宮崎産業経営大学



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経営学部公開講座のお知らせ(12月9日開催)


平成29年度 宮崎産業経営大学経営学部公開講座
「食で攻めろ!宮崎の力を引き出すニューリーダーたち」

 

 今年度の経営学部公開講座は、12月9日(土)、MUKASA-HUBにて「食」をテーマとして開催します。この施設は「可能性を世界とつなぐ」をスローガンとし、思い出が残る学び舎(穆佐小学校)を、ベンチャーや起業家が集まる地域ビジネスのコミュニティとして蘇らせたいという熱い想いから建設されたものです。そこで、この度の公開講座は、「食」に関するニューリーダーの方々をお招きしてお話を聞くとともに、トークセッションではこれまでの経験や知恵に関してお聞きする時間にしたいと考えています。また、参加者の皆さんには登壇者からの学びを共有するだけでなく、MUKASA-HUBに漂うベンチャースピリットを五感で体験してもらうことも狙いとしています。ぜひご参加ください(ポスターもご覧ください)。

 

1.日時
平成29日12月9日土曜日

2.スケジュール
開場 13:30-

第1部 講演 14:00-
『世界とつながる地元創生起業論』
 村岡 浩司氏(有限会社一平 代表取締役・MUKASA-HUB 代表)
『地域と共に創る未来~水産業の立場から~』
 築地 加代子氏(株式会社宮崎活魚センター 代表取締役)
『デザインで伝える地域ブランド』
 津曲 智英氏(有限会社ティーネットプロ 代表取締役)

第2部 トークセッション 15:00-16:00
 3名の登壇者の方々によるトークセッション。

第3部 懇親会 16-00-17:00
 九州パンケーキとドリンクの用意があります。

3.場所
MUKASA-HUB(宮崎県宮崎市高岡町小山田字麓973番地2)

4.参加方法
 次のメールアドレスに「お名前」、「ご所属」をお送りください。「件名」は「経営学部公開講座申し込み」としていただければと思います。参加費は無料です。
e-mail: koukai.sankei■gmail.com(■を@変更してください。担当:経営学部出山)

 

 

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チラシ表面 チラシ裏面
チラシのPDFファイルはこちら

新体操部【九州学生新体操新人大会 入賞!・メモリーカップ大会 優勝!】

《新体操部 活動報告》

第38回九州学生新体操新人大会
第3回メモリーカップ大会
期日: 平成29年11月10日(金)~11日(土)
場所: 佐賀県総合体育館

 今年度、最後の公式戦となる大会に出場して参りました。全員が賞状を受け取ることができ、来年度に向け、また、卒業後の進路に向け、一回り成長し、今後の課題を明確にすることのできた大会になったと感じています。
 日頃より、ご支援頂いている皆様に大変感謝申し上げます。(監督・竹澤恵菜)

出場選手及び結果: 小川 みなみ (経営学部 4年)  メモリーカップ大会優勝
  福永 未来 (経営学部 4年)  メモリーカップ大会第2位
  蛯原 綾夏 (経営学部 3年)  新人大会 個人総合第4位入賞
  大塚 安優香 (経営学部 2年)  新人大会 個人総合第3位入賞
マネージャー: 上田 姫稀 (経営学部 1年)   

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≪部員よりコメント≫

 今回の試合は私にとって現役最後の大会でした。内容としては、4種目それぞれ少しずつミスはありましたが、楽しく、自分らしい演技をすることができたと思います。15年間続けてきた新体操人生、両親や先生方を始め、これまで私に関わってくださった沢山の方々に感謝の気持ちでいっぱいです。これからはまだ試合が残っている同期や、後輩たちのサポートを頑張っていこうと思います。今まで沢山の応援、本当にありがとうございました。(小川 みなみ)

