産経大では、3月13日〜3月16日の間、「デジタル・アグロポリスコンテスト」の優勝チーム並びに全チームからの選抜メンバーによって東京研究視察を実施しました(高校生と大学生が中心)。
今回の視察は G7宮崎農業大臣会合応援プロジェクトに採択され実施しております。
以下、期間中の活動をご紹介します。
【3月13日】
ウクライナ大使館を訪問。インナ・イリナ書記官より、ウクライナに関して教育や文化をご説明いただきました。ウクライナ国旗の意味(黄色は小麦に代表される農業、青はウクライナの空)や食に関することなど、ウクライナの教育文化について詳しくご説明いただきました。後半は、ウクライナ戦争について触れられ、攻撃を受けた建物や人々の写真とともにウクライナの現状をご説明いただきました。書記官のご家族は今もキーウに住んでいらっしゃるとのことでした。ご説明の最後に、書記官から「この戦いに絶対に勝つ」というメッセージがありました。
【3月14日】
茨城県つくば市にある農業・食品産業技術総合研究機構(以下、農研機構)を訪問しました。農研機構では、食と農の科学館にて、農研機構の研究成果の報告を受けました。その後、NARO開発戦略センター・副センター長より「みどりの食料システム戦略」に関する農研機構の取り組み」についてレクチャーを受けました。
【3月16日】
東京の駐日欧州連合代表部へ訪問しました。今回の訪問目的は、通商部参事官のイザベラ様と上席通商担当官の小林様から、優勝チームの研究に関連したレクチャーを受けるためでした。まず、小林様から代表部のあるヨーロッパハウスの施設説明をいただきました。EU加盟国の大使やその他関係機関を招待したレセプション(例えば5月9日はヨーロッパデー)を開催する際に利用する大会議室をはじめとした設備をご説明いただきました。
その後の講義では、小林様よりEU全般に関するミッションや取り組みについてご説明をいただきました。
小林様のレクチャー後、今回のコンテスト優勝チームが自チームの研究成果について英語で報告しました。研究発表には通商部参事官のイザベラ様にもご参加いただき英語で研究発表を行いました。
その後、イザベラ様よりEUの農業政策に関する大きな取り組みの一つである農業のソーシャルサステナビリティについてレクチャーを受けました。このテーマは今回の優勝チームがテーマとして掲げている持続可能な農業と重なっており、研究のブラッシュアップに向けて大きな収穫を得ることができました。
今回は4日間という長い期間を使っての視察を行い、各訪問先で多くの時間をかけてたくさんの収穫を得ることができました。今回お世話になりました各機関・ご担当者の皆様へこの場をお借りして御礼申し上げます。
今回の成果については、6月のシンポジウムをはじめ、シンポジウムまでの間、You Tubeやホームページなどで発信していきます。これからも産経大は、継続して、未来の宮崎を担う若者たちが宮崎の主産業である農業と食について「食糧安全保障」の観点から学んできたことを広く発信していきます。
社会科学研究所