宮崎産業経営大学



入学する

学ぶ

調べる

経営学部オンライン公開講座「今こそ見直そう就活の方法~就活DXへの挑戦」を開催しました

 昨年度、コロナ禍で実施された就職活動は、企業にとっても、学生にとっても、手探り状態で進められてきました。本年度の就職活動を進めていくに当たっては、昨年度の就職活動に関する知恵と経験をどのように活用していくのかが問われています。そこで、経営学部では、コロナ禍における就職活動の新しい形を模索するために、学部生を対象としたオンライン公開講座「今こそ見直そう就活の方法~就活DXへの挑戦」を企画しました。オンライン公開講座では、①コロナ禍における企業と学生の新たな出会いの場を創出すること、②コロナ禍における企業の採用戦略の変化に関する情報共有をすること、③学生の就職活動へのシームレスな行動変容を促進することを目的としました。
 上記のような目的のもと、4月24日(土)、ビデオ会議システムZoomを活用して経営学部オンライン公開講座を開催しました。今回の公開講座は、宮崎太陽銀行様の人事部採用担当副長馬﨑祥太様、係長鵜木信一郎様をゲストに、コロナ禍における就職活動について一緒に考える場をつくりました。第1部は、トークセッションとして「宮崎太陽銀行様について」「withコロナ時代の採用学」のお話をいただきました。「withコロナ時代の採用学」では、オンラインの採用プロセスにおける企業と学生とのギャップを埋めることの難しさ、対面形式の貴重さについて語っていただきました。また、新入社員アンケートでは、オンラインの採用プロセスにおける賛成意見や反対意見を紹介していただきました。
 第2部では、第1部でも問題提起されたオンライン採用活動のギャップを埋めるために、宮崎太陽銀行様のお二人と学生たちが話し合う「カタリバ(語り場)」を実施しました。「カタリバ」では、宮崎太陽銀行様からのテーマを受けて、学生たちがグループディスカッション(Zoomのブレイクアウトセッション)をして、それを全体に共有し、お二人からコメントをいただくという形式で行いました。テーマは、「銀行ってどんなイメージ?」、「どのような働き方をしていると思う?」でした。学生たちからは、講義やテレビドラマから影響を受けたイメージがあげられました。一方で、宮崎太陽銀行様からは、仕事そのものはイメージ通り大変であるものの、組織に関しては「人間関係の良さ」、「優しさ」、「柔軟さ」を感じる返答をいただきました。
 第3部では、採用時におけるギャップを埋める方法として、学生たちが自ら作成した自己PR動画を紹介しました。宮崎太陽銀行様からのテーマは「自由に、自分を表現してください」でした。学生たちが作成した自己PR動画は、エントリーシートやオンライン面接だけでは伝わらない学生たちの素の部分が伝わり、お二人からも好評価を得ることができました。
 今回の公開講座を通じて、採用活動に直結するものではなく、企業サイドと学生サイドが何らかの「ワーク」を協働することで、お互いのギャップを埋める可能性がみえてきました。即興のやり取りの中ににじみ出てきた宮崎太陽銀行様のお二人のお人柄からは、現在経営学で注目されている組織の「心理的安全性」を感じることができました。また、ワークへの取り組みの様子や雰囲気は、オンラインの採用プロセスでは中々伝わらない学生の素の部分や個々人のメタメッセージを発信することにつながったのではないかと思います。このような場を定期的に開催しながら、企業と学生のギャップを埋めることが重要であると認識できる時間となりました。

 

写真1:参加した学生たち。学生たちには、自分を表現する背景でZoomに参加してもらいました。

 

写真2:お話しいただいた鵜木様。

 

写真3:馬﨑様には、同行の入り口から面接会場までを案内していただきました。写真は実際の面接会場。

 

写真4:学生が作成した自己PR動画の一部。

 

写真5:講座終了後、放課後ルームでも学生たちの質問に丁寧に答えていただきました。

 

(経営学部公開講座運営委員会 日高・出山)

【新体操部】九州学生新体操選手権大会 総合優勝!!