 今回は4種目演技する事の出来る最後の大会でした。全部の種目が完璧に出来た訳では無く、ミスもありましたが、大学生になってから出場した大会の中で1番楽しく、そして思いきり演技する事が出来たと思います。自分自身でそのように思える演技をする事が出来、嬉しかったです。(福永 未来)

 今回の新人戦では、今まで練習してきたことが試合に出た結果となりました。試合当日の公式練習では4種目ともミスが多く焦りましたが、いつも言われている注意を思い出しながら本番まで練習していました。本番では全体的に良い演技が出来ていたと感じました。ミスもありましたが焦ることなく大きく演技出来たと思います。次の試合では、ミスをなくし、4種目とも良い演技が出来るようにしていきたいと思います。(蛯原 綾夏)

 今回の試合の目標は、優勝することでしたが、結果は3位と、とても悔しい結果となってしまいました。私はクラブとリボンでいつも足を引っ張ってしまいます。もっと練習をし、4種目全て安定した演技ができるよう、努力していきたいと思います。(大塚 安優香)

 今大会より、マネージャーとして入部しました。初めての大会は、戸惑うことが多く至らない点があった為、次回からは先輩方が気持ちよく演技できるよう、しっかりとサポートしていきたいと強く思いました。(上田 姫稀)

九州地区大学野球連盟主催 第6回新人戦決勝トーナメント 報告

 11月11日と12日の2日間、九州地区大学野球連盟主催の第6回新人戦決勝トーナメントが行われ、本学硬式野球部が準優勝しました。この大会は、当連盟所属の2年生1年生のみが参加出来る大会で、各県で代表権を勝ち取ったチームが一堂に会し、優勝校を決める大会で、選手育成を考える中で開催されるものです。
 本学は、初戦で福岡代表の「折尾愛真短期大学」を、準決勝で熊本代表の「崇城大学」を撃破し、決勝戦で福岡代表(福岡は開催県のため2校参加)の「西日本工業大学」と息詰まる試合を展開し、9回で決着がつかず、10回からタイブレーク方式(お互い1死満塁で攻撃を開始)で行った末、1-2で惜敗し、準優勝となりました。
 残念な結果とはなりましたが、将来の本学を担う若い選手がこのような結果を残してくれたことは、今後の本学の成長への大きな糧となることと思います。

 

空手道部 経営学部1年 八頭司 歩(やとうじ あゆみ)「全国空手道選手権大会」で優勝!!!

第55回全国空手道選手権大会

1. 開催日  :平成29年11月4日
 
2. 開催場所 :大阪府立体育館
 
3. 主 催  :日本空手道連合会
 
4. 参加者  :全国から空手道、成年女子・組手の部に35名が参加
 
5. 優勝者   
九州地区代表
宮崎産業経営大学 経営学部1年 八頭司 歩(やとうじ あゆみ) 20歳
 
6. 試合の状況
全国空手道における40以上の流派から、成年女子・組手の部に精鋭が集い戦う大会に九州地区から代表4名が選出されました。その中の1人、本学経営学部1年、八頭司 歩さんが優勝いたしました。

 

優勝者 八頭司 歩 左から2人目

オランダ、ベルギー視察記

 宮崎県産食材のPRや市場調査などのため本学学生と鵬翔高校生徒ら9名が10月22日から29日までの日程で欧州を訪問してきました。
 最初の渡航先であるベルギーでは、欧州連合(EU)の本部で特別講義を受講しました。
この講義では、EUの成り立ちや制度についての紹介があり、EU加盟国の農業や教育面などの支援の受け方について学びました。
 本学と、食と農の分野で連携協定を締結しているオランダ国立ワーゲニンゲン大学では、学内の食堂(フューチャー)で宮崎県産食材をメニューとして提供し、評価や感想を得るアンケートを実施しました。
 また、アムステルダム市役所では食堂の一角で日向夏ドリンク、ゴボチ、お茶、醤油キャラメル、キンカンシロップ漬け、干しいもの試食調査を実施しました。学生たちは身ぶり手ぶりを交えながら、特訓を重ねた英語で味や特徴を説明し、試食した方からは「どれも食べやすく欧州でも受け入れられる」など高評価の感想を多数いただき盛大に終えることができました。
 さらに、オランダ・アムステルダムのホテルオークラでは宮崎県産品の消費拡大に向けたPRを実施しました。学生たちによる宮崎県産食材の魅力の紹介に対して、富川総料理長からは和牛などの日本の食材は欧州でもすこしずつ浸透しつつあり、積極的に味や品質、商品のストーリーをPRしていくことが大切であると話がありました。
 最後に、今回の視察の詳しい内容は11月25日(土)に開催する「アグロポリス21シンポジウム」で報告しますので、是非ご参加いただきますようご案内申し上げます。

