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経営学部合同ゼミナール「株式会社宮崎太陽キャピタル」様への研究視察報告!

 去る令和元年9月19日(木),本学の経営学部合同ゼミナール(宮永雅行ゼミナール,武次玄三ゼミナール,出山実ゼミナール,大内健太郎ゼミナール,柚原知明ゼミナール)は,「株式会社宮崎太陽キャピタル」(以下,「宮崎太陽キャピタル」)様に対して総参加人数が約50名規模の合同ゼミナールによる研究視察を行ってきました。

 本研究視察は,宮崎県を代表する直接金融機関であるベンチャーキャピタルとしてベンチャー企業への投資,経営コンサルティング,各種産官学の連携事業等を行っている「宮崎太陽キャピタル」様の事業内容に関する経営実態と投資スキームの学習を目的として実施いたしました。

 「宮崎太陽キャピタル」様におかれましては,大変お忙しい中私たちの研究視察のお受け入れ準備とご対応をいただきました。代表取締役の志戸本和孝様,執行役員の和田英孝様,マネージャーの柳本智仁様をはじめとするご対応いただいた社員の皆様に篤く御礼申し上げる次第でございます。

 本研究視察に関しては,下記の通り1.研究視察日時・訪問先・ご対応いただいた方々,2.写真集,3.参加したゼミナール学生の感想,4.柚原知明教授の研究視察総括,についてご報告いたします。

 

 

1.研究視察日時・訪問先・当日ご対応いただいた方々

 ◯研究視察日時: 令和元年9月19日(月)13:30~15:10
 ◯訪問先(所在地住所):「宮崎太陽キャピタル」様 (宮崎県宮崎市広島2丁目1番31号 宮崎太陽銀行様本社ビル内)
 ◯当日ご対応いただいた方々:
   代表取締役   志戸本和孝様
   執行役員    和田英孝様
   マネージャー  柳本智仁様

 

2.写真集

写真1. 代表取締役の志戸本和孝様による冒頭の御挨拶
 

写真2. 執行役員の和田英孝様による「宮崎太陽キャピタル」様のご紹介
 

写真3. マネージャーの柳本智仁様によるベンチャーキャピタルの事業内容と「宮崎太陽キャピタル」様の具体的な投資事例のご紹介
 

写真4. 学生(経営学部2年生 黒木一成くん,出山ゼミナール)による質問
 

写真5. 代表取締役の志戸本和孝様による大変ご丁寧なご回答
 

写真6. 学生(経営学部2年生 橋口凌くん,武次玄三ゼミナール)による質問
 

写真7. 研究視察最後の学生代表(経営学部3年生 小櫻一輝くん,出山ゼミナール)による御礼挨拶
 

 

3.参加したゼミナール学生の感想

濱砂健大くん(経営学部3年生 宮永雅行ゼミナール)
 今回は,さまざまなお話を聴いて,どのような仕組みで支援や投資などが行われているかを少しだけだが理解することができたと思う。どの企業でも一緒だが,やはりお客様と契約を結んだりするときは相手のことをよく知り理解することが大切だと改めて実感した。他にも利益だけを求める会社を今は必要としておらず,地域とともに協力しお互いの価値を付加していく関係になっていくべきという考えにはとても納得しました。もし私が将来企業を立ち上げる場合にとても参考になると思った。今回のお話には,メリットやデメリットについても語ってくださったのでとても信憑性のあるリアルなお話を聞けたのでとても参考になった。また機会があれば,他の会社の話なども聴きたいと思った。

橋口凌くん(経営学部2年生 武次玄三ゼミナール)
 今回,「宮崎太陽キャピタル」様の話を聞いて会社の実績と仕事内容や会社の理念などを詳しく知ることができた。まず,会社の利益を上げるためだけでなく地域貢献に取り組んでいることを知り,「宮崎太陽キャピタル」様という会社に対し,とても良い印象をもつことができた。私は環境についてゼミで学んでいるので,説明の中でCSV,ESGそしてSDGsについてこれから取り入れた事業を行っていくと聞き,より興味をもつことができた。今の宮崎には人口減少という大きな課題があり,「宮崎太陽キャピタル」様もこの課題解決に取り組んでいくとおっしゃっていた。今回の研修で,「宮崎太陽キャピタル」様がどのような会社であるのかより学ぶことができた。今後の就活での企業研究でも「宮崎太陽キャピタル」様の事業活動を参考にし,自分で考えて動く「考動」を実践していきたい。