第41回九州学生新体操選手権大会

 

期間:4月9日㈮~10日㈯
会場:佐賀県SAGAサンライズパーク総合体育館

 

日頃より、本学新体操部に多大なるご支援を頂き、感謝申し上げます。
上記の大会に出場致しましたので、ご報告致します。

 

《個人》
優勝 有村文里 (経営学部1年)
第3位 有村瑠夏 (経営学部3年)
第6位 山﨑 舞 (経営学部3年)
第8位 黒瀬加鈴 (経営学部4年)
《団体》
総合優勝 (ボール5優勝・フープ3・クラブ2優勝)
●出場選手●
浜口 南 (法学部3年)
山﨑 舞 (経営学部3年)
柳原 玲音 (経営学部2年)
杉田 桃 (経営学部1年)
若松 芽育 (経営学部1年)

 

 

2021-04-13-1 2021-04-13-2
2021-04-13-3

 

下記のサイトでも本学新体操部が特集されています!
●Youtube「新体操NAVI」でも特集されています!⇒https://youtu.be/pBGs7dNP5dk
●新体操特集Webサイト「GymLove」⇒http://gymlove.net/rgl/topics/report/2021/04/12/41-1/

経営学部合同ゼミナールによるオンライン研究視察の報告(宮崎商工会議所)

 令和3年3月22日(月)、本学経営学部の出山ゼミ、大内ゼミ、墨ゼミ、日髙ゼミ、宮永ゼミ、柚原ゼミ、森田ゼミの合同ゼミ約50名により、宮崎商工会議所への研究視察を実施いたしました。
 今回は、宮崎における地域経済の振興及び企業の経営指導に大きな役割を担っている宮崎商工会議所の歴史、組織規模、社会的役割、具体的な事業内容等の実態把握に加え、コロナ禍における地域経済の現状や採用計画についてもお話をいただき、オンラインにて約50名程度が参加いたしました。
 本研究視察に関しては、下記の通り1.研究視察日時・使用ツール・オンライン訪問先・当日ご対応いただいた方々、2.写真、3.参加したゼミ学生の感想、4.研究視察総括についてご報告致します。

1.研究視察日時・使用ツール・オンライン訪問先・当日ご対応いただいた方々
◯研究視察日時:令和3年3月22日(月)13時00分~14時10分
◯使用ツール:ZOOM
〇オンライン訪問先:宮崎商工会議所
〇当日ご対応いただいた方々
 中小企業相談所長 川村淳 様
 中小企業相談所経営指導部長 黒木竜一 様
 中小企業相談所経営指導部主任主事 有村祐太 様
 中小企業相談所経営指導部主事 弓削遥 様

2.写真
写真1 中小企業相談所長 川村淳様によるご挨拶

写真2 経営指導部長 黒木竜一様によるご講演

写真3 研究視察参加者

3.参加したゼミ学生の感想
濱田美衣奈(出山ゼミ2年生)
 宮崎商工会議所の歴史や事業内容、部署などについてとても詳しく知ることができて良かったです。このような企業説明会に参加するのは初めてでしたが、その企業がどのような事業を行っているのかということについて直接聞くことができるのは、就職活動の準備をするにあたってとても良い機会だなと感じました。商業施設や祭などの自分が知っている宮崎の観光事業に多く関わっていることを聞いて、宮崎の経済の発展や地域活性化のために尽力されていることがよく分かりました。
 本日は、お忙しい中貴重なお時間を頂き、ありがとうございました。

廣池竜柾(大内ゼミ2年生)
 講演を聞いて宮崎商工会議所は、ルーツや歴史が昔からあることが分かりました。商工会議所が全国に515ヶ所もあるということが驚きです。観光イベント事業や労務改善事業など様々なイベントがあって、とても楽しく働きがいのある会社なのではないかと感じています。これから就職活動に向けて、今日学んだ事を活かしてこれからの学校生活、私生活でも礼儀作法や時間の厳守、当たり前のことを当たり前にする、といったことを常に行動に移せるような人間になっていきます。本日は貴重な時間を割いていただき誠にありがとうございました。本日の講演を聞けたことでこれからの就職活動、自分の未来に向けて良い成果が出せるよう、これから必死で頑張って行きます。