 

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(特別講義を受講した本学学生、鵬翔高校生徒、教員ら)ベルギーEU本部

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(キンカンシロップ漬けについて甘すぎず食べやすいと感想を述べる現地の学生)オランダ国立ワーゲニンゲン大学の食堂

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(宮崎県産の日向夏ドリンクについてオランダ人から質問を受ける本学学生)オランダ・アムステルダム市役所

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(富川総料理長から説明を受ける本学学生、鵬翔高校生徒)オランダ・アムステルダムのホテルオークラ内の日本料理店

【アグロポリス21シンポジウムのご案内】
日時:平成29年11月25日(土) 13時から15時30分
場所:宮崎産業経営大学 5号館 5202教室

空手道部、11月19日、日本武道館における全日本大学空手道選手権大会に出場決定!!!

平成29年10月22日開催の全九州学生空手道選手権大会で、団体組手の部で男子が準優勝、同じく団体組手で、女子が第3位に入賞いたしました。

次は平成29年11月19日に「日本武道館」で開催される全日本学生空手道選手権大会に全九州大学の代表として出場することになりました。

稽古に精進できる環境を整えていただいた大学当局や皆さま方の日頃からのご支援に感謝致します。

九州代表として恥ずかしくない戦いをするため、これからも一層稽古に励みます。応援をよろしくお願い致します。

 

写真1/3:男子団体組手の部 全日本学生空手道選手権大会の出場選手10名と村上弘成監督(左後方)

写真2/3:女子団体組手の部 全日本学生空手道選手権大会の出場選手と村上弘成監督(後方右から3人目)

写真3/3:本学空手道部部員

オランダ、ベルギーに向けて出発

 本県食材のPRや試食調査などのため、本学教員・学生、鵬翔高校生が10月22日に本学を出発しました。
 当日は、台風の影響のため予定していた宮崎空港から福岡空港行きの便が欠航となり急遽車で福岡空港に移動となりましたが無事にベルギーへ到着しました。
 渡航先では、ベルギーのEU本部で特別講義を受講するとともに、オランダ国立ワーゲニンゲン大学、ホテルオークラアムステルダム、アムステルダム市役所の3ヶ所で本県食材の試食調査を実施する予定です。

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(出発前に笑顔をみせる本学教員・学生と鵬翔高校生)本学受付前にて

【剣道部】第65回全日本剣道優勝大会 出場決定!

 剣道部は、9月9日に開催された第64回全九州学生剣道大会団体戦にて敢闘賞(上位8位)を受賞し、九州代表として第65回全日本学生剣道優勝大会(10月29日、日本武道館)への出場が決まりました。宮崎県勢としても本学の剣道部が9年ぶりの全国大会出場となります。

剣道部部長 森田英二

宮崎県テニス選手権大会 3連覇!

 10月7日〜9日にかけてKIRISHIMAヤマザクラ宮崎県総合運動公園テニスコート(木花)で開催された「平成29年度 宮崎県テニス選手権大会 一般女子の部」で硬式テニス部・法学部3年生の井本海帆さんが優勝しました。
 今回で3連覇の快挙です。

硬式テニス部 部長 白石敬晶

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経営学部合同ゼミナール(武次,出山,柚原)による「株式会社ミツトヨ宮崎工場」研究視察報告!

