平成26年度成年後見セミナー
「成年後見制度における地域ネットワークの構築に向けて」
昨年度、宮崎県内にて市民後見事業が始まり、本セミナーにおいても、これからの成年後見を展望しました。
今年度は、市民後見事業も2年目を迎え、本県の「市民後見人」第1号も目の前です。このように現実の運用が差し迫った状況となる中、成年後見制度について、現実的な課題を各方面で共有し、いま一歩検討を加える必要があるのではないでしょうか。今回は、成年後見制度そのものが、法的レヴェルの問題と福祉的レヴェルの問題とが混在するという難しい面を直視し、「見守り」という現場での対応をめぐる課題を中心に検討を加えたいと考えております。
第1部では、「認知症高齢者が地域で暮らすために~認知症者の徘徊に伴う鉄道事故の判決について」と題し、認知症患者が鉄道事故に遭い、監督責任(「見守り」の責任)の所在が問題となった事件を例にとり、法的な面からわれわれに求められる責任について考えます。
第2部では、地域としての「見守り」のあり方について、パネルディスカッションを行います。これからの超高齢社会を支える介護のキーワードは「介護の社会化」にあったはずです。介護に24時間の見守りが必要であるとすれば、家族という少人数単位の担い手だけでは負担が大きく、困難であるという現実があり、成年後見制度がセーフティー・ネットの一つであるということを考えるならば、社会としての責任の所在をどうすべきかを問うよりも、成年後見制度地域の支援ネットワークの構築により積極的に取り組んで行くことが必要と思われます。いわば、地域としての「見守り」のあり方が問われているのではないでしょうか。そこで、成年後見制度に関連した地域ネットワークの構築に取り組まれている関係各所の方々をパネリストとしてお迎えして現場での苦労を踏まえたお話をお聴きし、地域の支援ネットワークの構築のために、何を考え、どう行動するべきかを共有したいと考えています。
パネリストの発言だけでなく、参加者との質疑応答を交えて、展開していく予定です。
期日 : 2014年11月22日(土)
場所 : 宮崎産業経営大学5号館2階5202教室
時間 : 13:00~17:00(開場12:30)
プログラム
●基調講演(13:10~14:00)
「認知症高齢者が地域で暮らすために ~認知症者の徘徊に伴う鉄道事故の判決について」
〈講演者〉廣田 久美子(宮崎産業経営大学法学部准教授)
●パネルディスカッション(14:10~16:50)
「地域社会に求められる『見守り』と成年後見をめぐるセーフティーネット」
〈パネリスト〉
森山 つや子(小松台地区福祉協力員)
井野 三男(宮崎市地区社会福祉協議会会長会会長)
矢方 幸(生目台地区社会福祉協議会会長)
古川 拓矢(赤江北地区地域包括支援センター管理者)
川﨑 紀代子(市社協地域福祉課係長)
図師 大介(豊中市市役所職員)
〈コーディネーター〉
村田 治彦(宮崎産業経営大学法学部准教授)
〈主催〉
公益社団法人成年後見センター・リーガルサポート宮崎県支部
社会福祉法人宮崎県福祉協議会
リーガル・プランナー宮崎産業経営大学
申込について
こちらの参加申込書にご記入いただき、下記お問合せ先のFAXやEmail宛にお申込みください。
※申込期限は11月14日(金)となります。
お問合せ
事前に参加申込いただければ幸いです。
宮崎産業経営大学法学部 リーガル・プランナー宮崎産業経営大学
〒880-0931 宮崎市古城町丸尾100番地
TEL : 0985-52-3111
FAX : 0985-51-0859
Email : legal_planner◆po.miyasankei-u.ac.jp
※メール送信の際は、◆を@に置き換えてください。