井出美里さん(経営学部2年生 大内健太郎ゼミナール)
 本日は,このような講話をしていただきありがとうございました。今回の講話を聞いて,「宮崎太陽キャピタル」様がどのような仕事を活動しているのかが詳しくわかり自分たちが勉強してきたことが活かせることも改めて理解しました。また,自己資本比率が30%以下では大学で危ないと習いました。しかし実際だと超えている企業や事業は少ないことも初めて知り,そして以前見学した証券会社と銀行,ベンチャーキャピタルの違いがよくわかりました。事業で失敗して1円だけになったとしても会計処理のために回収することなど,とても良い勉強になりました。

米良夏佳さん(経営学部2年生 出山実ゼミナール)
 「宮崎太陽キャピタル」様は,地元の宮崎や鹿児島を中心に投資をしている会社で,地元の企業に貢献していることを知りました。投資の話では,回収できた事例もあれば,3千万投資して1円しか回収することができなかった失敗の事例もありました。失敗の原因は,類似商品が市場に多く出回っていて目立つことができなかったということでした。しっかり調査していれば失敗を防げていたため,小さなミスが会社の大きな損害を与えてしまう大変な仕事だと思いました。人事部の方のお話では,お客様の将来に大きな影響を与える仕事なので,どうしたら喜んでもらえるのかを常に考えて行動することが大切ということを聞きました。私も身近な学友会での活動やアルバイトで「人のために考えて行動する」ということを意識していきたいと思いました。

兒玉雪乃さん(経営学部2年生 柚原知明ゼミナール))
 私は,普段の授業で習っていることを通して,投資先は世界全体から選択するイメージを持っていました。しかしながら,「太陽銀行キャピタル」様は宮崎県・鹿児島県を中心として投資を行い,地域経済活性化に貢献しているということでVCの見方を広げることが出来ました。地域に約7割の投資実績があることや,投資の成功例だけではなく失敗例もみせていただき,こういうこともあるのだなととても勉強になりました。今後の「太陽銀行キャピタル」様の活躍を応援していきたいと思います。この度は丁寧なお話をしていただきありがとうございました。

 

4.柚原知明教授の研究視察総括

 「宮崎太陽キャピタル」様への研究視察は,今回で本学の経営学部合同ゼミナールとして4回目の訪問となりました。私たちは,何度お伺いしても興味と魅力が尽きないのが,「ベンチャーキャピタル(venture capital,以下VC)」という直接金融(投資家と企業が直接的に関わる金融の仕組み)機関の事業内容です。今回の研究視察を踏まえて,改めてVCという直接金融機関の事業内容について考えてみたいと思います。

 間接金融(投資家と企業との間に銀行等が間接的に関わる金融の仕組み)機関である「銀行」が行っている主な業務の中心は,預金者から預かった資金を企業や個人等の様々なお客様への融資によって利息を得る事業です。融資を受けた企業においては,当該企業の貸借対照表(B/S)上において他人資本(負債)となり,期日までに融資を受けた金額(借入金)に利息をつけて返却しなければなりません。融資を行う「銀行」においては,融資先企業に対して期日までに間違いなく返却出来るかという“安定性や健全性”を中心とした与信の審査を行います。