鶴田稜(日髙ゼミ2年生)
 商工会議所という企業がどのような活動をしているのかをそもそも知らなかったので非常に勉強になりました。宮崎県の活性化のために幅広く活動していることを知り、今後の就職活動にも役立てて行きたいと思いました。現在の状況の中ではさらに求められるものが大きくなってくると思うので、宮崎県のために自分が何を出来るのかを改めて考える良いきっかけになりました。

鈴木大翔(宮永ゼミ2年生)
 今日のオンラインでの宮崎商工会議所の企業視察で、商工会議所の組織の概要や歴史、商工会議所が宮崎にどのように関わっているのかなど詳しく学ぶことができ、とても充実した一時間になりました。宮崎商工会議所は宮崎の数多くの企業にとって、非常に重要な組織となっており、宮崎に欠かせない組織だと思いました。また、就職試験に関することや、コロナ禍での企業の今後の見通しなど、なかなか聞けないようなこともたくさん知ることができてとても勉強になりました。お忙しい中時間を作ってくださって本当にありがとうございました。

島田拓斗(柚原ゼミ3年生)
 商工会議所では、宮崎の経済活性化や中小企業の活性強化、中小企業の活性強化支援施策などの活動をしており、主に地域の経済に関することや地域にある企業を手助けするための職業だと初めて知りました。他にも、宮崎の知名度を上げるためのイベントを行い、イベントなどで宮崎を知ってもらい、活性化や知名度に繋げることができるということが分かりました。商工会議所はあまり聞いたことがなく、あまりイメージが湧かなかったので、このような機会で活動の実態や仕事内容について分かったので聞けて良かったです。

迫田璃緒(森田ゼミ2年生)
 今回のオンライン講義では、商工会議所について詳しく知ることができました。商工会議所という名前は聞いたことがありましたが、そこで行われている内容や意味について分からないことが多くあったため、とても勉強になりました。今の宮崎の地域活動が行われているのは、商工会議所の活動があるからであることを知り、商工会議所について興味を持ちました。また、長い歴史もあり、この長い歴史の中で今の宮崎があると思うと感動しました。宮崎は日々発展していますが、私にもできることがあれば積極的に取り組みたいと思いました。

4.研究視察総括
 現在、宮崎商工会議所主催の「複式簿記講座」の講師を務めており、この関係から今回の研究視察の実施に至りました。研究視察については、今回で三回目となります。学生にとって宮崎商工会議所は検定試験の時に接点を持つことがありますが、その具体的な事業内容については知られていないため、今回の企画は企業研究として良い機会となると考えられました。また就職先として希望する学生にとっても、直接企業に触れられる貴重な時間となりました。
 今回お話ししていただいた内容として、宮崎商工会議所の意義やルーツと歴史、企業概要、業務内容等について解説をしていただきました。
 商工会議所は、地域における商工業の改善・発展のための活動をしている自由会員制の「地域総合経済団体」としての位置付けになります。国際的には1599年のフランスにおける商業会議所の設立から、わが国においては1878年の東京商法会議所の設立から始まっています。宮崎商工会議所は1929年に設立され、現在は県内に9つの商工会議所があり、会員数は3,802事業所(令和2年10月1日現在)にも上っています。活動内容としては①政策提言活動(地域内の商工業者の意見を集約し、中小企業の代弁者として政府や自治体に対して陳情や要望活動を実施)②地域経済の活性化(地域の力を活性させる取組みを推進)③中小企業の活力強化(元気な中小企業を増やし育てる活動)となっています。
 今回は企業の紹介と業務内容に加え、採用計画やコロナ禍における地域経済の現状、社会人としての心構えについてもお話をしていただきました。企業の方からの直接のメッセージは、学生にとっても大いに刺激となったようです。今回のような研究視察は実際の現場を直接知ることができ、大学の講義における理論的な学習と合わせて学問に対する理解を深める良い機会になると考えられます。師弟同行のもとに実学の精神を尊重する本学の学生や教員にとって、研究視察は大変有益な活動となり得たと考えます。
 最後になりますが、今回の研究視察においては、ご挨拶をいただいた中小企業相談所長の川村淳様とご講演いただいた経営指導部長の黒木竜一様、経営指導部主任主事の有村祐太様、窓口としてご対応いただいた経営指導部主事の弓削遥様、そして研究視察のご対応をいただきました関係者の皆様に大変お世話になりました。ここに厚く御礼申し上げます。