 

経営学部合同ゼミナール(武次,出山,柚原)による
「株式会社ミツトヨ宮崎工場」研究視察報告!

 

 去る平成29年9月22日(金),本学経営学部の合同ゼミナール(以下,ゼミ) 武次玄三ゼミ(演劇論・演劇学,職業指導),出山実ゼミ(財務会計論,情報会計論),柚原知明ゼミ(経営組織論,経営戦略論)は,「株式会社ミツトヨ」(以下,「ミツトヨ」)様の宮崎工場を対象として研究視察を行ってきました。

 本研究視察は,世界的な精密測定機器メーカーである「ミツトヨ」様の事業内容に関する経営実態の学習を目的として実施いたしました。

 「ミツトヨ」様におかれましては,大変お忙しい中私たちの研究視察のお受け入れ準備とご対応をいただきました。総務課長の長友和徳様やミツトヨ労働組合広島支部執行委員の田爪八千夫様をはじめとするご対応いただいた社員の皆様に篤く御礼申し上げる次第でございます。

 本研究視察に関しては,下記の通り1.研究視察日時・訪問先・ご対応いただいた方々,2.写真集,3.参加したゼミ学生の感想,4. 柚原知明教授の研究視察総括,についてご報告いたします。

 

 

1.研究視察日時・訪問先・ご対応いただいた方々

 

○研究視察日時(対象ゼミ): 平成29年9月22日(金)13:15~14:45
(武次玄三ゼミ,出山ゼミ,柚原知明ゼミ)
○訪問先(所在地住所): 「株式会社ミツトヨ」様の宮崎工場
(宮崎県宮崎市田野町甲10652-1)

○ご対応いただいた方々:
  総務課課長 長友和徳 様
  ミツトヨ労働組合広島支部執行委員 田爪八千夫 様
  *(名刺をいただいた方のみ記載しております。)

 

2.写真集

 

写真1. 総務課長の長友和徳様からは,会社概要と事業内容についてご説明をいただきまいた。

写真1. 総務課長の長友和徳様からは,会社概要と事業内容についてご説明をいただきまいた。

 

写真2. 工場見学は,2組に分けて実施していただきました。

写真2. 工場見学は,2組に分けて実施していただきました。

 

写真3. ミツトヨ労働組合広島支部執行委員の田爪八千夫様からは,労働組合の組織形態と活動内容についてご説明いただきました。

写真3. ミツトヨ労働組合広島支部執行委員の田爪八千夫様からは,労働組合の組織形態と活動内容についてご説明いただきました。

 

写真4. 質問をする柚原知明教授です。

写真4. 質問をする柚原知明教授です。

 

写真5. 最後にゼミ学生全員を代表して大下将史くん(柚原ゼミ3年生)による御礼の挨拶の様子です。

写真5. 最後にゼミ学生全員を代表して大下将史くん(柚原ゼミ3年生)による御礼の挨拶の様子です。

 

3. 参加したゼミ学生の感想

 

財津拓実くん(経営学部3年生 武次玄三ゼミ)
 今回訪問した「ミツトヨ」様の宮崎工場は想像していた以上に会社の規模が大きく,また測定機器といった日本の工業に必要不可欠な精密製品を丹念に作られていることを知り驚いています。
 「ミツトヨ」様は日本だけでなく,世界を相手にした取引を行う会社であり,こうした世界的な企業が宮崎にあることを誇りにも思いました。
 また,最後に労働組合の活動についても講演していただき,労働組合に関する活動の現状や課題を知ることができたことも貴重な経験となりました。

 

