平成24年に宮崎に参りました。研究分野は憲法学ですが、授業は国際法や、かつては行政法も担当し、また、出前授業や出張講座、企業訪問等、学外の方と関わるお仕事も多数いただいております。分野も方法も異なる業務を通じて、多様な経験を積ませていただいております。
憲法(統治)、国際法、スポーツ法学
分野としては憲法、特に判例を中心に扱いますが、希望があれば、可能な範囲で他の分野も対象とします。
研究を行う際は、知らないことを自ら調べることと、そこで得た情報を人に伝えることが必要になります。資料の読解や発表を通じて、これら2つの能力を鍛えていきます。
4年生になったとき、多くの学生が、頭を悩ませる質問に直面します。「あなたが学生生活を通じて得たことは何ですか」。
部活やサークルに入っていなかった人はすぐに答えが思いつかず、入っていた人も多くは語れない。優勝等の功績があっても一言で終わってしまう。4年もの月日に見合う「何か」を語るというのは、なかなかに難しいものです。
しかし、そこで、「当たり前のことを当たり前に4年間続けてきた」という事実があるなら、それは一つの強みとなります。チャイムが鳴る前に教室に入る、教室では前の席に座る、毎回ノートを取る、レポートは人のものを写さず自分で考える、目を見て話を聞く、挨拶をする、人に助けられたらお礼を言う、迷惑をかけたら謝る、といったことです。
大学では、こうした「当たり前のこと」を「やれ」と命令されることは、あまりありません。そして、面倒だから、真面目ぶってると思われたくないから、などという理由で「当たり前のこと」から逃げてしまう人も少なくありません。しかし、命令されず、出来ない人が沢山いるからこそ、自分の意思で続けてきたことになり、その事実が人としての芯の強さの証明となるのです。
誇りにできる4年間にしましょう。
弓道同好会