以上

(編集:経営学部 森田英二)

経営学部オンライン公開講座「クリエイティブ・ラーニングの最先端〜ラジオCMの企画・制作・生番組出演をワンパッケージとした教育プログラムの効果とは〜」のお知らせ

 経営学部では、日々の学びや研究成果を社会に還元するために公開講座を実施しています。昨年度は、経営学部で実施したビジネスリーダーシッププログラム「HATCH AND GO IN AOSHIMA」での学びをもとに、青島活性化のキーマンをお呼びして公開講座「未知なる青島を切り開け!」を実施しました。今年度も引き続き、ビジネスリーダーシッププログラム「HATCH AND GO IN AOSHIMA」第2期を実施し、学生たちが青島ガーリックシュリンプを盛り上げるためのラジオCMを作成しました。公開講座としては、この学びや取り組みの成果をお伝えするリアルな場を計画していましたが、コロナ禍のためにオンライン形式による公開講座を配信することにしました。今年度のテーマは、「クリエイティブ・ラーニングの最先端〜ラジオCMの企画・制作・生番組出演をワンパッケージとした教育プログラムの効果とは〜」です。ぜひ、ご覧ください。

(経営学部公開講座運営委員会 日高・出山)

令和3年度入学式および新入生オリエンテーションの実施について

 来たる令和3年4月5日(月)の入学式につきましては、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から密を避けるため、式典会場への入場は、新入生のみとさせていただきます。
 なお、ご入場いただけない保護者の皆様のために、大学構内の特設会場において式典の模様を下記のとおり放映を予定しておりますので、ご覧いただけますと幸いです。 本学に入学される保護者の皆様におかれましては、楽しみにされていたことと存じますが、安全確保と感染拡大防止を最優先と考え、このような決断に至りましたことを何卒ご理解を賜りますようお願申し上げます。

 

1.入学式

日付 令和3年4月5日(月)
時間 受付:9時~
開式:10時~
会場 本学体育館
式典放映会場 本学 5号館2階 5202教室 10時~

 

2.新入生オリエンテーション

日付 令和3年4月6日(火)~4月9日(金)
受付 8時40分~9時20分
会場 法学部  5号館1階 5102教室
経営学部 5号館1階 5101教室

※4月6日以降の新入生オリエンテーションについては、入学式にて日程表を配布いたします。

令和2年度 学位記授与式 オンライン配信

3月19日(金)の10:00より学位記授与式のオンライン配信を行います。

当オンライン配信のアーカイブ公開は3月19(金)までとなっております。

配信の録画や転載等はご遠慮ください。

ネット環境の状況により、遅れや不具合等が生じる場合がございます。あらかじめご了承ください。

https://youtu.be/lw9lx5aMkWI

法学部 オンライン模擬裁判(刑事)の実施報告! ~宮崎県弁護士会との連携②

【コロナ禍の中での法学教育の意義とオンライン対応の可能性の模索】

 産経大法学部では、コロナ禍の中で、法学教育の意義を考え、宮崎県弁護士会との連携企画として模擬裁判を企画しました。当初は、対面での模擬裁判を予定していたのですが、最終的には、オンラインでの模擬裁判を実施しました。オンラインでの模擬裁判の実施は、様々な困難がありました。

 

1.対面形式での模擬裁判の一部実施(12月13日産経大図書館ラーニングコモンズスペース実施)

 資料等で宮崎県弁護士会のご協力を戴き、当初は、12月13日と1月13日という2回の期日で対面実施を予定しており、12月13日に、対面での1回目の期日を実施しました。裁判官役(3グループ程度)、検察官役(3名)、弁護人役(3名)、被告人役、証人役といった配役に分かれ、冒頭手続を実施しました。

※写真は刑事法廷の一場面です。

 

2.コロナ禍第3波の襲来!オンライン模擬裁判の実施に急遽変更!

