宮崎産業経営大学



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高鍋町との連携協定事業報告(令和4年度)

本学では、高鍋町との包括連携協定を結び、同町の将来像である「対話でつながる豊かで美しい街づくり」の実現に向けて支援しています。本年度は、包括連携の事業の1つとして取り組んでいる高鍋町幸せ指標(高鍋町版GNH)の中間アンケートを実施しました。

高鍋町幸せ指標(高鍋町版GNH)は、令和元年度に当時の高鍋高校と高鍋農業高校の生徒とともに、町民の基本的ニーズを満たす暮らしのあり方を話し合いながら作成したものです。第1回アンケートは、第6次高鍋町総合計画後期基本計画を作成する町民アンケートに合わせて実施しました。本年度実施した中間アンケートは、第1回のアンケートから3年が経った現在の数値を測ることを目的としました。また、今回のアンケートでは、幸せ指標だけではなく、基本的ニーズを阻害する要因を調べるためにソーシャルサステナビリティに関する内容も加えています。対象は、地元の中学生とその保護者としました。

アンケート結果からは、次のことが示唆されました。
・第1回よりも幸せ指標の数値が高くなりました。回答の対象者が絞られていますが、コロナ禍においても幸せな暮らしが実現できていることが分かりました。
・中学生の方が、大人(保護者)よりも幸せを感じています。大人(保護者)は、「子育て」「仕事」「介護」などに不安を抱えている結果となりました。この点においては、行政・職場・地域のフォローが重要となります。
・中学生と大人(保護者)とのギャップが大きい項目がありました。例えば、「防災」「ボランティア」「仕事」については、まずは家族や地域で話し合いながら取り組みを進めていく必要があります。
・ソーシャルサステナビリティに関するアンケートでは、大人(保護者)からは「地域の行事が多いことが負担であること」、「医療や介護の体制に関すること」、「情報交換や学びの場が少ないこと」などがあげられました。また、中学生からは、「学校の校則に関すること」などがあげられました。これらの項目は、町民の基本的ニーズを満たす力を損なう可能性があることから行政等による対処が必要となります。

アンケート結果は、高鍋町役場と共有して、町民の幸せや生活の質に関して対話をするために活用することをお願いしています。アンケート項目や結果の詳しい内容は、高鍋町のホームページからご覧ください。

高鍋町ホームページ(総合計画のページ)
https://www.town.takanabe.lg.jp/soshiki/chiikiseisaku/7/1/3/410.html

連携協定に関しては、コロナ禍の中で前に進むのが難しいところもありましたが、来年度はよりアクティブな活動を実施していきたいと思っています。引き続き、応援していただければ幸いです。

(経営学部:出山実)

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