田村昇太くん(経営学部3年生 武次玄三ゼミ)
 今回の「ミツトヨ」様の宮崎工場への研究視察を通して,世界の国々で「ミツトヨ」様の精密測定技術が活躍していることを知ることができ,とても素晴らしいと思いました。「ミツトヨ」様の主力商品「ゲージブロック」を製造している国内での工場は宮崎にしかないと言う事で,宮崎工場の社員の方の努力が商品への信頼度を勝ち取り,会社を支えているのだと思いました。
 宮崎工場の見学では一つ一つの質問にも丁寧に答えていただき,しっかりと理解をする事ができました。今日の宮崎工場見学をこれからの就職活動でも生かしていきたいと思います。

 

甲斐明菜さん(経営学部2年生 出山実ゼミ)
 今日は,「ミツトヨ」様の宮崎工場の見学をさせていただきました。「ミツトヨ」様の宮崎工場では,測定精密機器の「ケージブロック」を主に生産しており,全世界のお客様に商品を提供しているそうです。日本が誇るモノづくりの技術ですが,そのモノを作るのに「測る」ことは欠かせません。「ミツトヨ」様の宮崎工場は国内の「ゲージブロック」のほとんどを生産しているので,日本にとってとても重要な工場なのだなと思いました。素材や部品の品質にこだわってお客様からの信頼を大事にしている「ミツトヨ」様ですが,内部の社員達にも目を向けて労働環境を整えていることが分かりました。働く人の生活や雇用を守り,働きやすい職場づくりを心掛けることが技術力の向上につながって高品質の部品を作り出せることができるのだと思います。貴重なお時間を頂いて工場見学ができて良かったです。

 

大上寧々さん(経営学部3年生 出山実ゼミ)
 ゼミナール活動の一環で,「ミツトヨ」様を訪問させていただき,30年ほど前に誘致された宮崎工場へ研究視察を行いました。
 宮崎工場では「ゲージブロック」という,精密な加工と測定の技術を融合した長さの基準器を生産されていることや,測定機器の約7割がそれらによって校正されていることから,計量管理においてとても重要な役割を果たしているということを知りました。また,宮崎工場での生産工程の一部や実物の「ゲージブロック」を見せていただき,1マイクロメートルという目に見えない単位を扱いながらも,それらの質や精度の高さに驚きました。
 今回の研究視察を通して,時代や技術の変化を捉えながら計量技術を追求し続けていることが,お客様のニーズに的確に応えていることを認識し,会社の強みと同時に,変化に敏感であることの大切さを学んだ有意義な時間になりました。

 

大下将司くん(経営学部3年生 柚原知明ゼミ)
 私は,今回の研究視察に行くまで,「ミツトヨ」様について知りませんでした。計測機器を製作している会社ですが,その計測機器だけでも5千種もあり,また「ゲージブロック」という長さの基準器として用いられるものを,国内で生産し海外へも輸出していることに驚きました。各国の計量機関やメーカー,製薬会社など,意外に自分の身近にありふれているのではないかと感じました。
 また,労働組合に関しても分かり易くご説明していただき,理解を深めることができました。今回の研究視察は,大変有意義なものとなりました。また,このような機会があれば参加したいです。

 

熊田和貴くん(経営学部3年生 柚原知明ゼミ)
 今回訪問させて頂いた企業「ミツトヨ」様は,精密測定機器という分野において日本において競合と呼べる企業は存在せず,国外にも拠点を持ち世界的に活躍されている企業であることを知ることができました。また,梱包作業の見学や「ゲージブロック」に触れる体験など,実際の作業や製品に触れることでマイクロメートルという世界を感じることができました。
 同時に,この技術力が「ミツトヨ」様という企業の強みであることを実際に見て感じることができ,とても貴重な経験をさせて頂きました。

 

4.柚原知明教授の研究視察総括

 

