりました。駅舎を実際に見てみると、構内やステージ、敷地内すべてが美しかったです。日向市の街づくりに対する市民の方々全員の想いが伝わってきました。「人が主役で、街は舞台」というキャッチフレーズが大変印象に残りました。平成11年度(1999年)から日向市駅周辺土地区画整理事業が始まっていたことなど初めて知ることが多かったです。一番驚いたのは、日向市民を中心とする多くの人々が事業に携わったことです。いつかまた訪れたいと思っています。
 貴重な研究視察の機会をいただき誠にありがとうございました。伏して御礼申し上げます。

松川美紀さん(経営学部3年 出山ゼミ)
 今回、日向市駅周辺の開発事業の話を聞いて300億円近くの費用や、かかった年月もそうですが、目標に向かってこんなにも人々が協力しあえるものなのかと驚きました。どこの施設も大抵、観光客や他の県や町から来る人に喜ばれようと設計されているものが多いという印象を受けます。しかし、日向市ではそれはもちろん、日向市民にも愛されるような街づくりがされていて大変感銘を受けました。こうすればいいのに、こうしたい、と思ってはいてもなかなか行動には移せません。しかし今回一人ひとりが行動に移すことの重要さを知ることができました。話を聞きながら、自分の故郷(高千穂町)はどうだろうかと考えさせられ、同時にもっと良くしたいと強く思いました。沢山の見習うべき点を参考にしつつ自分の生まれ育った町を、観光客などだけでなく、町民からも愛されるような町にするために、私も何か自分から行動していきたいと思います。
 今回は貴重な経験を本当にありがとうございました。

日高未来くん(法学部4年生 立川ゼミ)
 「市民が奏でる“交響”空間」 このキャッチフレーズからも感じられるように、行政が市民の事を第一に考え、街全体で賑わいを見せていこうという意思が伝わります。今回の訪問で、私が一番印象に残ったことは、日向市役所の職員の方々から伝わってきた熱意です。これまでの区画整理事業等によるコンパクトシティへの取り組みや中心市街地の活性化に向けた事業への取り組みの結果、国土交通大臣賞を受賞するなどの成果をあげています。その一方で、郊外の大型商業施設との共存に苦しんでいるとの声も聞かれ、改めて行政の取り組む課題というものは、“果てしなく終わりのないもの”だと感じました。
 今後、日向のみならず宮崎県全土が各々での盛り上がりをみせるためにも、県民一人ひとりが興味・関心を持ち、考え、行動する必要があると思いました。

山崎納津美さん(経営学部4年生 柚原ゼミ)
 私は今回の研究視察で、日向市役所や市民の方々をはじめとする日向市のまちづくりに関わる皆様の日向市に対する熱い思いを強く感じました。市民を交えてのワークショップ等、先駆的な取り組みは、このまちづくりにおいて重要な役割を果たしています。また「人が主役で、街は舞台」という目的意識を持ち、様々な人々を巻き込んでのまちづくりは、街を新しくするだけではなく、その街を大切に育て幸せに生活していくという意識を持っていたからこそ成功したのだと思いました。
 最後になりましたが、大変お忙しい中、貴重なお時間を割いて頂きました日向市役所の皆様には心より御礼申し上げます。

 

4.柚原知明先生の研究視察総括

 今回の研究視察は、鉄道駅に関する国際的なデザインコンテストであるブルネル賞「最優秀賞」をはじめとする数々の受賞に輝いたJR日向市駅舎、そして駅前周辺の素晴らしい開放的な景観を実現した都市開発に関する創造的な政策立案とその政策実行の事例学習を目的として実施いたしました。

 JR日向市駅舎及び駅前都市開発の研究視察に至った背景は、平成24年度から平成25年度にかけて「日向市公共事業評価委員会」副委員長に就任し、「日向市駅周辺地区都市再生整備計画」に関する様々なご説明を伺う機会を得たことです。ご説明を伺った瞬間、「ぜひ本学の学生へもこの内容を聞かせたい!」という想いが胸中を過りました。その後ただちに、本学両学部の何人かの教員へ研究視察実施の提案を行い、協議を重ねながら日向市のご理解とご協力をいただき実現に至った次第です。今回の研究視察においては、宮崎県の行政に長年に渡って関わってこられた法学部の立川淳一教授(地方自治、産業政策)と立川ゼミ学生にも参加を募り、事前学習を含めて調査への奥行きと厚みが加わり一層の充実さを増すに至りました。

 民間企業においては、経済合理性を基軸としたグローバルな舞台でのプロジェクトや研究・製品開発の見事な成功事例が星の数ほども存在しております。しかしながら、住民と地域行政との協働プロジェクトは、体系的な組織化や厳格な指揮命令による業務遂行が困難な実態にあります。JR日向市駅舎建設及び駅前都市開発は、地域行政としての日向市役所、そして市民と様々な専門家たちが一体となった協働によって成功した世に誇る素晴らしい事例です。耳川流域のスギ材を豊富に用いた独特の建築様式とバリアフリー対応の駅舎、及び駅前の開放的な景観には、大都市の駅ビルにはない何とも言えない安らぎと心地よさを感じるのは私だけではないと思います。私たちは、法学、経営学、経済学等の社会科学の学徒として住民主体による街創りを学ぶ貴重な機会を得ました。学生諸君には、住民参加による地域行政の社会的役割、政策立案とその実現の魅力を十分感じてもらったことと思います。学生諸君の中からは、日向市のこれらの成功事例を卒業研究に取り入れたいとする声も聞こえてきました。

 質疑に際しては、戸高美希さん(法学部4年立川ゼミ)、三森エリカさん(経営学部3年武次ゼミ)、古川大樹くん(経営学部2年柚原ゼミ)がそれぞれの問題意識を踏まえて立派に質問を行ってくれました。終了時には、山﨑納津美さん(経営学部4年柚原ゼミ)が両学部合同ゼミ学生全員を代表して御礼の挨拶を行ってくれました。学生諸君のこれらの経験は、今後における本学での学習、及び将来の職業人生において必ず貴重な財産になるものと思います。学生諸君は、研究視察(本学の授業含む)において常に高い問題意識を持ちながら、質問や意見を整理して積極的に発言する姿勢が重要です。質の高い質問や意見は、訪問先のご対応いただいている関係者の皆様に対する礼儀でもあります。ぜひ、今後においても継続的に研鑽を積み上げていってもらいたいと思います。

 最後になりましたが、私たちの研修視察に対して「日向市」市長の黒木健二様、建設部長の松田洋玄様より本学両学部合同ゼミ活動に対してご理解と受け入れ許可をいただきました。また、大変お忙しい中懇切丁寧な受け入れ準備とご対応いただきました建設部課長補佐の古谷政幸様や黒木康文様をはじめとする関係者の皆様に篤く御礼申し上げる次第です。今後における日向市のご発展とご繁栄を心より祈念申し上げます。

以上

 
(編集 経営学部/出山実)

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