 予定では、令和3年1月13日に対面での第2回期日の実施を予定していましたが、コロナ禍第3波襲来により、対面での実施が不可能となりました。そのため、急遽、オンラインでの実施を検討することとなりました。
 しかし、大学レベルで実施される、オンライン模擬裁判(刑事)は、未だ聞いたことがなく、学修効果を確認するためにも、別の模擬裁判資料を用いて「オンライン模擬裁判の予行演習」を急遽実施することにしました(令和3年1月13日)。そこで、様々な課題が浮き彫りになりました(配役ごとの打ち合わせ方法やブレイクアウトルームのグループ分け設定の段取り、裁判資料をどのように正確に各自が参照できるようにするのか等)。

 

3.本番のオンライン模擬裁判の実施(令和3年2月3日)

 いよいよ、本番のオンライン模擬裁判の実施です。総勢25名ほどが参加しました。予行演習での反省を踏まえ、「配布資料は学内ネットワーク上にアップし、学生が自ら取りに行けるようにする」「開始後にグループ分けの時間をつくり、グループに分かれて各役割ごとの発言の順番を自分たちで決める」等、できるだけオンライン上で学生が自主的に準備できるようにしました(これにより、オンライン上でも、学生が自ら役割を確認し、積極的に模擬裁判に参加できたと思います)。

※オンライン模擬裁判の様子(パソコン画面には、裁判官役、検察官役、弁護人役、被告人役、証人役が表示されています)

 また、模擬裁判の最中も、弁護士の先生によるアドバイスを適宜お願いしました。本来の裁判ではありえないことですが、学生達が法的思考を学ぶという視点からすると、手続の意味がわからないまま進むよりも、専門家のコメントが入り、実際の裁判手続の雰囲気をオンライン上からも感じてほしいと考えたからです。これにより学生達は、手続の中で自分たちが今やっていることはどういう意味があるのかを考え、集中力を切らさずに裁判全体を実施できたと思われます。
 そして、証人尋問の手続きが終了したあと、「ブレイクアウトルーム」の時間で3つの裁判体に分かれ、適宜弁護士の先生に各ルームに参加していただき、評議を実施しました。結論としては、3つの裁判体とも、「無罪」となりました。

 

◎学生の感想

 学生達から終了後に感想をうかがったところ、「オンラインでの模擬裁判に不安があったものの、オンライン上でも話合うことができたし、意外に雰囲気を体感することができた」「コロナが落ち着いたら裁判傍聴に行きたいと思うようになった」という好意的なものが多かったです。また、裁判官役を担当した学生からは、以下のようなコメントをいただきました。
「今回の模擬裁判はオンライン上での試みで、直接対面で模擬裁判をするよりは多少は、臨場感などを味わうことは出来ませんでしたが、裁判の流れから判決を考えるまで考えさせられることが多くあり、勉強になりました。特に、裁判官という役は、この事件の最も人生を変える判断をすると言っても過言ではなく、メンバーと考えながら自分たちの出した答えは、これからの勉強にも役立っていくと感じました。オンライン上で模擬裁判をすることは、なかなかないと思いますし、画面上でもグループに分かれて発言できる面は良いと思いました。」

 

◎教員の感想

 今回、いきなり対面からオンラインに変更となり、正直、かなり戸惑いがありました。しかし、「オンライン模擬裁判をやってみよう」とすること自体に重要な意味があったと感じております。すなわち、「どのようにしたらオンライン上からでも学生達が主体的に裁判手続に参加し、個々の役割に積極的に参加し実現できるのか」を、実践的に考え、体感することができたと思うのです。昨今、DXなど情報化の更なる進展に伴い、我々は新たな対応を迫られています。我々自身も、実際に体験し、チャレンジを続けることを通して、時代の変革に柔軟に対応することや多様性を理解する重要性を学生に伝えられるものと考えております。産経大法学部は、今後もこのようなチャレンジを継続していきたいと考えております。