 一方の直接金融機関であるVCの主な業務の中心は,株式市場に上場していない未上場の有望企業に対するハイリターンを狙ったアグレッシブな投資です。また,VCの業務には投資に際して外部の投資家(機関と個人含む)の資金を集めたファンド(fund; 複数の投資家から集めた資金を投資し,そのリターンを分配する仕組み)を組織化し,その資金を将来の有望企業に対して投資を行う「外部資金の運用受託機関」としての側面も有しております。VCは,主に投資先企業の株式の一部を引き受けて,その株式と引き換えに投資を行います。投資を受けた企業においては,当該企業の貸借対照表(B/S)上において自己資本となり,VCが当該企業の株主として所有者の一部となります。VCにおける投資の出口(exit)としては,企業価値の上昇後に向けたIPO(initial public offering;新規株式上場)やM&A(mergers and acquisitions; 合併と買収)等が検討されます。投資を行ったVCにおいては,投資額と引き受けた株式の売却額との差額が利益(capital gain)となります。従って,投資を行うVCにおいては,投資先企業における業績や企業価値に関する“成長性や将来性”が審査の際に重要となります。また,当然経営者の魅力,実績や経営に対する姿勢も審査の際には,重要視されます。融資を行う銀行と投資を行うVCには,審査基準に本質的な違いが存在するのです。

 今回の「宮崎太陽キャピタル」様への研究視察においては,書物や文献だけでは学べない,莫大な利益(capital gain)を得ることが出来る非常にエキサイティングな投資に関する具体的事例をお聞きすることが出来ました。「宮崎太陽キャピタル」様の投資判断は,従来までの「経済合理性」(新規性,成長性,小さく生んで大きく育てる,経営者や創業者の魅力)に向けた調査・分析のみならず,CSV(creating shared value; 共通価値の創造),ESG(environment social governance; 環境・社会・企業統治),SDGs(sustainable development goals; 持続可能な開発目標)といった地域経済の活性化に向けた「社会貢献性」の視点からもご検討されている点が大変印象的でした。また, 地域経済の活性化に向けた「社会貢献性」の視点としては,ハンズオン(hands on; 育成・参加を基軸とする経営支援)型のベンチャーキャピタルを目指されております。具体的には,投資先企業に対して資金支援のみならずこれまで蓄積されたネットワークを活かした人材支援,販売促進等を含めた育成・参加を基軸とするハンズオン型の「経済合理性」と「社会貢献性」の同時追求を実践されております。

 私たちの学んでいる経営学という社会科学は,物理学や化学のような自然科学と違い理論の検証や体系化に向けて同じ現象を再現する実験が難しい学問領域です。しかしながら,社会活動や経営活動の現象・実態把握に関する測定を含む観察については,対象企業や組織のご協力をいただくことである程度可能となります。経営学の学徒(教員含む)にとっては,理論をある程度学んだら,積極的に実際の現場に出て行って取材や観察(研究視察)をすることが再び理論を学ぶ新たな興味や問題意識を醸成させます。経営学の発展においても,理論と実態との相互学習が非常に重要となります。今回の「宮崎太陽キャピタル」様への研究視察は,経営学を学ぶ学徒(教員含む)にとって,その理論と実態との相互学習の良い機会となりました。今回参加した学生諸君の中には,将来起業家や投資家を夢見るきっかけになった方も居ると思います。志のある学生諸君は,ぜひ大学でしっかりとした基礎理論を勉強して,実社会での厳しい実務経験を積んで,将来憧れの起業家(entrepreneur)や投資家(venture capitalist)になって下さい。
 また,今回の研究視察では3人の学生諸君がご説明いただいた内容に対して積極的に質問してくれました。最後の御礼挨拶は,全学生を代表して小櫻一輝くん(経営学部3年生,出山ゼミナール)が立派に行ってくれました。これらの経験は,今後の学生生活,及び将来の社会人としての職業人生に貴重な機会になったことと思います。

 最後になりましたが,研究視察の実施に向けた事前打ち合わせ,私たちの受け入れ準備と大変ご丁寧な対応をいただきました「宮崎太陽キャピタル」代表取締役の志戸本和孝様,執行役員の和田英孝様,マネージャーの柳本智仁様には,心より御礼申し上げる次第でございます。今後における「宮崎太陽キャピタル」様の益々のご発展とご繁栄を心よりご祈念申し上げます。
 また研究視察の後半,親会社「宮崎太陽銀行」人事部副長の馬崎祥太様には,銀行の主な仕事内容,及び銀行員になって学んだこと等の貴重なご経験をお話しいただき,参加した学生達の今後における就職活動に大変参考になったことも併せて心より御礼申し上げる次第でございます。

以上

 

(編集 経営学部/大内健太郎)

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