 本研究視察は,本学経営学部で行っている様々な授業(経営学総論,経営管理論,簿記論,会計学,財務管理論,財務諸表論,原価計算論,経営情報論,人事管理論,生産管理論等)を踏まえ,世界的な測定機器メーカーである「ミツトヨ」様の宮崎工場を対象として製造業の実態と仕組みを学ぶことを目的として実施いたしました。社会科学である経営学は,物理学,化学,生物学等のような自然科学と違い理論の構築や検証に向けた実験が困難な学問領域です。大学における経営学の学習は,授業・演習や書物によって体系的理論を学んだ後に実際の経営実態を学び,経営実態を学んだ後に再び体系的理論を学ぶという相互作用の繰り返しが非常に重要となります。ある程度の体系的理論を学んだら,積極的に現場の経営実態を研究視察することが質の高い問題意識や新たな興味を醸成させることになります。本研究視察は,日頃の体系的理論学習を踏まえた企業の経済活動及びマネジメントの実態観察であり,自然科学の研究における実験に相当するとも云えます。

 「ミツトヨ」様の宮崎工場は,同社測定機器の7割が校正の際に使用される「ゲージブロック」(gauge block)の貴重な製造拠点です。「ゲージブロック」とは,標準寸法通りか否かの長さの基準器として用いられる直方体形のゲージ(器具)です。私たちは,「ミツトヨ」様のご理解とご協力をいただき,「ゲージブロック」の製造に関する貴重な研究視察の機会を得ました。歓迎のご挨拶冒頭においては,総務課課長の長友和徳様から本学大村昌弘学長が通商産業省(現在の経済産業省)から宮崎県庁へ商工労働部長として出向していた当時の対応・支援により,1985年宮崎工場の設立に至った経緯の紹介と御礼をいただきました。その後,会社の概要,及び製造技術の社員の皆様より工場内の製造工程に関して懇切丁寧なご案内をいただきました。また,最後にミツトヨ労働組合広島支部執行委員の田爪八千夫様には,労使協調を踏まえた「ミツトヨ」様のご発展と働く人たちの豊かさ・充足を目指した労働組合の組織形態と活動内容に関するご紹介をいただきました。社会科学を学ぶ学生諸君にとっては,非常に新鮮で忘れられない貴重な経験になったと思います。

 近年日本の製造業に対しては,厳しい国際競争の状況下,識者やマスコミを中心として衰退論,悲観論,空洞化論が盛んに議論されております。しかしながら,日本の製造現場における物造りの能力が低下したわけではありません。私たち消費者は,製造業に対して日頃直接的に目に触れることが出来るパソコンや携帯電話等の完成品に目が向きがちです。今日における日本の製造業の強みは,長きに渡って培ってきた完成品に使用される部材・部品群,及び製造工程で使用される汎用的な測定機器や製造機器に関する高い技術力です。正に「ミツトヨ」様の「ゲージブロック」は,全世界における各メーカーの製造工程で使用されるコア(中核)となる汎用的な測定機器に関わる製品群です。「ゲージブロック」等の製品群は,日本の優れた物造りの典型であり,地道な研究開発の蓄積をベースとして熟練社員の微妙な調整技術を踏まえた模倣困難な質の高い物造りによって競争力を維持されております。

 研修視察の最後には,参加したゼミ学生全員を代表して大下将史くんが立派に御礼の挨拶をしてくれました。この経験は,今後における本学での経営学の学習,及び将来の職業人生において必ず貴重な経験になるものと思います。学生諸君は,研究視察(本学の授業含む)において常に高い問題意識を持ちながら質問や意見を整理して積極的に発言する姿勢が重要です。質の高い質問や意見は,ご対応頂いている訪問先の企業関係者に対する礼儀でもあります。ぜひ,今後においても継続的に研鑽を積み上げていってもらいたいと思います。

 最後になりましたが,私たちの受け入れ準備と懇切丁寧なご対応をいただきました「ミツトヨ」様の宮崎工場の皆様に篤く御礼申し上げる次第です。

 今後における「ミツトヨ」様の益々のご発展とご繁栄を心よりご祈念致しております。

以上

 

(編集 経営学部/出山実)
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