 

(参考)宮崎県弁護士会HPは右をクリック!➡宮崎県弁護士会(https://www.miyaben.jp/

宮崎県弁護士会 成見暁子会長 学生に向けて熱く語る(法学部)~宮崎県弁護士会との連携①

 今年度、宮崎産業経営大学法学部では、宮崎県弁護士会と連携し、本学学生への講演及び模擬裁判を実施しました。
 令和2年10月9日、法学部1年生約120名を対象に、宮崎県弁護士会会長である成見暁子(なるみ あきこ)弁護士から、熱いメッセージをいただきました。

講演後には成見先生に対する学生達から18の質問がなされました。その全てに成見先生自ら丁寧にご回答戴きました(全部でA4サイズ6枚に渡るご回答)。

◎学生からの質問の例
「裁判所で裁判が行われている時にドラマみたいに討論をするのでしょうか?」
「刑事事件において弁護士が被告人を弁護するというのは、まるで悪い人の味方をしているようで一見すると変なイメージがします。しかし、その理由として、憲法規定の中の基本的人権は守られなければいけないということで、被告人の発言権を守るとともに、本当は無罪なのに有罪だとされて刑に服するなど基本的人権が守られないような事態を防ぐというのを聞いたことがありますが、それは本当ですか?」
「弁護士になってよかったなと思ったことは何ですか。弁護士のやりがいはなんですか。」

(参考)宮崎県弁護士会HPは右をクリック!➡宮崎県弁護士会(https://www.miyaben.jp/

高鍋町との連携協定事業報告(令和2年度)

 本学では、高鍋町との包括連携協定を結び、同町の将来像である「対話でつながる豊かで美しい街づくり」の実現に向けて支援しています。本年度は、コロナ禍のために、実際に集まって対話するという時間は減ってしまいましたが、前年度からの経過も含めて活動内容を紹介します。

①高鍋版GNH(総幸福量)指標
 昨年度に作成した高鍋版GNH指標が、第6次高鍋町総合計画後期基本計画(令和3年度~6年度)に掲載されることになりました。高鍋版GNH指標は、地元の高校生たちと一緒に高鍋の幸せな未来像を描きながら作成した指標となります。他の自治体でもGNHは活用されていますが、地元に住んでいる高校生たちが主体となって自分たちの街のGNHを策定するのは全国的にも珍しい取り組みとなります。
 基本計画の中では、高鍋版GNH指標を「総合計画の施策の評価検証を行う指標として位置付け、町民の幸福を図ることに主眼を置き、指数の向上を図ることにより幸福なまちづくりを推進して」いくことが明記されました。今後は、コロナ禍の様子を見ながら、住民や学生たちと一緒にGNHを高めていくためのアクションを実現していくことを支援していく予定です。

②アクティブブックダイアログ:童門冬二著『小説 秋月鶴山』
 今年2月、童門冬二氏によって、高鍋藩の名君・秋月種茂を題材にした『小説 秋月鶴山~上杉鷹山がもっとも尊敬した兄』が出版されました。童門氏によれば、この小説は秋月鶴山を広く紹介するとともに、実験的な「自治体小説」と位置付けて、ケーススタディとしての役割を持っているといいます。そこで、高鍋町の職員の方々と、この小説から学び合うことを目的に、アクティブブックダイアログ形式で読書会を実施しました。アクティブブックダイアログとは、一冊の本を参加者全員で味わいながら、小説からの気づきや学びを、全員で対話しながら深めることができる読書会の方法です。
 アクティブブックダイアログは、まず担当個所を決めて、要約・リレープレゼンを実施します。参加者一同で本の内容を確認した後、この小説からの学びを深めていくための対話のテーマを募集します。今回、テーマとしてあがったのは、「リーダーシップとは何か」「現在にもつながっている、これからもつなげていきたい秋月鶴山の想い」「困ったことに対峙するレジリエンス力」の3つでした。ケーススタディ小説と位置付けられているように、個人のあり方にも、組織のあり方にも、地域創生にも通じるテーマとなりました。そして、どのテーマにおいても、秋月鶴山の想いや人間性を深く感じることができる対話の時間となりました。
 来年度以降、連携協定においては、町が企画している『小説 秋月鶴山』を盛り上げていくためのイベント等にも協力していく予定です。

(編集:経営学部 出山実)

経営学部合同ゼミナールによるオンライン研究視察の報告(SDGs)

 令和3年3月1日(月曜日)、本学経営学部の柚原ゼミ、森田ゼミ、大内ゼミ、墨ゼミ、出山ゼミの合同メンバー約40名で、オンライン研究視察を実施しました。
 今回のオンライン研究視察は、企業の現場で長年SDGsへの取り組みをしてきたSDGsコミュニケーターの難波裕扶子様をお招きし、「ポストコロナを生きる~あなた×SDGs~」と題して、持続可能性に関する基礎知識から最新の企業事例まで幅広くお話していただきました。難波様のお話は、自らの想いをベースに、企業での実体験やSDGsへの深い知見のもとで、学生たちに頭だけでなく心にも響く内容でした。また、質疑応答の時間では、教員や学生からの質問に、予定時間を超えて丁寧にお答えしていただきました。
 難波様におかれましては、大変ご多用な中、講演の準備とご対応をいただき、篤く御礼を申し上げる次第です。
 本研究視察に関しては、下記の通り、1.研究視察日時・使用ツール、2.写真、3.参加したゼミ生の感想、4.最後に、についてご報告いたします。

1.研究視察日時・使用ツール
◯研究視察日時:令和3年3月1日(月曜日)13時00分から14時45分
◯使用ツール:zoom

2.写真
写真1.ご講演いただいた難波裕扶子様


写真2.SDGsのゴール・ターゲット・指標のお話


写真3.参加した学生たちから御礼の拍手


3.参加したゼミ生の感想
兒玉雪乃(柚原ゼミ3年生)
 本日はお忙しい中SDGsについてお話していただきありがとうございました。
 SDGsについては、これまでの授業で取り上げられたこともあるのである程度認知していましたが、今回の講演でより詳しく知ることが出来ました。九州で選定されたSDGs未来都市に宮崎は選ばれておらず、少し残念だと感じましたが、SDGsを取り入れている企業を私たちが吟味していけなかった責任でもあると思いました。SDGsは、幅広く見ていくべきなので、人や物を大きく動かすことのできる企業が重要な役割を果たし、また企業から物を買うことのできる個人もとても重要な存在であると改めて気づけました。環境問題、労働問題、差別など、私が少しでも役に立てるようにより知識を高めていきたいです。

加藤鈴菜(森田ゼミ3年生)
 本日の講演で、日本ではなかなかSDGsの取り組みが進んでいないのだと実感しました。ストローをなくすことや袋を有料化するという取り組みではこれだけで何が変わるのだという人がいたとのことでしたが、自分もその中の一人でした。ですが、自然とエコバッグを使うようになったり、袋やストロー、それ以外のプラスチックの無駄をなくすようになったりしていて意識が変わるという点に納得しました。自分たちや未来の子供たちのためにまずは自分が、そして社会が取り組んでいかなくてはいけないなと感じました。

谷元政哉(大内ゼミ2年生)
 今回の講義でSDGsについての話を聞かせていただいて今「当たり前」にあるものもこの先何年かになるかわからないけれど無くなってしまうものなのだと思いました。その他にも格安で手に入れることができるチョコレートなども作られているカカオは貧困の国の人が集めて生計を立てているという裏もあることなどの状況があることを意識できるようになりました。その他にも資料であった「地球は人間が生きていけなくても大丈夫」だけど、「人間は地球がないと生きていけない」という逆のことを考えると今からでも行動していかないと手遅れになると思いました。レジ袋も購入する人からしたら頭の片隅にこのレジ袋も石油からできていると少しでも思わせることが目的と言っていましたが自分も頭の片隅に確かにあるなと思いました。確かにそういうことは遠回りしてはいるけどちゃんと成果に後々繋がっているなとこの講義を受けて思いました。今回はお忙しい中本当にありがとうございました。

緒方綾香(出山ゼミ3年生)
 本日は、お忙しい中、貴重なお話ありがとうございました。SDGsについて名前は聞いたことがある程度だったので、理解を深めるいい機会になりました。特に、SDGsの本質である「世界は繋がっている」そして「私も起点」という言葉が印象に残りました。フレーズがとても格好良くて、私の行動でも世界に繋げられるのではないかと感じること出来ました。些細なことだとしても、近場で買えるものは通販を使用しないということや、認証マークのついているものを買うといったことにも意識していきたいです。

山﨑舞(出山ゼミ2年生)
 今回の講義を聞いてみて、SDGsについてちゃんとした内容を聞いたのは初めてだったので、とても勉強になりました。環境の問題だけではなく、社会的な問題などもSDGsとしての課題の中にあるということで、環境問題だけの問題ではなく、世界で行われている様々な問題が関わってくるものだと思いました。食糧の廃棄についての問題や、外国の子供の労働環境についても日本とは全く違った環境で育つことが普通になってしまっている状況を少しでも改善できるようにするためにも一人一人の意識を高めていくことが必要だと感じました。偏った情報だけではなく、様々な視点からの情報を自ら取り入れていき、自分の価値観や情報量、知識を増やしていこうと思います。

4.最後に
 今回のオンライン研究視察を通じて、SDGsの体系的な理解と、最先端の事例を知ることができました。SDGsは、17のゴール、169のターゲット、232の指標(インジケーター)に分類され、この講義だけではすべてを理解することができませんが、学生たちにとっては学びのとっかかりになったのではないかと思います。
 今回の講義では、SDGsを学んでいくためのキーポイントがいくつも織り交ぜてありました。2つほど紹介します。1つは、SDGsの考え方は「つながっている世界」を前提としていることです。日常生活の身近な事例として、チョコレートを買う時の話がありました。私たちがチョコレートを買う時、もしかするとサプライチェーン上のどこかで児童労働や環境破壊に加担しているおそれがあります。「この商品はなぜこんなに安いのか」、「この商品はどのようなルートでここまで来たのか」など、普段の買い物でも「つながっている世界」を意識することが重要となります。買い物にとどまらず、私たちが「つながっている世界」でSDGsに取り組んでいくためには、複雑に相互依存関係にある暮らしやビジネス社会を理解するシステム思考が求められます。仮に、SDGsとして1つの分野に取り組んだことが、別の分野の持続可能性を阻害することになるかもしれないからです。トベネックの桶の例にもあったように、SDGsはシステム思考で全体のバランスを意識しながら取り組んでいく必要があります。
 もう1つは、「何を測るのか」ということです。SDGsは、ハードローではないため、自主的な取り組みの形で進んでいきます。その時に推進力となるが「測る」という行為です。質疑の時間に学生からも質問がありましたが、持続可能性に関しては「測る」ことは難しいことです。しかしながら、これまで測ってこなかったことを測っていくことの意義は大きいものがあります。新しい目標があったとしても、それが測定の対象外であれば無視されてしまうという指摘があります。私たちの意思決定や行動は、想像以上に「測る」という行為によって大きく影響を受けています。会計学では、測ることができれば改善できるという考えがあります。SDGsは、持続可能性の多岐にわたる分野を測ることによって、これまで測ってこなかった問題を明らかにし、問題解決へのイノベーションを生み出していくための物差しになります。
 現在、世界はSDGsのもとで持続可能性に向けて変容しつつあります。既に持続可能な社会に寄与する新しいビジネスの芽も育ち始めています。SDGsでは、2030年という時間が設定されています。今回の講義は、この時間制限がある中で、持続可能性の問題にどのように関わっていければいいのかを考えることになった時間となりました。改めて、難波様には、今回のオンライン研究視察においてご講義とご対応いただき、篤く御礼を申し上げます。

以上

(編集:経営学部出山実)

« 前ページへ次ページへ »

学びについて

在学生用

学校法人 大淀学園

JIHEE


本の詳細はこちらから